2009/09/22

ブザー・ビート  最終話

演出:永山耕三
脚本:大森美香

アークスの決勝戦が
莉子(北川景子)のデビューコンサートの1週間前だったので
なにか変化のあるラストにするのかと思ったら、
普通に直輝(山下智久)がブザービートを決めて
莉子とチューして終わりだった。

これじゃ莉子がギリギリで試合会場に着くためだけの
段取りになってしまった感じ。
一応、莉子が練習を抜ける許可を得るところで、
公園の看板に書いてあった
“Love makes me strong”に引っかけていたけど、
電話で声を聞くことも禁じて夢に向かっていた莉子の行動としては、
すごく中途半端になってしまった気がする。

直輝がブザービートを決めるのが
ラストシーンであること自体はいいと思う。
最初からそういうドラマなので。

でも、最後まで夢をあきらめないことが
このドラマの大きな軸だったわけだから、
莉子の夢もラストまで丁寧に扱って欲しかった。

シュートが決まるシーンを過剰に盛り上げなかったのは
むしろ好感が持てたけど、
ブザービートと言っているならそのシュートも
直輝の手からボールが離れた瞬間にブザーが鳴って欲しかった。

とにかくこの最終回、川崎(伊藤英明)は
もう一度、莉子と話すシーンがあって、
大人の対応をして終了。

菜月(相武紗季)は直輝とやり直すことを望むものの、
スッパリと断られてやっぱり終了。
でも、最後まで強がる菜月はそんなに悪くなかった。
あのシーンを見ると、
菜月にはもう少し可能性があるような状態で
最終回を迎えさせてあげてもよかったような気がしたな。

結局、ずっと宇都宮(永井大)が片思いしてたのは
菜月というオチがあったわけだけど、
菜月をああいうキャラクターにしてしまったので、
宇都宮の男っぷりも上がらなかった。

“つきあってくれよ…、一緒にケーキでも”って、
もしかしたら宇都宮はオトメンだったのかも。

この最終回で一番印象に残ったのは、
莉子が試合会場に来て直輝に向かって叫んだあとの
“テレビ中継してなくてホントによかった”という
麻衣(貫地谷しほり)のセリフだったかもしれない。

ああいうシーンはいくら王道のラブストーリーでも
ツッコミたくなるもんだし、
それをずっと振っていたバスケはテレビ中継がないということに引っかけて
麻衣に言わせるところなんかは気が利いていたと思う。

この最終回のラストへ向けての段取りも含め、
細かいところは不満も多かったけど、
全体的には王道のラブストーリーで意外と楽しめた。
やっぱり月9は
こういうベタなくらいのラブストーリーの方がいいと思う。

            採点 6.5(10点満点平均6)

                脚本  ★★★☆☆
                演出  ★★★★☆
                配役  ★★★★☆
                音楽  ★★★☆☆
                主題歌 ★★★★☆
                新鮮さ ★☆☆☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 6.32(10点満点平均6)

B002G9T5EKブザー・ビート ~崖っぷちのヒーロー~ DVD-BOX
ポニーキャニオン 2010-01-06

by G-Tools


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/09/15

ブザー・ビート  第10話

演出:西浦正記
脚本:大森美香

別れるぞ、別れるぞ、と振っていたけど、
想像したような別れではなかった。
でも、あと1回ということを考えると、
結果的にベターな落としどころだったかも。
ここで本当に気持ちが離れるような別れ方をして
最終回でまた2人がくっつくのでは、
分かりきっているだけに盛り上がらないので。

ということで、冒頭で川崎(伊藤英明)は早々に撤退。
菜月(相武紗季)もイヤな面を見せて
ドラマ的な可能性はなくしていた。

直輝(山下智久)が入院した病院のシーンで
菜月が莉子(北川景子)を確認していなければ、
まだ菜月の未練に可能性が残ったかもしれないけど、
あのシチュエーションではムリ。

もう第3者が入る余地はなくて、
最終回は直輝と莉子の会えない時間と最後のブザービートを
どこまで盛り上げて描けるかに絞られた感じになった。

その前段階としても、
病院のシーンをキッカケに別れるという単純なものではなくて、
莉子が今は直輝と離れるのが恐い、
離れたら直輝を引き留めておく自信がない、と思って
一度は夢への最大のチャンスをあきらめかけ、
直輝に背中を押されるという終わり方は悪くなかったと思う。

この相手をことを思って背中を押すという
シチュエーション自体はありがちだけど、
直輝と莉子のこれまでの関係を考えれば
それなりの説得力はあったんじゃないだろうか。
ここまで来たら徹底的に王道で締めくくって欲しい。

            採点 6.5(10点満点平均6)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/09/08

ブザー・ビート  第9話

演出:永山耕三
脚本:大森美香

菜月(相武紗季)が本音をぶっちゃけ始めて
かなり面白くなってきた。

とくに菜月が本屋まで来て莉子(北川景子)と話すシーン、
そこに麻衣(貫地谷しほり)が参戦してきたシーンは秀逸。
恋愛関係の状況はありがちでも、
これくらい感情がセリフになると面白い。

“後悔して欲しかった、別れたこと”とか、
“何とも思われないで記憶から消えるくらいなら
嫌われた方がよっぽどマシ”とか、
“夢、夢、言ってる人間みると、ときどきイラッときちゃうの。
現実みろよって。妄想に逃げてるヒマあったら働けよって”とか、
ここまでハッキリ言うと、ブラック菜月派も増えそう。

その後、莉子が直輝(山下智久)の前で
菜月のことを思わず悪く言ってしまう展開も、
菜月の指摘がするどかっただけに悪くなかった。

まあ、バイト先で莉子の演奏を叱った八尾(升毅)がキッカケで
莉子の夢は叶うんだろうけど。

でまた川崎(伊藤英明)が絶妙のタイミングで帰ってきた。
莉子がハッキリと直輝のことが好きだと話したあとで
川崎が莉子に言った“じゃあ、今、幸せなんだね?”は、
効果抜群だったなあ。

セリフも、構成も、
改めて大森美香らしさを感じた回だった。

            採点 7.0(10点満点平均6)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/09/01

ブザー・ビート  第8話

最初から原点回帰っぽい月9ではあったものの、
本当に「東京ラブストーリー」みたいになってきた。
さすがに今から直輝(山下智久)が
菜月(相武紗季)に戻ることはないと思うけど…。

一応、サラッと菜月が直輝を好きになった頃の話は出てきた。
ただ、菜月がわざわざ莉子(北川景子)に会って、
どういう風に出会ってどんなところが好きだったかを話すという
ありがちな陰険モードで。

そんなに煽ってもいなかったし、
菜月が孤独になっていく様子も描いてたからいいけど、
さすがにお約束の展開だった。

莉子も待ち合わせの公園は窓から見えるんだし、
直輝が来てから外に出りゃいいのに…。
雨の中、家の前の公園でしょんぼりしてる莉子を見ても
ちょっと無理やりな状況で盛り上がりには欠けた。

あと、こういう展開になるなら、
視聴者が莉子派と菜月派に分かれるくらい
両方に別の魅力があると面白いんだけどなあ。

これは莉子を中心にした場合の直輝と川崎(伊藤英明)にも言えるわけで、
そういう意味では恋愛に絡む人間が多すぎて
各キャラクターの描写が弱くなってる気もする。

まあ、麻衣(貫地谷しほり)と秀治(溝端淳平)のところなんかは
微笑ましい雰囲気なのであんな感じでいいんだけど。

今回、川崎は帰って来なかったけど、
直輝がふらふらしちゃうような状況を作っておいて
そこに川崎が帰ってくるということか。

もう状況はどこまでも王道なので、
各シーンのクオリティーに期待したい。
今回も直輝と莉子がベッドで寝っ転がっている時の会話とか、
莉子と麻衣の会話なんかは良かったと思う。

            採点 6.5(10点満点平均6)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/25

ブザー・ビート  第7話

演出:西浦正記
脚本:大森美香

15分延長して直輝(山下智久)と莉子(北川景子)が
本気でキスするまでの内容。

一応、直輝と菜月(相武紗季)の別れで
もう友達にも戻れないという直輝の気持ちがあって、
それを前提に直輝は莉子といつまでも友達でいたい、
つまり、完全に関係が切れることを望んでない、
という前振りがあった。

それに対して莉子からは
もう友達とは思えないというハッキリとした意思表示があって、
そうなると中途半端にやさしい直輝の態度がつらくなって、
一度はもう会わないという展開に。

最後は誕生日の夜に直輝から電話がかかってきて、
バスケットボールの音まで聞こえてしまった莉子が
我慢しきれずにもう会わないなんて言わないでと訴えてしまうわけだけど、
このあたりの男女の描写は今風で悪くなかったと思う。

で、麻衣(貫地谷しほり)と秀治(溝端淳平)は、
あまり手間をかけずに進展。
でも、大人の宇都宮(永井大)と同世代の秀治に挟まれる麻衣の立場は、
川崎(伊藤英明)と直輝で揺れる莉子と同じで、
なおかつ、宇都宮には忘れられない人がいそうなので、
菜月の存在まで考えれば
うまく2人の恋愛状況をリンクさせてると思う。
いかにもドラマの人間関係って感じだけど。

そこで今後、菜月がどう絡んでくるか。
莉子が買っていた直輝のキーホルダーは、
もう少しオーソドックスに直輝が見つけるのかと思ったら、
菜月が発見して莉子の気持ちに気づき、
近づいていくというアイテムに使われた。

廉(金子ノブアキ)は菜月の同僚、
しおん(小松彩夏)にも手を出していたので、
もしかしたら重要なポジションからはもう外れたかも。

バスケ要素のアークスとしては
直輝と廉の協力が必要不可欠だろうけど、
恋愛絡みではもう役割は果たしたかもしれない。

いずれにしても、菜月の心の動きは分かるとして、
設定はちょっと中途半端なままなので、
莉子に近づいたことをキッカケに
もう少し菜月をしっかり描いて欲しい。

川崎のマトリョーシカ仕様のプレゼントは…。
明らかに指輪サイズの箱だったら
受け取ってもらえないかもしれないけど、
この大きさの箱の誕生日プレゼントだったら受け取るだろう、
という読みでやったのかも。

バスケットボールチームのヘッドコーチだし、
それくらいの戦略は立てそう。

            採点 6.5(10点満点平均6)


| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009/08/20

ブザー・ビート  第6話

演出:永山耕三
脚本:大森美香

あざとい部分と繊細な部分が入り交じってる感じ。
直輝(山下智久)と莉子(北川景子)が
一緒にいるところを見たあとの川崎(伊藤英明)は
比較的フェアな態度だったんだけど、
いきなり両親(田村亮・朝加真由美)に
結婚するつもりで付き合ってると紹介したり、
直輝に信じてるとしか言わなかったりするし。

直輝のケガも、他に要素がいろいろあるので
今の時点ではあざとい印象の方が強かった。

ただ、莉子が直輝に会いに行ってしまったあとの合宿期間に、
莉子と麻衣(貫地谷しほり)が部屋で話すシーンなんかは
大森美香らしさも出ていて良かったと思う。

時間経過と莉子の気持ちの整理を描きながら
莉子が直輝のことを好きと言ってしまうまでの見せ方は
なかなか面白かった。

直輝と菜月(相武紗季)が別れたことは
麻衣から莉子に伝わると思うので、
また少し状況が動くかも。

            採点 6.0(10点満点平均6)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/12

ブザー・ビート  第5話

演出:永山耕三
脚本:大森美香

直輝(山下智久)と菜月(相武紗季)が
ベンチで別れ話をするシーンから、
部屋で直輝と廉(金子ノブアキ)が話すシーン、
莉子(北川景子)から直輝に電話がかかってくるシーンまでの流れは
そんなに悪くなかったと思う。

菜月が直輝を好きになったキッカケなどは
相変わらず語られなかったけど、
菜月の内面は多少垣間見られた。

ただ、そのあとの展開があまりにも早かった。
莉子が電話で泣いていた直輝を心配して合宿所まで飛んでくるのは
いかにもドラマ的だけどまあいい。
でも、そこで直輝から莉子を抱きしめてしまうとは思わなかった。

直輝のこれまでのイメージからすると
かなり違和感があったと思う。
莉子はすでに直輝のことを意識してたので
そのあとに莉子が抱きついてしまうのはいいんだけど。

こうなると直輝は川崎(伊藤英明)と莉子のつきあいを知ってるので、
直輝・菜月の間に廉と状況は似てしまう。
そういうドロドロはもう期待してないというか、
直輝と莉子の関係が進展する過程は、
友情から愛情への変化をもっと丁寧に描いてくれると思ったんだけどな。

とりあえず直輝の行動は突発的とも取れるので、
次回の直輝の描き方に注目。

            採点 6.0(10点満点平均6)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/08/10

ブザー・ビート  第4話

演出:西浦正記
脚本:大森美香

川崎(伊藤英明)の友人(平山浩行)が
昔の仕返しに川崎の印象を悪くするようなことを言った時は
ちょっとシラけたけど、
結果的に川崎の誠実さなどが描かれて、
莉子(北川景子)との関係が少し深まる展開だった。

ただ、その間にも直輝(山下智久)から何気ない電話があったり、
不意にきれいだと言われたり、
莉子は自分の気持ちが分からなくなってしまう状態。

単純に川崎のことが嫌いになってというのではなく、
大人の川崎の良さも知りながら
直輝のことがどんどん気になっていくという流れになったのは
良かったと思う。

一輪のひまわりが直輝からのものだということは
このまま莉子は知らずに進むのかもしれないけど、
それでも視聴者には直輝の性格が分かるわけで、
あのあたりの見せ方も良かったと思う。

もし、直輝が莉子のことをすでに想っていて、
そこに川崎が花束を持って現れるというシチュエーションだったら
あまりにもありがちでつまらなかった。
でも、今のところ直輝には菜月(相武紗季)がいるので、
莉子のことを恋愛対象として見ていないところが
今後の展開を考えればバリエーションが出るような気もする。

で、ラストでは菜月と廉(金子ノブアキ)がキスしているところを
直輝が見てしまう展開。
これで菜月は直輝に対してどういう行動に出るのか。
直輝はそれをどう消化していくのか。
結論が出た時の莉子と川崎の関係は…、など、
いろいろ変化は出させそう。

まあ、秀治(溝端淳平)が本格的に絡んできて
麻衣(貫地谷しほり)と秀治のシーンでアクセントが付きそうなので、
菜月絡みのシーンがこのまま盛り上がらなくても
多少は楽しめるかも。

            採点 6.0(10点満点平均6)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/28

ブザー・ビート  第3話

演出:西浦正記
脚本:大森美香

菜月(相武紗季)の気持ちが
直輝(山下智久)と廉(金子ノブアキ)の間で揺れるのはいいとしても、
今回は自分から直輝に結婚しようと言ったり、
なぜ菜月が直輝にこだわっているのかハッキリしないところがツライ。

2人が付き合うことになったキッカケに
何かエピソードがあるとか、
菜月の理想としている恋愛や結婚に
直輝の何かが必要とか、
そのあたりが描かれないまま話が進んでしまってる気がする。

たとえば、直輝が完全なスター選手で
そのスター選手の彼女であることが
菜月の優越感を満たしているとかなら、
それはそれで分かりやすい。
でも、直輝はそういうポジションでもないしなあ。

菜月のキャラクターが中途半端だと
直輝と莉子(北川景子)の関係がうまく描けても面白さは半減なので、
早いところ説得力を出して欲しい。

あと、いつも直輝と莉子が会う公園で不法投棄があったシーンでも、
また見せ方がいい加減だった。
初回の花火のシーンみたいに、
あとからこれとセットになるような場面が出てくるかもしれないけど、
それにしても公園の真ん中に唐突に不法投棄していくというのは
いくら何でも強引だった。

直輝の練習ができなくなると莉子がムキにならないと
意味がないのは分かるけど、
もう少し自然な見せ方をして欲しかったと思う。

そういえば今回は麻衣(貫地谷しほり)と守口(青木崇高)が
かなり接近する場面があって、
その時に麻衣がアークスのメンバーを
頭の中で勝手にキャスティングするシーンもあったっけ。

そこで守口に与えられた役は、
新巻鮭を差し入れてくれる近所の親切なお兄さん。
そこは新巻鮭じゃなくて焼き鯖だろ。

            採点 6.0(10点満点平均6)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/21

ブザー・ビート  第2話

演出:永山耕三
脚本:大森美香

恋愛の描写ではこっぱずかしいシーンもあったけど、
川崎(伊藤英明)の誘いで練習試合を見に来た莉子(北川景子)が
プレッシャーに弱い直輝(山下智久)を怒鳴る展開は、
前回の出会いのシーンも踏まえていて
そんなに強引じゃなかったと思う。

怒鳴ってしまったことで居づらくなった莉子が途中で帰って、
直輝のブザービートを見られなかったというのも、
ストーリーとしては正しい段取りだった。
やっぱり最後に直輝が莉子の前でブザービートを決めるのが
ドラマとしてのカタルシスだと思うので。

前回、莉子と麻衣(貫地谷しほり)が川崎に会った場面で
いきなり花火が上がったシーンはかなり浮いていたけど、
それも今回の直輝と莉子が子供たちの花火を見るシーンとセットだったので、
それならアリかという気もした。

名前の呼び方でも川崎と直輝の違いを出していたので、
そういう形としての恋愛と本質的に惹かれていく部分の違いで
カップルの組み直しが進んでいくのかも。

次回では莉子が直輝に
菜月(相武紗季)という恋人がいることを知りそうだけど、
それでも惹かれていってしまうところとか、
菜月と結婚したいと思っていたのに
直輝も莉子に惹かれていってしまうところとか。

宇都宮(永井大)が気に入ったのに、
麻衣も写真を送ってもらうために連絡先を交換した
秀治(溝端淳平)に惹かれていきそう。
そうなると菜月が最終的に廉(金子ノブアキ)と、
という可能性もありそうだし。

まあ、大きなストーリーとしては
たいして興味もないんだけど、
ここ何作かの月9に比べれば
細かいところに気を使って組み立てているとは思う。

            採点 6.0(10点満点平均6)


| | コメント (0) | トラックバック (0)