2009/09/29

救命病棟24時  Episode:final

演出:河毛俊作
脚本:一色伸幸

この救命病棟のシリーズでは、
新藤(江口洋介)のスーパードクター的なところを
基本的にはベースにしていたので、
澤井(ユースケ)が新藤を辞めさせたいと思った理由が
“新藤が優秀すぎるから”だったのは、
意外とうまい落とし所だった。

もちろん、新藤の救える命は全力で救う、
最後まであきらめないという姿勢は、
第1シリーズの妻とのエピソードからずっと描いているので、
その時間をかけて作ってきたキャラクターの方を
障害のひとつにしたのは良かったと思う。

だから、そこから工藤(石田卓也)が
パンクしてしまう話に展開したところは、
かなり見応えがあった。

とくに工藤が助けられなかった男性の家へ小島(松嶋菜々子)が行って、
その息子と話すシーンは印象的だった。
あそこで病院からの請求書が届いているところまで
同じシーンに入れたのはインパクトも出たと思う。

当然とはいえ、工藤がお葬式に出席した後どうしたかを
小島がひとことも口にせず、
ただ息子からのメッセージを伝えると約束した締め方も良かった。

そのあたりまでの描き方で
新藤と小島の違いがハッキリ出て、
小島が医局長になるという部分に説得力が出たのも良かったと思う。

最初は指導医と研修医という関係から始まっているので
小島の成長は感慨深かったし、
ドラマの2枚看板としても
ブランクをやっと埋めたという印象があった。

ただ、終盤の花火工場の爆発事故は
さすがにやりすぎだったかも。

目的は同じでも、立場と考え方の違う新藤と澤井が、
お互いを認め合うシーンは確かに必要だったけど、
この手のドラマにありがちなトラブルてんこ盛りの展開は、
さすがに興ざめだった。
とくに澤井のケガはいくら何でも蛇足だった気がする。

ラストは小島が新藤に休暇を取らせるという終わり方でも
ひとつのメッセージにはなったと思う。
でも、それでは暗い印象にもなるので
最後まで新藤はやり方を変えないというエンディングだった。

ここは澤井の改革が簡単には進まないことが明らかで、
今はまだ現場がムリをしないとダメなので、
ストーリーとしても整合性はとれていたと思う。
まあ、新藤は現場で、澤井は上で、という
「踊る大捜査線」的な終わり方にはなってしまったけど。

冬にスペシャルをやることが発表されたので、
そのあたりはまた今度ということか。

この最終回、前半は思ったよりも良かった。
ただ、救命センターの人間関係の構築などを考えると、
1ヶ月遅れのスタートはやっぱり痛かった気がする。

新藤、小島、澤井の3人はいいとして、
それ以外のスタッフにももっとスポットを当てる時間があったら…、
と思うとちょっと残念だった。

            採点 7.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★☆☆
                演出  ★★★★☆
                配役  ★★★★☆
                音楽  ★★★★☆
                主題歌 ★★★★☆
                新鮮さ ★☆☆☆☆
                話題性 ★★★☆☆

          平均採点 6.57(10点満点平均6)

B002G9T5IQ救命病棟24時 第4シリーズ DVD-BOX
ポニーキャニオン 2010-01-20

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2009/09/17

救命病棟24時  Episode:6

演出:佐藤祐市
脚本:二木洋樹

2時間サスペンスかと思った。
内容的にも患者に総理大臣も犯人もないという
新藤(江口洋介)がこれまでも言ってきたことが改めて描かれた程度で、
前回からの進展はほとんどなかったし。

まあ、エンターテイメント性はあったからいいか。
せめて澤井(ユースケ)が新藤を辞めさせたい理由くらい
示して欲しかったけど…。

スタッフを増員するならムリな受け入れはなくなるし、
新藤自身が海南医大の救命救急に
どうしてもいなくてはいけない意味もなくなるんだから、
澤井と新藤がここで衝突する理由は薄くなると思う。

もちろん、救命救急の現場を根本的に改善したいという澤井と
目の前の患者を救うことが第一と考える新藤との間には、
考え方や方法論の違いはある。

ただ、これは大学病院における研究と臨床のように、
医療ドラマでは昔からある切り口。
そこをどこまで深く描けるかが見どころだと思うんだけどな。

とりあえず最終回は2時間超のスペシャルなので、
そのあたりを丁寧に描いてくれることに期待したい。

それよりも、目を覚ますまで
最初に運ばれてきた女性が野村佑香だって気がつかなかったよ。
久しぶりだったなあ。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/09/10

救命病棟24時  Episode:5

演出:大木綾子
脚本:小川真

子供を育てながら救命の仕事をしている山城(木村多江)と、
このままひとりで生きていくかもしれない小島(松嶋菜々子)、
実際にひとりで亡くなっていった柏木(りりィ)の話を、
同時に進めていったところが良かった。

仮に家族を持たないまま死んでいったとしても、
それが必ずしも孤独な人生ではないことを最後に描いていたし、
まとまりのある内容だったと思う。
医師と教師という設定もシンプルだけど分かりやすかった。

山城を中心とした救命の労働環境に関しては
そんなにインパクトのある描き方ではなかったけど、
ラストで澤井(ユースケ)がスタッフの増員と
新藤(江口洋介)の処遇に関して動きを見せるシーンがあった。

澤井のキャラクターは今回もかなり描けていたので、
それを踏まえた上での展開ならそれなりに面白くなるかも。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/09/07

救命病棟24時  Episode:4

演出:佐藤祐市
脚本:林誠人

救命が舞台である必要もない内容だったけど、
医療ドラマなんだからこういうのも入れておかないと、という感じ。

前回は新藤(江口洋介)が目立たない内容だったし、
新藤と研修医というお約束の関係を描く意味でも
途中に入れる話としてはあってもよかったんじゃないだろうか。

認知症患者に関する対応の答えはもちろん出ないんだけど、
工藤(石田卓也)が博明(澁谷武尊)に心臓マッサージをしてる時に
喜久代(佐々木すみ江)がそばにいたのは、
ドラマとしてかなり効果があった。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/08/27

救命病棟24時  Episode:3

演出:水田成英
脚本:高山直也
脚本協力:一色伸幸

千夏(北乃きい)にスポットを当てつつ、
花輪(板尾創路)と山城(木村多江)が
救命に戻ってくるまでの内容。

搬送患者が重なった時に、
手術室に入ったままの新藤(江口洋介)を一度も映さなかったのは、
むしろ花輪と山城のスキルの高さが表現できて良かったと思う。

今回のシリーズは救命救急を取り巻く環境がテーマなので、
新藤のスーパードクターぶりだけが目立っても
問題は解決していかないし…。

ただ、澤井(ユースケ)が山城を救命に迎え入れる際に、
山城が抱える家庭の事情にそれほどこだわらなかったので、
新藤と対比させていた方法論の違いが
今回はあまり出なかった。

まだ現実にはムリでも、あそこは澤井が山城に
子供との時間は僕が確保してみせますくらいのことは
言って欲しかったな。

それにしても、いま板尾創路が子供の話をするシーンは
さすがに見ていてつらかった。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/08/20

救命病棟24時  Episode:2

演出:河毛俊作
脚本:一色伸幸

小島(松嶋菜々子)の裁判が
早めに告訴取り下げで終了するのはいいとして、
澤井(ユースケ)に救命救急の現状を知らされた原告(勝部演之)が
すべてに納得するのが極端だった。

小島に恨みはなくても
孫を失った悲しみからはすぐに立ち直れない感じを
もう少し出してもよかったと思う。

初回から新藤(江口洋介)が飲んでいた薬は
HIVに感染している可能性があったからで、
その原因になった状況は注射針を指に刺すという
第2シリーズのたまき(松雪泰子)と同じだった。
このエピソードも少し変えればよかったのに。

あと、その新藤の話を聞いて
丹原(趙珉和)が救命に戻ってくるところも
やけにあっさりしていたと思う。

初回に続いて患者からありがとうと言われるシーンを入れていたり、
テーマがテーマなだけに
全体的に分かりやすい見せ方は多そう。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/08/12

救命病棟24時  Episode 1

企画:和田行、中島久美子
プロデュース:小椋久雄、高丸雅隆、三竿玲子
演出:河毛俊作
脚本:二木洋樹
脚本協力:一色伸幸
音楽:吉俣良
主題歌:「その先へ」DREAMS COME TRUE feat.FUZZY CONTROL
制作協力:共同テレビ
制作:フジテレビ
出演:江口洋介、松嶋菜々子、ユースケ・サンタマリア、木村多江、北乃きい、
   板尾創路、市川実和子、石田卓也、趙珉和、西原亜希、矢柴俊博、
   山野海、西山聡、小野武彦、山田明郷、他

結局、7月から8月の頭にかけては、
第1〜3シリーズのダイジェストを中心に、
現在の小島(松嶋菜々子)が過去3作に出演していた
辻(八嶋智人)、桜井(須藤理彩)、馬場(宮迫博之)、紗英(井上真央)と
4回にわたって絡む特別編「救命医・小島楓」が放送された。

やっぱり第2シリーズが一番面白かったなあ、と
出ていなかった松嶋菜々子には残酷なことを思ってしまったけど、
とりあえず4話の最後で救命に受け入れた小学生の患者を
小島が助けられずに家族から訴えられていたというところから
この第4シリーズに繋がっていた。

で、今回のテーマは救命救急の崩壊。
医療現場の現状に関しては昨年もドラマでいろいろ扱われたので、
若干、出遅れてる感じもする。
でも、プラットフォームは固まってるし、
新藤(江口洋介)、小島、山城(木村多江)のキャラクターは分かってるので、
やっぱり安定感はあった。

新藤が赴任する海南医大の描写だけでなく、
ホットラインが鳴るのが恐くなったという小島のエピソードでも
救命救急の現状は描いていたし、
救急車での小島の復活から、
食中毒と思われた大量搬送の患者たちが
毒物を摂取していたと分かるあたりは盛り上がったと思う。

あと、澤井(ユースケ・サンタマリア)のキャラクターも
単に新藤の敵役ではなくて、
確かな技術とともに新藤とは別の信念で
現状を何とかしようとしているところがいい。

冒頭の妊婦の救急搬送で
旦那(橋本じゅん)が救急車の運転手につかみかかるような見せ方は
いつ見てもシラけるんだけど、
全体的にはそれなりに見応えのある内容になりそう。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/07/03

救命病棟24時

『救命病棟24時』  8月〜
フジ系 火曜9時  期待度 ★★★★☆

救命救急センターを舞台にした
人気ヒューマンドラマの第4シリーズ。

今回は救命救急の崩壊がテーマで、
第1、第3シリーズに出ていた松嶋菜々子も
第2子出産後の復帰作として出演する。

ただ、6月中旬に主役の江口洋介がバイク事故で重傷を負ったため、
7月7日スタートの予定が8月からに変更。
放送回数も縮小されるらしい。

しかも、今シリーズの脚本は、
これまでの中心だった福田靖でも橋部敦子でもない。
かなり安定感のある作品ではあるけど、
さすがに今回は不安要素が多そう。

共演は、第2シリーズに出ていた木村多江のほか、
ユースケ・サンタマリア、北乃きい、板尾創路、
石田卓也、市川実和子など。


B00005UBW4救命病棟24時(第2シリーズ)DVD-BOX
江口洋介, 松雪泰子, 伊藤英明, 須藤理彩
フジテレビ 2005-07-06

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B0009ETCGU救命病棟24時 第3シリーズ DVD-BOX
江口洋介, 松嶋菜々子, 大泉洋, 香川照之
ポニーキャニオン 2005-07-20

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