2009/09/10

恋して悪魔  最終話

演出:村上正典
脚本:小川智子

基本的には8話のようなノリで
ヴァンパイアの実体が前面に出てしまって、
「しんじょう」のまわりの住人や学院の生徒が
ルカ(中山優馬)を迫害するというやれやれの展開に。

それを仕掛けたのがカイト(近藤真彦)だったので、
人間の愚かさを改めてルカに教えたかったのは分かる。
でも、あんなにコテコテにする必要はなかった。
そもそも、あの時点ではルカが何者かも分からないのに、
ただ「バケモノ!バケモノ!」と騒いでも説得力がまったくなかった。

ルカの正体が知れるにしても、
藤井(姜暢雄)、香織(桜庭みなみ)、宏人(中島健人)、
直樹(入江甚儀)の4人で十分だったと思う。
それでもこの最終回でやりたかったことはすべて描けたと思う。

真琴(加藤ローサ)とルカの別れのシーン自体は
そんなに悪くなかっただけに、
そこまでの段取りがすごくもったいなかった。

ラストはみんなの記憶からルカが消えているような描き方で、
将太(森本慎太郎)だけは覚えているような感じだったけど、
こういうタイプのドラマはそういうのも中途半端に見えちゃうんだよなあ。

ヴァンパイアという設定が象徴的に使われていた頃は
それなりに面白さもあったんだけど、
必要以上に実体を見せるようになると
安っぽさだけが目立ってしまった。

あと、カイトは単にお目付役くらいの設定の方がよかったと思う。
それ以上に意味を持たせたのは失敗だった。
そのことで、このドラマにおけるヴァンパイアの規定やルールも
分かりにくくなっていたし。

序盤は意外と楽しめる要素もあっただけに、
8話以降で大くずれしたのが残念だった。

            採点 5.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★☆☆☆
                演出  ★★☆☆☆
                配役  ★★☆☆☆
                音楽  ★★☆☆☆
                主題歌 ★★☆☆☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★☆☆☆☆

          平均採点 5.85(10点満点平均6)


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2009/09/07

恋して悪魔  第9話

演出:都築淳一
脚本:半澤律子

カイト(近藤真彦)から事情を聞いたこともあって、
ラストは真琴(加藤ローサ)がルカ(中山優馬)に
自分の血を吸ってくれという展開に。

ルカからヴァンパイアであることを聞いても怖がらなかった真琴が、
突然、部屋に現れたルカに血を吸われそうになった時、
怖がって“やめて!”と叫んでしまった段取りがあったので、
一話の流れとしてはメリハリがついたと思う。

ただ、真琴はもっと早い時間でカイトから事情を聞いてもよかったのになあ。
ルカを助けられるのは自分しかいないという部分だけでなく、
真琴にはルカ=歩と永遠に生きられるという選択肢もあるわけで、
もっと悩むところをしっかり描いて欲しかった。

カイトはルカをヴァンパイアにした本人だったので、
父親のような気持ちがあるだけっぽい。
そのカイトや、真琴を軽蔑していた香織(桜庭みなみ)の気持ちなど、
もっと詳しく描くべき要素はあっただけに、
ちょっと内容が薄かったような感じだった。

ということで、次回は最終回。
一応、真琴は「ロミオとジュリエット」に関して
“ひとりになっても生きる道を選べたらよかったのに”と言っていた。
やっぱりそういう結末になるんだろうなあ。
それが真琴にとっては歩の死(?)を乗り越えることにもなるわけだし。

ただ、藤井(姜暢雄)がまだ諦めずに余計なことをしてきそう。
最後はうまくまとめて欲しいな。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/08/27

恋して悪魔  第8話

演出:村上正典
脚本:大久保ともみ

真琴(加藤ローサ)がヴァンパイアの存在を信じるためには
必要な段取りだったのかもしれないけど、
いくらなんでもやり過ぎだった。

これまでは比較的、人間ではないヴァンパイアが
大人になる前の少年や、
永遠への憧れといったものの象徴として
記号的な意味でも使われていたけど、
唐突に登場したヴァンパイア・小早川(横山裕)が
クラス全員を操るみたいな描写が出てくるとさすがにシラけた。
小早川の英会話教師ぶりもひどかったし。

もっと違う方法でもルカ(中山優馬)がヴァンパイアであることを
真琴が信じるストーリーは作れたと思うけどなあ。

とりあえず、カイト(近藤真彦)には何か目的があって、
それがこのドラマの結末につながるような感じにはなった。
何とか収拾がつけばいいんだけど。

            採点 5.0(10点満点平均6)


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2009/08/20

恋して悪魔  第7話

演出:白木啓一郎
脚本:小川智子

とりあえず、真琴(加藤ローサ)と歩(中山優馬)しか知らないことを
ルカ(中山優馬)が知っていたことで、
真琴はルカが歩であることを確信。
10年前に約束した遊園地でのデートに2人で出かけて、
それがキッカケで真琴を中傷するビラが張り出される展開になった。

このデートを目撃したのが香織(桜庭みなみ)だけだったので、
そうきたか、という感じだったんだけど、
結局、ビラを作ったのは藤井(姜暢雄)だった。

理事長(高橋ひとみ)の真琴に対する印象もあるし、
これで真琴が藤井と結婚する結末はなくなった感じ。

いずれにしても、真琴がルカのことを
どう理解するかがひとつの見どころだったんだけど、
あそこまでハッキリと確信していながら、
なぜ歩が10年前のままの姿で現れたのか、
もっと不思議がらないのはさすがに違和感があった。

まあ、最後にルカが写真に写らないことを真琴が知ったので、
次回からきちんと描いてくれると思うけど。

ただ、予告を見ると次回の展開はすごく心配。
今回、ルカは歩として真琴を励ます道を選んだわけだけど、
このまま誰の血も吸わずに死んでしまったら
カイト(近藤真彦)が悲しむというような内容も出てきた。

そのカイトの正体、もしくはカイトとルカの関係を描くためか、
新たなヴァンパイアが出てくるらしい。
大丈夫かなあ。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/08/12

恋して悪魔  第6話

演出:村上正典
脚本:半澤律子

写真やプールなどのアイテムに使って、
ルカ(中山優馬)が歩の時の記憶を取り戻していく内容。
ただ、ルカがヴァンパイアになったのは死者からの復活ではなくて、
他のヴァンパイアに血を吸われたので
水難事故に遭った10年前から
永遠の若さと命を得ているというような描写だった。

でも、ルカの血を吸ったヴァンパイアは
どうみても男だったような…。

ていうか、ルカは自分がかつて人間だったことに驚いてたけど、
もともと人間ではないヴァンパイアってそんなにたくさんいるんだろうか。
そのあたりのこのドラマにおけるヴァンパイアの設定が
今ひとつハッキリしない感じ。

でもまあ、これでストーリーはかなり動いたし、
真琴(加藤ローサ)がルカを歩ではないかと気づくところまで
今回のうちに描いたのは良かったと思う。

次回は真琴とルカの関係が校内で噂になりそうだけど、
そうなると自分からルカにキスして告白した香織(桜庭みなみ)も
さすがにカチンと来るはず。

真琴が藤井(姜暢雄)と婚約したことは
クラス全員が知ってるわけだから、
余計にふしだらなイメージになるし。

いや、もしルカがヴァンパイアであることを
真琴以外の人間が信じるとすれば、
それは香織しかいないので、
最終的には応援する立場になるのか。
応援っていっても
このドラマにどういう結論をつけるのか分からないけど。

とにかく、ルカ=歩であることはハッキリしたので、
前半とは違う見どころも出てきそう。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/08/10

恋して悪魔  第5話

演出:都築淳一
脚本:小川智子

前回からコミカルな見せ方がほとんどなくなって、
内容的にはちょっと物足りない感じ。

今回はルカ(中山優馬)が真琴(加藤ローサ)への想いを自覚しつつ、
どんなに好きでも手が届かない存在であること、
想いを打ち明けることができない存在であることに悩み、
最後は自分がヴァンパイアという化け物であることを
改めて突きつけられるような内容だった。

こういう部分に関しては、
やっぱり真琴がもっと大人っぽくて、
見た目にも手が届かない存在であることに説得力が出た方が
よかったような気がする。

まあ、真琴の初恋の相手である歩(中山優馬)とのシーンもあるので、
そういう意味では加藤ローサくらいの見た目じゃないと
ダメなのは分かるんだけど。

で、次回はいよいよルカ=歩であることが明らかになるらしい。
もうコミカルさであまり押さないのなら、
この路線の方が見応えは出るかも。

細かいところは相変わらず粗いけど、
次回の展開はちょっと楽しみ。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/07/31

恋して悪魔  第4話

演出:村上正典
脚本:半澤律子

前回、ルカ(中山優馬)の牙がなくなって
真琴(加藤ローサ)の血を吸えなかったのは、
心を奪われたから、好きになったから、という説明が
カイト(近藤真彦)からあった。

実際、人を好きになるということがよく分からないルカも、
藤井(姜暢雄)からプロポーズを受けながら
歩(中山優馬)のことが忘れられないでいる真琴が
気になってきた様子は描かれた。

ただ、真琴と歩は10年後も一緒にいるという約束をしていて、
その10年後にルカが現れたことからも、
ルカが歩である可能性はまだありそう。

あと、今までカイトが適当に遊んでいたのでハッキリしなかったけど、
やっぱりヴァンパイアが血を吸った相手は
同じように永遠の命と若さを手に入れられる設定らしい。

そうなると仮にルカが歩でなくても、
真琴がルカに血を吸われれば
歩と同じように止まった時間の中で生きられるわけで、
状況としては面白くなった。

でもまあ、真琴がルカの秘密を知っても知らなくても、
最終的には人間らしい生き方を選択するだろうけど。
そういう方向なら藤井の人間性も重要なので、
基本的にはこのまま誠実なキャラで真琴に接していって欲しい。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/07/24

恋して悪魔  第3話

なかなかよくできてる話だと思うけど、
低視聴率ですでに見てる人が少ないというのが可哀想。

敦子(堀内敬子)にプロポーズしていたらしい男(永倉大輔)を、
将太(森本慎太郎)が母親を困らせる借金取りだと勘違いして
立ち向かっていくエピソードは、
ルカ(中山優馬)が人間のことを知っていく部分と
真琴(加藤ローサ)が歩(中山優馬)のことを改めて思い出す部分の
両方にかかった内容だったので、
ストーリーの進展としてはスムーズだった。

将太の攻撃が噛みつきだったのも
状況としては面白かったし。

で、最後にルカが眠っている真琴の血を吸おうとしたところで、
歩の夢を見ていた真琴が“歩…”と寝言を言って、
ルカの牙が消えてしまうという展開。

歩という名前に反応したということは、
やっぱり素直にルカは歩が蘇った存在なのかも。
あるいはルカに本当の恋心が芽生えてしまったか。

コメディとしてもほんわかしてるというか、
可愛らしく思える部分もあっていいと思うなあ。
“ホメるところが見つからない”とか、
“時間をムダにした”とか、
ルカのセリフも意外と間が良くて面白い。

あと、ルカがいちいち香織(桜庭みなみ)で練習したりするもんだから
香織がどんどんルカのことが気になってしまう流れもいい。
ルカは香織の名前すらまだ覚えてないんだけど。

今回は宏人(中島健人)がルカの相談に乗って
いろいろとアドバイスをしていくパーツがあって、
そのアドバイスにルカが真顔で従ってみるところも面白かったんだけど、
結局、“香織LOVE”と書かれた宏人の「恋愛秘伝之書」が
そのまま真琴の元へ行ってしまって
真琴はルカが香織を好きなんだと勘違いしてしまう展開になった。

この真琴の鈍感ぶりも意外と面白くて、
もう何度もルカに押し倒されそうになっていのに
素直に“なるほど、そういうこと”と納得してしまうところが、
妙にバカバカしくていい。

とにかく、今のところ誰もルカがヴァンパイアだとは思ってないから
いろいろと話がすれ違っていくところが面白いと思う。
ルカは真面目に一人前のヴァンパイアになろうとしてるだけなので、
そのギャップも楽しめるし。

そういう軽く楽しめる部分と、
ルカの成長や真琴の純愛が絡み合ったりしてるから、
内容は意外と凝ってるんだけどなあ。
まあ、ゴールデンタイムのドラマをひっそりと楽しむのもいいか。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/07/16

恋して悪魔  第2話

演出:都築淳一
脚本:小川智子

今回もルカ(中山優馬)を通して、
世の中を冷めた目で見てしまう10代の心理などは描けていたと思う。
ルカが人間のことを知ろうとするのは
とりあえず血を吸うためだけど、
それが今後はどう変化していくのか。

そのキッカケとして、
今回はルカが人間は命に限りがあるからこそ
人生を楽しもうとすることを知ったりする。
そして、そのルカも次の満月までに血を吸わないと
永遠の命は得られないことが判明。

こうなると、どういうラストにするのかちょっと興味が出てきた。
単純にルカが人間の良さを知って
血を吸わないという選択をすることも考えられるけど、
ルカの秘密を真琴(加藤ローサ)が知った場合、
血を吸われることを望むかもしれない。

一般的に吸血鬼は死者が蘇ったものなので、
このドラマでもルカが真琴の忘れられない初恋の相手なら
真琴はルカに永遠であって欲しいと望むかもしれないので。

まあ、血を吸って証を得られなければ
人間界から戻れないという説明もあったので、
血を吸わずに真琴とルカが一緒に年を重ねていくのも美しいけど、
そうなると単に死者が生き返る話になってしまうからなあ。

あるいは、このドラマで吸血鬼の設定は
死者が蘇ったものではないのかも。

いずれにしても、細かいところに目をつぶれば
描こうとしている内容は意外と面白かったりするかも。
ルカが気になっている香織(桜庭みなみ)が
夢でルカに血を吸われることを受け入れてしまうあたりも、
思春期の女子高生らしくてちょっと良かった。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/07/09

恋して悪魔  第1話

プロデューサー:豊福陽子、貸川聡子
演出:村上正典
脚本:小川智子
脚本協力:永田優子
音楽:菅野祐悟
主題歌:「悪魔な恋」中山優馬w/B.I.Shadow
制作:関西テレビ、共同テレビ
出演:中山優馬、加藤ローサ、近藤真彦、姜暢雄、桜庭ななみ、伊東四朗、
   堀内敬子、森本慎太郎、高橋ひとみ、中島健人、岡本玲、入江甚儀、
   太賀、峯岸みなみ、西村優奈、森山沙月、永井杏、他

やっぱりいろいろ問題ありか。
せめて近藤真彦じゃなくて東山紀之ならとも思ったけど、
仕事人が血を吸うのはルール違反だしなあ。

ただ、想像したほど悪くない部分もあった。
ちょっと可能性を感じたのは、恋愛としての切り口だけじゃなく、
他者との接し方や感情の表し方など、10代の若者がぶつかりそうな悩みを
ヴァンパイアであるルカ(中山優馬)を通して描こうとしているところ。
これがうまくいけば設定は特殊でも普遍性のある内容になるかも。

それにしても、ついこの前まで加藤ローサは
榮倉奈々と女子高生役をやってたと思ったのに、
回想シーンで急激にセーラー服が似合わなくなっていたのには驚いた。
でもその分、中山優馬との年齢差は多少感じられたからいいか。

ルカが居候している状況はまだ詳しく説明されてないけど、
中華料理店「しんじょう」の雰囲気が明るくのほほんとしているのはいい感じ。
ルカが真琴(加藤ローサ)に“若い方がいいのかな”と言ったシーンなどをみても
他では笑いが取れそうにないので、
敦子(堀内敬子)には頑張ってもらいたい。

正直、真琴と出会ってルカに牙が生えたんだし、
2時間ドラマでも収まるんじゃないかという気もする。
でも、高校生の時に死んでしまった真琴の初恋の相手と
死ぬことのないヴァンパイアであるルカとのつながりや、
ルカが成長する部分を飽きさせないように作れれば、
それなりに見られるようになるかも。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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