2009/09/29

オルトロスの犬  最終話 望み

演出:加藤新、今井夏木
脚本:ワーナー・ブラザーズ映画
   ライターズワークショップ
   青木万央、伊藤崇、小林雄次、加藤公平

設定上、臣司(滝沢秀明)と涼介(錦戸亮)が
2人とも死ぬ確率は高いんじゃないかと思っていたけど、
それではさすがに重たくなるので、
臣司も涼介も力を無くしたような見せ方で
静かに暮らす様子で終わった。

一応、兄弟の絆で盛り上げたりはしていた。
でも、広げた風呂敷の畳み方としては
かなりムチャクチャだった思う。

前半は説明ゼリフのオンパレードで、
大事なところは古くからの“言い伝え”で処理。
中盤、子供は力を譲り合ってるみたいな安っぽい展開になって、
榊大臣(高畑淳子)が急にいい人に。
最後はとくに説明すらなく、
熊切親子(柴俊夫・八乙女光)、千春(原田夏希)、
正人(忍成修吾)もみんないい人に。

そもそも、千春とか正人って
このドラマに必要だったのかなあ。

とにかくこのドラマは、
ショーランナー方式という作り方が
日本でもできるかどうかが見どころだったわけだけど、
もっと単純な設定の時に活きるような気がする。
もしくは一話完結ものとか。

病や傷を治す神の手を持つ悪魔のような男と
人を殺せる悪魔の手を持つ心優しき男という設定と、
そこから広がるテーマは面白かったと思う。

ただ、それをショーランナー方式でやると、
個別のシーンはいくつか面白く作れても、
全体としては収集がつかなくなってしまう感じ。
実際、辻褄の合わなさはビックリするくらいだった。

どこかから脱出すればOKとか、
悪を倒せばめでたしめでたしとか、
そういう単純な結論に向かっていれば、
途中で話が横道にそれても面白ければ問題ないし、
面白く広がらなければ途中で終わらせてもいいし、
どうにでもできるんだけど…。

ヘンに凝った設定にしたばっかりに、
最後は安易に、かつ強引にまとめるしかなかった感じだった。

でも、キレイどころを並べて見せるというのは
ある意味、日本的で、
このドラマはそれだけでいいのかもしれない。

            採点 4.5(10点満点平均6)

                脚本  ★☆☆☆☆
                演出  ★☆☆☆☆
                配役  ★★★☆☆
                音楽  ★★★☆☆
                主題歌 ★★☆☆☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★☆☆☆☆

          平均採点 5.94(10点満点平均6)


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2009/09/22

オルトロスの犬  第8話 兄弟

演出:吉田健、今井夏木
脚本:ワーナー・ブラザーズ映画
   ライターズワークショップ
   青木万央、小林雄次、林荘太郎

臣司(滝沢秀明)と涼介(錦戸亮)が兄弟なのは
これまでの回想シーンなどで想像できたことだけど、
2人が揃ってないと神の手にはならないという説明は
意外と納得できた。

それにしても、このドラマでアニメを使う場所の基準って、
どこにあるんだろう。
オルトロスの犬がアニメになるのは分かるにしても、
龍谷村の村人が騒ぐところとか、
臣司のおじいさんが出てくるところとか、
唐突にアニメになると急に冷める。

で、ここへきて臣司は自分で自分を治せることが判明。
もはや、たいして意味のない秘話だった気もするけど、
ちょっとインパクトはあった。

あと、臣司は気を失ってる状態は治せないというところも、
別の意味でインパクトがあった。
加奈(波瑠)のお母さん(朝加真由美)は目覚めさせたのに?
なんか都合いいなあ。

もう細かいことはどうでもいいけど、
最後をどうやってまとめるのかは気になる。

            採点 5.5(10点満点平均6)


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2009/09/15

オルトロスの犬  第7話 非常事態

演出:加藤新
脚本:ワーナー・ブラザーズ映画
   ライターズワークショップ
   青木万央、小林雄次、加藤公平、伊藤崇

錦戸亮のインフルエンザで収録ができず、
総集編の生放送で一回を費やしての今回。
サブタイトルが「非常事態」だったのにまず笑った。

で、前回、臣司(滝沢秀明)が力を公表した理由としては、
みんなが自分の力を知れば
もう誰も力ずくで自分を独占しようとは思わないという説明が
臣司自身の口からあった。
どこまで真意かはともかく、
とりあえず、筋は通っていたと思う。

メインとなった病院のシーンは、
臣司が治す順番を患者自身に決めさせるところは
それなりに面白かったものの、
設定がいくらなんでもゆるかった。
患者たちの言葉もドラマのセリフになってなかったし。

とにかく、このドラマはパーツごとに発想する人が違うので、
まとめる人がいても全体的に見るとツッコミどころが多い。
細かいシーンとしては、
涼介(錦戸亮)が勝(八乙女光)に
死を覚悟した時に何を思ったかを問いただしたり、
臣司と涼介がお互いの力について話したりところなんか、
それなりに面白いんだけど…。

終盤に出てきた“神の手は誰も救えない”というあたりが
最後まで引っ張る軸のような気もする。
まあ、臣司の父親という巽(平田満)も出てきたし、
盛り上げるための要素はまだいろいろ出てくるか。

エンターテイメント性を上げるためにも
せめて各シーンの説得力は上げて欲しい。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/08/31

オルトロスの犬  第6話 裏切者

演出:今井夏木
脚本:ワーナー・ブラザーズ映画
   ライターズワークショップ
   小林雄次、青木万央、伊藤崇、加藤公平

前回に続いて半分くらいのところでタイトルバックが入った。
なんか効果があるのかなあ。
かえってテンポが悪いような気もするけど。

で、やっぱり涼介(錦戸亮)は
熊切勝(八乙女光)を殺してはいなかった。
ただ、息子を殺されたと思っていた熊切・父(柴俊夫)が
沢村(佐々木蔵之介)と榊(高畑淳子)を陥れるために
すべてを暴露する記者会見を開こうとして、
その会場で沢村が熊切勝に刺されるという展開。

瀕死の沢村に対して、
助けることも殺すこともできる臣司(滝沢秀明)と涼介が
2人揃って指図するなと言ったところは
ちょっとインパクトがあった。

それにしても、そのあとに臣司が
あからさまに力を公表する流れになるとは…。
個人的にはちょっとつまらない展開になったなあ。

臣司と涼介の距離が多少は近くなった気もするので、
話が広がるよりも奥へ入っていって欲しいんだけど。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/08/24

オルトロスの犬  第5話 暗殺者

演出:加藤新
脚本:ワーナー・ブラザーズ映画
   ライターズワークショップ
   伊藤崇、青木万央

沢村(佐々木蔵之介)は公安の立場で
涼介(錦戸亮)を兵器として使いたいということらしい。
いずれにしても、自分本位に利用したいことには変わらない感じ。

それに乗って涼介は熊切勝(八乙女光)を殺害、
という展開だったけど、どうなんだろう。
殺してないような気がする。

一方、臣司(滝沢秀明)は、
公の場で歌手のレイ(平原綾香)を治すという行動に。
とにかく臣司は身勝手に自分の力を求める人間を嫌っていて、
そういう人間に対しては徹底的に見返りを求めているわけだけど、
レイ個人に対してはそうでなかった様子。

ラストで臣司に羽が生えているように見えるカットがあったように、
臣司の天使の部分が見えてくると面白いかも。
そういう意味では涼介に悪魔の部分があっても面白いんだけど、
2人の過去の繋がりを考えるとそんなに単純じゃないだろうな。

細かいことを気にしなければ
テーマとストーリーの仕掛けで意外と楽しめる感じ。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/08/17

オルトロスの犬  第4話 逮捕 明かされる二人の過去

演出:今井夏木
脚本:ワーナー・ブラザーズ映画
   ライターズワークショップ
   青木万央、伊藤崇、国井桂

10年前の事件で3人を刺したのは、
臣司(滝沢秀明)ではなく当時警官だった二宮(六角精児)だった。
しかも、二宮は3人を刺した上で
臣司にいつものように治せと言っていたのが真相だった。

利用する側とされる側について臣司がこだわるのは
これが原因なのか。
それともそれ以前から考えていたことなのか。

結局、臣司は3人を治さなかったので殺人犯にされたわけだけど、
臣司の手によって命を救われた榊(高畑淳子)が
その見返りとして臣司を無罪釈放にした回で
本当に臣司が無罪だったことが明かされたのは面白かった。

一方、涼介(錦戸亮)は、
沢村(佐々木蔵之介)の仕掛けにハマって4人目を殺害。
初めて涼介が力を使った時のことは出てきたけど、
家族のことや龍谷村とのつながりなどはまだ謎を残したままだった。

全体的には謎を引っ張る部分と
明かしていく部分のバランスは悪くないと思う。
とりあえず、沢村の目的が何なのかに注目か。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/08/10

オルトロスの犬  第3話 母か刑事か 悪魔に魂を売る者たち

演出:今井夏木
脚本:ワーナー・ブラザーズ映画
   ライターズワークショップ
   青木万央

前回とは逆に、
今回は涼介(錦戸亮)が熊切勝(八乙女光)を殺さなかったから
加奈(波瑠)の母親(朝加真由美)が刺されるという
新たな犠牲者が出るパターン。

とにかく臣司(滝沢秀明)は涼介に、
相手は誰でもいいから悪魔の力を使えと言ってるわけではなくて、
悪い奴を殺せと言ってるところがミソか。

加奈の病院に警備が増やせないとか、
回復した加奈もまったく怖がる様子がないとか、
相変わらずディテールは雑だけど、
テーマを踏まえた臣司と涼介の見せ方は
そんなに悪くなかったと思う。

あと、臣司が10年前の事件で
刺した相手を助けなかった理由について。
死刑になりたかったというのは意外と説得力のある説明だと思う。
でも、はたして真相はどうなんだろう。

そのあたりから臣司と涼介の共通点や
過去の繋がりが見えてくると面白いんだけど。

全体的にはアメリカンテイストというより韓流テイストで
すでに作品のウリは見えなくなってきているので、
せめてストーリーで面白さを出して欲しい。

渚(水川あさみ)の娘・澪を演じてる熊田聖亜は
「流星の絆」で静奈の子供時代を演じてた子だけど、
やっぱり細かい表情を演じるのはうまいな。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/08/03

オルトロスの犬  第2話 生かすか殺すか 究極の選択

演出:加藤新
脚本:ワーナー・ブラザーズ映画
   ライターズワークショップ
   青木万央

もっとジェットコースター的なスピード感が出るかと思いきや、
そんなこともなかった。

ただ、初回を見た時に、
悪魔の手を持つ天使・涼介(錦戸亮)の動かし方は
かなり難しいのでは、と思っていたので、
臣司(滝沢秀明)が涼介に選択を迫ったシーンは
意外と分かりやすい見せ方だったと思う。

今後も臣司がイニシアチブを取るのか、
あるいは別の第三者が2人を利用するのかなどは分からないけど、
2人セットならいろいろ話は膨らみそうな気はした。

熊切(柴俊夫)や榊(高畑淳子)はまだしも、
沢村(佐々木蔵之介)がどう絡んでくるのか、
龍谷村での臣司と涼介のつながりはどうなのか、
そこに二宮(六角精児)はどう絡んでいるのかなど、
一応、謎は散りばめてある。

展開のスピードをそんなに早めないのなら、
そのあたりの謎をうまく明かしたり
引っ張ったりしながら進めて欲しい。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2009/07/27

オルトロスの犬  第1話 神の手を持つ悪魔 悪魔の手を持つ天使

プロデューサー:三城真一、那須田淳、松原浩
企画協力:小岩井宏悦、ワーナー・ブラザーズ映画
演出:加藤新
脚本:小林雄次、青木万央
音楽:井筒昭雄
主題歌:「ヒカリひとつ」滝沢秀明
制作:TBS
出演:滝沢秀明、錦戸亮、水川あさみ、佐々木蔵之介、原田夏希、八乙女光、
   高畑淳子、柴俊夫、忍成修吾、山本龍二、六角精児、波瑠、朝加真由美、
   中原丈雄、中丸新将、他

もう少し斬新なテイストになるのかと思ったら
意外とフツーだった。
音楽のつけ方や演出には新しさがなかったので仕方ないか。

脚本も初回ということもあって説明的で、
リアルな言葉遣いは少なかった。
“保釈”という言葉の使い方もちょっとヘンだったし。

ただ、拘置所のセットなどを見ても、
ワザとらしいくらいフィクションに徹しているのは確か。
あまり細かいことは気にしない方がいいのかもしれない。

とりあえず、神の手を持つ臣司(滝沢秀明)の悪魔的な部分を描いて、
悪魔の手を持つ天使の涼介(錦戸亮)との違いは出せたと思う。
この設定をどこまで飽きさせずに膨らませていけるかどうか。

それにしても、涼介が悪魔の手を使った時の
目玉ぐるぐるはずっとやるんだろうか。
監察医の千春(原田夏希)は、
死んだことも気がつかないくらい穏やかな顔とか言ってるのに、
ああいう演出はしちゃうノリなんだな、きっと。

あと、最近、忍成修吾が出てくると
絶対どこか歪んでるキャラクターのような気がしてしまう。
まあ、いろいろネタは仕込んでるような初回だったので、
次回からどれくらいのスピード感が出るかに注目か。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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2009/07/03

オルトロスの犬

『オルトロスの犬』  7/24〜
TBS系 金曜10時  期待度 ★★★☆☆

触れただけで病や傷を治す神の手を持つ悪魔のような男と
触れただけで人を殺せる悪魔の手を持つ心優しき男の宿命の対決を描く。
オルトロスとはギリシャ神話に出てくる2つの頭を持つ犬のこと。

滝沢秀明と錦戸亮が共演。
他に、水川あさみ、佐々木蔵之介、八乙女光、高畑淳子、
柴俊夫、原田夏希、忍成修吾、六角精児、波瑠などが出演する。

アメリカのドラマのように、
複数の脚本家がシーンを持ち寄って
ひとつにまとめるという作り方をするらしい。
このドラマはワーナーブラザーズ映画の
ライターズワークショップが脚本を担当する。

うまくいけば日本でも定着していくかもしれないけど、
結局、ドラマは船頭が優秀かどうかにかかってると思う。
Pは三城真一、那須田淳、松原浩。

とにかくこういうドラマは
エンターテイメントに徹して欲しい。


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