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2004/09/27

逃亡者  最終話

演出:平野俊一
脚本:渡邊睦月

この手のドラマの最終回は得てしてつまらないものだけど、
それにしても最悪の展開だったなあ。

主人公を医師から保護観察官に変えてリメイクされたこの作品。
それでも病院は舞台になっていたので、
“同僚”か“親友”が犯人であろうという推測は立てていた。

個人的には弁護士として登場した主人公の親友、
東(尾身としのり)が犯人の方が面白いのでは、と思っていたけど、
2話でいきなり殺されてしまったので、
じゃあ、淳子(戸田菜穂)の同僚、
郡司(別所哲也)が犯人だろうということに。

まあ、最初からハムスターが意味ありげに映し出されていたので
ハムの人が犯人であろうことは暗に示されていたわけだけど(ホントか!?)

科学捜査が主体となっている現代、
医師の力だけで別人を犯人に仕立て上げるのは難しい。
そこで警察内部にも共犯者を作った企画は悪くないと思う。
そのつなぎ役としてナツミ(黒川智花)という人物を登場させたのも悪くない。

ところが最終的には淳子の父親、
来栖慶介(原田芳雄)まで黒幕だったというオチをつけてしまった。
ドラマのどんでん返しとしては考えられる範囲でも
これはやっちゃダメだったろう。

来栖院長も怪しいと最初に描写されたのは
2話で院長が淳子の日記を読んでいたシーンだと思う。
でも、この段階では娘を手にかけることはないだろうと考えるのが普通。
つまり、院長を犯人にするなら、
ここから父娘の確執や娘を殺してまでも病院を守ろうとする
来栖慶介の人間性を描かなければいけなかった。

ただ、この作品は結局、真犯人は誰でしょうという部分で引っ張るので、
それはやりたくてもできない。
だから父親が犯人というオチは
思いついてもやっちゃいけないことだったのだ。

やっぱりミエミエでも郡司が真犯人、
警視総監のメンツを守るために国枝(加藤浩次)が協力、
という構図で最後まで押した方が良かったと思う。
そしてこの最終回はナツミの心情を描くことに時間を割くべきだった。

別に警視総監を画面に出さなくてもそれはできたと思う。
それだけの地位のある人間の娘に生まれたことで、
どんな風に歪み、どう売りまでするようになったのか。
そんな自分の行動が不正な臓器移植という事件にまで発展し、
無実の人が犯人に仕立て上げられてしまった。
ここはこのドラマの最重要ポイントに成り得る箇所だった。

ここにも親子関係は存在するわけだし、
永井(江口洋介)の保護観察官という職業も絡められたと思う。

そういう人間ドラマを描くことを放棄して、
最後まで真犯人探しの意外性だけで盛り上げようとしてしまった。
これは明らかに失敗だったと思う。

もちろん、そのまま郡司が真犯人という結末にしても
細かい部分を突っ込めばアラは出ただろう。
でもきちんと人間を描いていれば、
そのあたりにも目をつぶれたのにな。

終わってみれば並みの企画、という作品だった。

             採点  5.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★★☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★★★☆☆

           平均採点  6.64(10点満点平均6)


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2004/09/26

天花  全26週156回

制作統括:佐野元彦
演出:長沖渉、加藤拓、勝田夏子
作:竹山洋
構成協力:いずみ吉紘
音楽:村松崇継
主題歌:「名前のない空を見上げて」MISIA
制作:NHK
出演:藤澤恵麻、平山広行、香川照之、片平なぎさ、財津一郎、中村梅之助、
   富司純子、中嶋朋子、石野真子、竹中直人、加賀まりこ、市川実日子、
   辰巳琢郎、サエコ、柳沢慎吾、宮地雅子、毒蝮三太夫、内海桂子、
   涼風真世、星野真里、木村佳乃、岩本多代、小林勝也、杜けあき、
   ダンカン、黒田アーサー、吹越満、片山伶雄、布川敏和、尾身としのり、
   水沢螢、サンプラザ中野、他

放送開始当初はどうなることかと思ったけど、
それなりに見どころはある作品だった。

まず、演技経験がまったくなかったヒロインの藤澤恵麻に関しては
かなり批判も多かったように思う。
ただ、彼女の本質的な部分がキャラクターに投影されて、
この作品のヒロインには適していたのではないだろうか。

もちろん、圧倒的な演技力があればその人の本質とは関係なく、
与えられた役になりきれるわけだけど、
朝ドラのヒロインに関しては
最初からそんな演技力が求められているわけではないだろう。
そのためにいつも脇にはベテランを配置するわけだし。

そういう意味で今回のヒロインに藤澤恵麻を選んだNHKの選択は
そんなに間違ってなかったと思う。

個人的には第4週の最後、
天花(藤澤恵麻)がイグネを出ていく時の
信一郎(財津一郎)との別れのシーンを見て、
とりあえず最後まで見届けようと思った。

彼女自身もインタビューで印象に残っているシーンと答えていたけど、
あのシーンで彼女は大きく成長したと思う。

彼女の脇を固めたベテランに関しては、
財津一郎と中村梅之助を起用できたことが大きかった。
あの世代がドッシリしていたからこそ、
終戦から現代までの家族の物語が成り立ったと思う。

香川照之、片平なぎさも良かったけど石野真子もなにげに良かったなあ。
とくに物語序盤の秀子(片平なぎさ)と亜希子(石野真子)の関係は
石野真子のキャラも手伝って妙におかしかった。

ヒロインの相手役となった平山広行は出家してから良くなった。
ていうか、序盤のキャラ設定があんまりだったよな。
最初の印象は最悪だったのにやがて…、という展開はまあいいとしても、
だったらなおさら序盤のキャラはもっと繊細に作って欲しかった。


結局、この作品の問題点はやっぱり脚本だったんじゃないかと思う。
秀子と亜希子の関係についても中盤はほとんど省略されたと言っていい。
だから最後に秀子が「ひとよし庵」を亜希子に任せる展開になっても
ほとんどカタルシスは得られなかった。

薫(市川実日子)に関しても
様々なエピソードで都合良く使われてしまった印象で、
彼女がドラマに描かれないどこかで生きていたという感じがしない。

脚本の竹山洋は2度目の朝ドラだけど、
一言でいえば15分×6日×26週という朝ドラの構成を
必要以上に意識してしまったんじゃないだろうか。

各回、各週で何か盛り上げを計ろうとして、
消化しきれないエピソードを多くつけ加えてしまった。
その結果、全体的にかなりムラがあったし、
薫のように人物像にブレが出る場合もあった。

記憶に新しいから最終週のことを挙げると、
たとえば天花が披露宴にウエディングドレスを着るエピソード。
あれはラストに天花が子供たちにかけ寄り、
一緒に歌を歌うシーンなどを考えると
白無垢よりウエディングドレスの方が絵になった思う。
秀子が高杉(毒蝮三太夫)に頭を下げるシーンも悪くなかった。

ただ、勝子(加賀まりこ)という人物を大事にしていれば、
薫が天花にウエディングドレスを着せようとしている時点で
何か言わせているんじゃないだろうか。
美子(富司純子)とは仲が良かったキャラで、
寺の内情だって察することのできる世代なわけだし。

いや、結果的にウエディングドレスを着ることになるのはいいんだけどね。
こういうエピソードの盛り上がり方を優先させて、
登場人物の言動に統一性を欠く場面は多々あった。


全体的なテーマは悪くなかった。
でも、お米と子供は国の宝、みたいな切り口にする場合は、
望んでも子供を授かることができなかった人の悲しみも同時に描かないと
メッセージは多くの人に共感されないと思う。
米作りの大変さは事あるごとにセリフにしていたのに、
この点がほとんど描かれなかったのは明らかにマイナスだった。

良いセリフも泣けるシーンもあったし、
効果的に笑いを取れたシーンもあった。
にも関わらず、細かいエピソードの組み立て方が雑で、
トータルとしては完成度が低くなってしまったのが残念だった。

藤澤恵麻や平山広行の演技力を揶揄するより、
むしろ役者陣によって最終的にはある程度のラインまで引き上げた、
と評した方が正確な作品だったかもしれない。

             採点  6.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★★★
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆


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2004/09/25

エースをねらえ! 奇跡への挑戦

チーフプロデューサー:松本基弘、関口静夫
プロデューサー:三輪祐見子、森安彩
演出:六車俊治
脚本:瀧川晃代
原作:山本鈴美香
音楽:住友紀人
オープニングテーマ:「エースをねらえ!」HIROMI
エンディングテーマ:「愛のために。」上戸彩
制作:テレビ朝日、共同テレビ
出演:上戸彩、吉沢悠、寺脇康文、内野聖陽、松本莉緒、酒井彩名、
   石垣佑磨、柏原収史、金子さやか、森田彩華、夏八木勲、甲本雅裕、
   高橋ひとみ、高橋克実、マリア・テレサ・ガウ、他

今年の1〜3月期に放送された連ドラの続編。
前作は基本的に宗方(内野聖陽)の死までで、
数年後にひろみ(上戸彩)がUSAオープンに出場するカットは
ラストにドラマの締めとしてつけ加えられていた。
なので今回は宗方の死から
ひろみがその悲しみを乗り越えるまで。

全体的なテイストは変わらず、
今回もかなり丁寧に作られていたと思う。
とくにひろみが山の社で悩むシーンや
お蘭(酒井彩名)との試合などは、
映像的にも見ごたえがあった。

藤堂(吉沢悠)の“失敬”はなかったけど、
尾崎(石垣祐磨)がバナナを食べるシーンはあったし(笑)

ただ、お蝶夫人(松本莉緒)のプレー姿が無かったのは残念。
せめて蘭子が立ち直る過程で絡んで欲しかった。

あと桂(寺脇康文)、お前が酒を飲んでどうする。
後家さんに刺されたばかりの松原…、じゃなくて、
太田(甲本雅裕)と酒を酌み交わしてどうする。
しかも、もう役目は終わったとか言うし。

それにしてもこの後はどうするんだろうなあ。
常に終わってもある程度は納得できる作り方はしてるけど、
役者のスケジュールが押さえられればまたやるだろうなあ。
話はどうにでも修正できるだろうから。

キング夫人の代わりにシャラポワでも出てくれないだろうか。
ムリか。
ヒンギスなら大丈夫そうじゃない?
一応、引退中みたいだし。
いや、ナブラチロワか。
貫禄あるし、テニスができればどこにでも現れそうな雰囲気あるしな。
よし、次はナブラチロワを呼んで完結編だ!

……というくらいの強気でもいいと思うぞ。
視聴率は低かったみたいだけど、
裏でベッカムと宇多田ヒカルが食わず嫌いをやってたら
普通はドラマをビデオに撮ってしまうだろう。
局側も今回の視聴率は多めに見てあげて欲しい。

かなりの熱意を込めて作っている作品であることは確かだから、
ここまで来たら最後まで見てみたい気がする。

             採点  7.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★☆☆
                  演出  ★★★★☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★★☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆


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2004/09/22

ウォーターボーイズ2  IIIIIIIIIIII(最終回)

演出:佐藤祐市
脚本:橋本裕志

シンクロの演技は今回もそれなりに見ごたえがあった。
前半のフォーメーションは
パート1よりもキレイだったかもしれない。

最後の五段やぐらも緊張感は伝わった。
失敗したところもそのまま使ったのは
リアリティーがあって良かったと思う。

さすが映画版からのキャラだけあって
早乙女(金子貴俊)の絡め方は全体的に丁寧だった。

ただ、それ以外の部分はかなりお粗末だった。
公演前の盛り上げとして一回は台風で中止になる展開はいいけど、
台風が接近している様子をまったく入れないのは手抜き過ぎる。
統一模試の会場を前日になって変更するというのもひどい話だし。

加代(浅見れいな)が心を開く過程も
インターハイの盛り上がりがなかった分、ぐだぐだになった。
加代と夏子(山口紗弥加)の関係を描いてこなかったことも
このパーツに厚みを無くした原因だと思う。

粕谷(佐野史郎)の過去についても
貴和子(原沙知絵)が単に説明するだけ。
あそこをうまいセリフでドラマにするのが脚本家の仕事なのに…。

梢(鈴木えみ)が泳吉を諦めるパーツも同様。
長い時間を割けないからこそ
もっと気の利いたセリフでカバーして欲しかった。
“バイバイ”と“えいっ!”は可愛かったけど、
あれは鈴木えみのポイントだしな。

泳吉(市原隼人)と泳太郎(矢島健一)くらいか。
人間関係としてそれなりに描けていたのは。

最後の締めも盛り上がらなかったなあ。
恋愛モノでないとはいえ、
あの中途半端さはないだろう。
せめてビデオの最後に
栞(石原さとみ)のメッセージが一言入っていれば
多少は印象が違ったのに…。

放送前に今回は恋愛も描くとプロデューサーが言ってたけど、
結局、橋本裕志が書いた回はほとんど描けていなかった。
女子生徒は駒が豊富だったのにもったいなかった。

まあ、今回もボーイズは頑張った。
それを質の高い作品としてパッケージできなかったのは
パート1同様、スタッフの責任が大きいと思う。

来年はもうやらないよね?
もし同じスタッフで「スウィングガールズ」に移行させるなら
せめて脚本家はじっくり選考して欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★☆☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★★★☆☆

           平均採点  6.46(10点満点平均6)


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2004/09/20

逃亡者  第10話

演出:山室大輔
脚本:渡邊睦月

咲(長澤まさみ)の口から
ナツミ(黒川智花)の父親が警視総監だということが語られた。
これが真実だとすれば、警視総監の指示で
管理官である国枝(加藤浩次)が動いていた、もしくは、
警視総監の立場を考えて国枝が自発的に動いた、ということになる。

もちろん、国枝がすべての現場へ出向くことはムリだと思うので、
国枝から指示を受けた実働部隊はいるんだろうけど…。

ナツミの父親は警察にも圧力がかけられる政治家か、
という気もしてたんだけど、
少なくとも今回でそのセンはなくなったと思う。

ナツミが臓器移植を受けたことは間違いなさそう。
ただ、最初の入院は中絶のためだったのか。
うーん、確かにこの方が見終わったあとの感情は統一できそう。

つまり、移植が必要な難病だった場合、
娘を助けるためなら何でもするという
ナツミの父親に同情できなくもない。

中絶のために入院したならナツミへの同情も薄くなるけど、
逆にナツミが売りまでするようになった家庭環境だったということで
ナツミの父親の悪玉度は上がるので。

ただ、すべての事件の黒幕がナツミの父親、あるいは国枝、
という描き方はしないと思う。
やっぱり最後に永井(江口洋介)が組み伏せるのは
あの人じゃないと…。

そういう意味でもナツミの最初の入院が中絶のためだったというのは
うまく考えられていると言えなくもない。
普通に堕胎手術が成功していれば
淳子(戸田菜穂)は殺されなくても済んだかもしれないので。

最終回は永井の怒りがあの人へ集中できるように描けるかどうか。
そこにかかってると思う。

             採点  7.0(10点満点平均6)


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2004/09/19

彼と彼女と彼女の生きる道 スペシャル

演出:平野眞
脚本:橋部敦子

神戸に引っ越した凛(美山加恋)が
ひとりで新幹線に乗って東京の徹朗(草なぎ剛)の元へ。
その車内で隣り合わせた若者(佐藤隆太)に
凛が自分のことを話す設定で構成された総集編。

良い作品だからこそ総集編が放送されるわけだけど、
良い作品というのはストーリーだけでなく
細かい部分まで丁寧に作られているものなので、
総集編にするとかえってもったいない感じがする。

ただ、今回は2時間半かけてまとめただけあって
かなり見ごたえがあった。
というか、編集の仕方がうまかった。
最後の徹朗と可奈子(りょう)の話し合いのシーンは
何回も見てるのにまた泣けてきたし。

この総集編のためにつけ加えられた部分も丁寧で良かった。
ちょっと悪そうだけど実はイイ奴をやらせると、
今、佐藤隆太の右に出る者はいないな。

徹朗とゆら(小雪)の仲がそんなには進展してない所も
むしろ自然で良かった。

“お父さん、ゆら先生のこと、まだ北島さんって呼んでるの?”
“ゆらさんとかゆらって呼ばないの?”
“呼びたいけど呼べないの?”
という凛のセリフも可愛かった。
女の子の場合、あのくらいの年齢でも
平気でそういうこと言うもんだし。

作品のテーマとしては続編を作る必要ないけど、
美山加恋があまり大きくならないうちに
もう一本くらい質の高い作品に出て欲しい気はした。


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愛情イッポン!  最終回

演出:猪股隆一
脚本:樫田正剛
プロット協力:楠野一郎、児玉頼子

締めの言葉が“最高!”の連呼って…。
すごい手抜きだなあ。
プロットもかなりムリがあったし、
強引に感動的な雰囲気でまとめた感じは歪めなかった。

松浦亜弥が過去に出演したシリアス系作品のように
魅力を発揮しなかったのは誤算だったのかもしれない。
ただ、それにしてもこのドラマは仕上げがお粗末すぎた。

企画そのものは悪くなかっただけに、
制作スタッフには猛省を促したい。
まあ、そんなドラマはいくらでもあるから別にいいんだけどね。

最近の日テレ系ドラマは
良い作品と悪い作品の差が激しいなあ。

             採点  5.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★☆☆☆☆
                  演出  ★☆☆☆☆
                  配役  ★☆☆☆☆
                  主題歌 ★★☆☆☆
                  音楽  ★☆☆☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★☆☆☆☆

           平均採点  5.35(10点満点平均6)


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2004/09/18

ああ探偵事務所  最終話 さよならの推理!Hラジオの媚薬

演出:今井和久
脚本:高山直也

それなりに最終回っぽいテイストを入れていたけど、
クオリティーとしてはやっぱり第10話の方が良かった。

“分かりますよ。なぜなら私も今の仕事を愛しているからです。
 だからどんなに見下されようと、
 どんなに笑われようと構わない。
 私も今の仕事が好きなんです”

というセリフがスタッフ自身の叫びだとしても、
客観的に評価されるのがプロの世界なんだから仕方がない。

松本(東幹久)と森野(辺見えみり)を絡めた
妻木(永井大)と涼子(酒井若菜)の関係は
それなりに描けていた。
ただ、肝心の事件の方でもう少し盛り上げないと。

只野仁(高橋克典)の登場は単純なサービスだけど、
そこで効果的に楽しませるのも土台がしっかりしてこそだしなあ。

でもまあ、終盤はかなり頑張った作品だった。

             採点  6.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★☆☆☆☆
                  演出  ★☆☆☆☆
                  配役  ★★☆☆☆
                  主題歌 ★★☆☆☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  5.55(10点満点平均6)


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世界の中心で、愛をさけぶ  特別編

演出:石井康晴
構成:佐藤雄介、石津聡
脚本:森下佳子

谷田部先生(松下由樹)が
サク(山田孝之)とアキ(綾瀬はるか)のことを
振り返るという形で構成された総集編。

最終回のラストで描かれた
17年後のサク(緒形直人)がアキの骨を校庭に撒いた後に、
谷田部先生が卒業式に出席していなかったサクに
卒業証書を渡すというカットもつけ加えられた。

総集編を作るの方法としては悪くなかったけど、
もう少し谷田部先生のオリジナルシーンが欲しかった。

オリジナルのシーンで最も力を入れていたのは卒業式のシーン。
“続いて、3年B組”と校長先生らしき人が
来クールの番宣をしたのは笑った。

で、その金八3B出身の本仮屋ユイカは、
来年度春からNHK朝の連続テレビ小説で
ヒロインを演じることが決定。

金八、セカチュウ、スウィングガールズと来て、朝の連ドラだ。
綾瀬はるかだけでなく、
本仮屋ユイカの今後にも期待したい。


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2004/09/17

ラストプレゼント  最終話

演出:岩本仁志
脚本:秦建日子
脚本協力:松田知子、栗本志津香

歩(福田麻由子)が何かに感づいている様子、
そして明日香(天海祐希)の言いたくても言えない様子、
この微妙な空気感が前半は非常にうまく表現された。

結果的に家の玄関で明日香は歩に病気のことを告げるわけだけど、
このシチュエーションはかえってリアリティーが出て良かったと思う。

明日香が思い切って歩に告白できたのは、
もちろん、買い物に出た先の有里(永作博美)とのやり取りがあったから。
グーで殴るというのは現実問題としてどうなのかとは思うけど、
歩を残して逝かなければいけない明日香の気持ちと
明日香を見送らなければいけない有里の気持ちのぶつかり合いが
容赦なく表現された良いシーンだったと思う。

おそらく一発目は最後にカッコつけて逃げようとした明日香に対して、
二発目は自分の母親に対してのパンチだったと思う。
そういう細かいことは一切言葉にしなくても、
どんな姿になっても黙っていなくなるな、という
有里の思いは伝わった。

明日香の気持ちも分かる。
でも、少なくとも有里はそういう母親になったのだ。
だからこそ明日香は歩に話せたと思うし、
有里に歩を頼むと頭を下げられたんだと思う。


明日香の余命を聞いた歩が
今まで明日香から教えられたことを思い出し、
みんなで海へ行きたいと自分から言い、
明日香をずっと看病すると言った流れは良かった。
ま、欲を言えば、海へ行きたいと言う前にCMを入れて
少し時間の経過を演出した方がよかったかな、とは思ったけど。

で、赤いバンダナね。
このアイテムはきちんと使って効果的だった。
それぞれの場所で明日香の誕生日を祝う
事務所のメンバーや実家の様子も悪くなかった。

ただ、やっぱり清孝(平泉成)が
どうして明日香の病気を納得できたのかは結局描かれなかった。
納得したあとのシーンはみんな良かっただけに、
ここはこの作品で最も残念なポイントだった。

歩を演じた福田麻由子に関しては、
細かい表情はうまく表現できていたと思う。
長ゼリフになると感情が乗りにくい面もあったけど、
これは脚本家にも責任はあると思う。
子供のセリフはもう少し柔らかく書いてあげて欲しかった。

あと、最終回のエンディング。
スタッフロールが流れる映像はすごくいいんだけど、
あれに合うのはやっぱり槙原の曲だったと思う。

最後に流れたインストの曲と槙原の曲は逆にして、
ラストはいつもの主題歌で締めた方が気持ちよかったのではないだろうか。
で、最後に明日香がこちらを向いて手を振るカットで終わっていたら
ムチャクチャ泣いてしまったような気がする。

そんな細かい点が気になったりはしたけど、
全体的には非常に丁寧に作られた良い作品だったと思う。

フジテレビが調子に乗っていい加減な作品を作っている間に
日本テレビは確実に質の高い作品を世に送り出している。

             採点  8.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★★★
                  演出  ★★★★★
                  配役  ★★★★★
                  主題歌 ★★★★★
                  音楽  ★★★★★
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  7.55(10点満点平均6)


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南くんの恋人  最終回

監督:佐藤嗣麻子
脚本:中園ミホ

すごい明るい終わり方(笑)
まあ、いいか。

南くん(二宮和也)とちよみ(深田恭子)が
月下の泉で千次(北村総一郎)の無事を祈っただけでなく、
事故に遇った2人のことを
今度は千次が祈って助けるという展開には
それなりの盛り上がりがあった。

なぜ小さくなってしまったのかという部分は気にせず、
単にラブストーリーとして描くなら
こういう終わり方もアリだろう。
少なくともハッピーエンドを望んでいた人は多かっただろうし。

ただ、個人的には、
小さくなってしまった理由も絡めながら
原作通りにちよみの死までを描いた
岡田惠和版の方がやっぱり好きだった。

なぜちよみは小さくなったのか、
なぜ死ななければならなかったのか、
そこをどう解釈するかが
この原作の面白さでもあると思うので。

南くんとちよみのラブシーンは
なかなか良かった。

             採点  6.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★☆☆☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  6.18(10点満点平均6)


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バツ彼  最終話 世界で一番ライトな恋

演出:吉田健
脚本:小松江里子

前回あたりからバカバカしいコメディーの部分が
妙に面白くなってたんだよなあ。
そうなると高嶋政伸のキャラも活きて来てたし。

恭介(高橋克典)から見ると、
本当に好きになった章子(稲森いずみ)と
親友の陽平(高嶋政伸)は似ているタイプであったり、
章子は恭介のことを信用できないと言いながら、
恭介をいい奴だと言う陽平の言葉を信用すると言ったり、
最終的な落とし所も悪くなかった。

結局、清弘誠は1・2話しか演出をしなかったけど、
全体的なテイストをどうするかは、
スタッフな中でも意見が分かれたんじゃないだろうか。

個人的には終盤の雰囲気の方が好きだった。
最初からそうしてくれたら
だいぶイメージは違ってたかもしれない。

うーん、どうなんだろう。
やっぱり脚本の方が問題は大きいか。

山根(天野ひろゆき)は必要なかった。
紘子(中山忍)を最初から登場させて、
紘子に攻められる陽平で笑いを取った方が良かった。

まあ、要するにいろんな所が
みんな少しずつ良くなかったんだろうな。

ただ、稲森いずみは良かった。
彼女のシーンはシリアスな部分もコメディーの部分も
ほとんどが安定していたと思う。

そういう意味でも初回の印象通り、
女性側を主人公にした方がまだマシだったと思う。

             採点  6.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★★☆☆
                  主題歌 ★★☆☆☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  5.46(10点満点平均6)


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2004/09/16

君が想い出になる前に  最終話

演出:河野圭太
脚本:李正姫
脚本協力:横田理恵、小川智子

最終回だけ唐突に李正姫が脚本を書いてるよ。
結局、トータルな作品イメージは
最初から定まってなかったんだろうな。

この最終回のストーリーは予想していた範囲だったけど
ひとつもハッピーエンドという感じがしなかった。
これはひとことで言って、義理の兄と妹でもいいじゃないか、
と見ている側に思わせるような説得力がなかったからだと思う。

じゃあ、奈緒(観月ありさ)が出ていく結末で
納得ができたかというと、そんなこともない。
そこに清々しさを感じるような描き方もしてこなかったから。

そのあたりの中途半端さは作っている側も自覚していたような気がする。
最後に3人で暮らしている様子は映してないし。
そのカットを入れたら妙に生々しくなると感じて、
3人で歩く姿に留めたんじゃないだろうか。

奈緒、和也(玉山鉄二)、ちひろ(加藤あい)の関係と
光彦(椎名桔平)、美穂(森口瑤子)、阿久津(木村多江)の関係を
リンクさせたような三角関係、四角関係のパーツは、
奈緒と光彦の物語にはハッキリ言ってジャマになった。

むしろ光彦がシンガポールへ転勤になる前、
奈緒が美穂(森口瑤子)の家族とどういう交流があったのか、
光彦に対してどういうイメージを持っていたのか、
そこを描くべきだった。

その上で海外で何だかの事故に遭い、
姉の美穂だけが死に義理の兄である光彦が記憶喪失になった、
というなら話の進め方は変わっていたと思う。
安っぽい2時間ドラマのようなサスペンスを組み込まなくても
緊張感は持続できたと思う。

あと、広い意味での愛を描くために
祐輔(広田亮平)という子供を設定したんだろうけど、
そのことがかえって美穂と光彦の行動を限定させてしまった。

途中をどう描こうが、子供がいた場合、
じゃあ、お兄さん、あとは一人で祐輔を育ててください、
と美穂が立ち去る結末に説得力を持たせるのは難しい。

むしろ2人をフリーにしていた方が、
物語はどちらにでも広げられたと思う。
(もちろん、序盤で和也の存在くらいはあっても問題ナシ)

そうすれば結末として2人が別々の道を歩むことになっても、
義理の兄妹間の恋愛感情というモチーフを使って
広い意味での愛も描けたと思う。

……って、なんでマジメに改訂案を考えてるんだろう。

もう放送しちゃったんだからいいよ、どうでも。
あ、でもひとつだけ。

アリさんマークの引越社は、
後ろから人が追いかけてきたら
“やっぱり忘れ物じゃないですか?”
とかのんきなこと言ってないで、
もっと早めにブレーキを踏むよう改定して欲しい。

             採点  4.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★☆☆☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★☆☆☆
                  主題歌 ★★★★☆
                  音楽  ★★★★☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  5.14(10点満点平均6)


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2004/09/15

ウォーターボーイズ2  IIIIIIIIIII(11)

演出:高橋伸之
脚本:中谷まゆみ

生徒会長選挙そのものに関しては
ちょっとだけでも前振りをしておけば
もっと自然に入っていけたのに、と思ったけど、
この作品はパート1の時から
そういう丁寧な作りはしてないので諦めるしかない。
でもその後のエピソードの繋げ方は自然な流れで良かった。

ガンちゃん(小池徹平)のスピーチだけで
多くの女生徒が傾くのはムリがある。
吹奏楽部を助けた情報だけで選挙に勝つのも白々しい。
そこをうまく段階をつけて
生徒総会まで持っていたところが良かった。

そんなに重要なキャラではないとはいえ、
この流れの中で晴香先生(井上和香)も
泳吉(市原隼人)たちの応援をするようになったし、
泳吉と栞(石原さとみ)の関係も深まった。

今回も中谷まゆみの良さは発揮されたけど、
クラリネットをお父さん(小日向文世)が買ってきたシーンで
“一生大事にします”みたいなセリフを
栞に言わせるあたりは丁寧だよな。
親子関係だけでなく、
今までかなりおざなりだった栞のキャラも
うまく表現していた。

それにしても最後の演奏後に舞台の袖で栞が泣いたシーン。
抱きしめてやれよ〜泳吉〜、
って感じだったな。

まあ、梢(鈴木えみ)との仲がハッキリしてない状態だから
そういう中途半端なことしないところがいいんだけど。

粕谷(佐野史郎)は本当に悪いことはしてなさそう。
夏子(山口紗弥加)がこだわっているのはもうその点だけだから
これは貴和子(原沙知絵)がもう1回登場して
すべて解決するだろう。

あとはやっぱり加代(浅見れいな)か。
意地になって最後まで素直になれない加代を
丁寧なエピソードで仲間にしてあげて欲しい。

そこさえうまくいけば
最終回はきっと見ごたえのあるものになると思う。

             採点  7.5(10点満点平均6)


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2004/09/14

東京湾景  最終話 輪廻

演出:村上正典
脚本:原夏美

前回の終了時点でこの最終回のストーリーは
ほとんどの視聴者が理解していたわけで、
案の定、何の意外性もなく、
淡々と段取りだけを消化して終わった。

これは逆に新たな怒りを呼ぶ要素もなく、
とにかくやっと終わってくれたという妙な安堵感を、
やめるにやめられず最後まで見続けた我々に与えてくた。

最後にちょっとだけ笑わせてくれたのが、
美香(仲間由紀恵)がお台場から品川埠頭まで走ったシーン。
そうか、走らせたか。

原作によると、直線距離なら約1キロ。
でも、ぐるっと回ると相当な距離になるはず。
それでもあっと言う間に走りきった美香の脚力には、
もうこうなったら何でもやります的な根性を感じた。

愛や恋をまったく信じていなかった男女が
不器用にぶつかり合いながら
真実の愛に目覚めていくという原作を元に、
お台場と品川埠頭の間に横たわる東京湾と
玄界灘をリンクさせ、
在日問題を絡めるという企画自体は悪くなかった思う。

現に初回はそんなに悪い滑り出しではなかったし、
途中までは真面目に在日問題を描くのか、
という雰囲気もあった。

ただ、結果的に今回のスタッフの主たる目的は
韓流ブーム、冬ソナブームに便乗した
話題性のある作品を作ることだったわけで、
しかもその狙った着地地点は
このくらいやっとけば今の視聴者は喜ぶんじゃないの?
という著しくマーケティング能力に欠けたものだった。

ここまでバラエティー化するなら
中途半端に在日問題を扱うべきではなかったし、
小説の「東京湾景」も原作ではなく、
せめて原案にするべきだった。

平均視聴率13%強という数字を
フジテレビではどう判断するのか。
内容はどうあれ、話題性はあったと判断するのか。

来年度のフジテレビの人事にまで興味が広がる
ある意味、忘れられない作品だった。

             採点  3.5(10点満点平均6)

                  脚本  ☆☆☆☆☆
                  演出  ★☆☆☆☆
                  配役  ★☆☆☆☆
                  主題歌 ★★☆☆☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  5.23(10点満点平均6)


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2004/09/13

逃亡者  第9話

演出:三城真一
脚本:渡邊睦月

もう永井(江口洋介)は普通に街中を歩いてるよ。
懸賞金がかかってるのに浅草の人も欲がないなあ。

ナツミ(黒川智花)はナツミでヒマワリ売ってるし。
…今はあのシステムが主流なの?
パチンコ屋の景品交換システムみたい。
10月になって金八に怒られたって知らないぞ。

田所(田中要次)を殺したのは警察関係者だと思うけど、
そいつが淳子(戸田菜穂)殺害の動機に関わっているのかどうか。
田所が武器調達や情報収集のためだけに関係していた可能性もある。

これはナツミの父親が警察の人間か、
あるいはもっと上の人間かによって変わってくると思う。

そして真犯人の動機に関する部分もチラホラ語られた。
要するにナツミがどんな病気で入院していたのかがカギだ。
本当は助かるはずだった
少年からの移植を必要とするような病気だとしたら…。

真実を公表しようとした淳子を殺そうと計画したのは、
病院側の人間だけなのか、
それともナツミの父親も指示したことなのか。

いずれにしても、
父親の影響力によって自分が生きていることを
ナツミはもう知っているんだろうな。

一緒に泣いてくれるぞ、金八なら(しつこい)

             採点  7.0(10点満点平均6)


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2004/09/12

愛情イッポン!  第9話

演出:池田健司
脚本:樫田正剛
プロット協力:楠野一郎、児玉頼子

谷亮子の出演はサービスみたいなものなので
あの程度でも別にかまわない。
文也(小堀陽貴)と巴(松浦亜弥)が対戦したシーンは
今までの土台もあったので悪くなかった。

ただ、いろんなエピソードを
一話の中に組み込む構成力にまったく欠けていた。

ていうか、おっちゃん(山口智充)って
師範代だったんだ(笑)

相変わらず行き当たりばったり感は拭えないけど、
最終回に逆転の一本勝ちはあるか!?
…ないな、たぶん。

             採点  5.0(10点満点平均6)


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2004/09/11

世界の中心で、愛をさけぶ  最終話

演出:堤幸彦
脚本:森下佳子

智代(本仮屋ユイカ)が結婚した相手は、
大木(田中幸太朗)ではなくて
大林だった。
堤幸彦らしいなあ。

まあ、そんなことはどうでもよくて、
アキ(綾瀬はるか)が死んだことを忘れないために、
アキが生きていると錯覚しないために、
サク(山田孝之)が17年間持ち続けていたアキの骨は、
やはり完全に雨で流されてしまっていた。

しかし、きちんとアキを送るために
もう一度サクは骨をもらいに行き、
アキと出会った母校で骨を撒く。

これは結果的に、
アキが死んだ直後はウルルでサクだけが骨を撒けず、
記憶が薄れるくらい時間が経過し、
再び愛する人と出会い、
そして、母校でアキの面影を見ながら骨を撒く決断をするという
原作通りの流れになった。

このドラマの中での構成は連ドラとしての起伏も考えつつ、
うまく組み立てたと思う。

しかもその中で、
“よく頑張ったな、サク。もう十分だ。ありがとう”
という言葉をアキの父親(三浦友和)に言わせた。
このシーンは泣けたな。

最終回は潤一郎(高橋克実)も父親の強さを見せて、
アキの死から立ち直れないサクに向けて言い放った
厳しい言葉の数々は心に突き刺さった。
そしてそのシーンはこの最終回全体を通しての
大きなアクセントにもなっていたと思う。

アキが最後にサクへ送った手作りの絵本は、
作品のテーマを分かりやすく表現しつつ、
ドラマを完結させるための重要なアイテムになった。

文章の大半は第1話のお葬式シーンでアキが読み上げた詩で、
第7話では同じ白血病を患っていた真島(鳥羽潤)にアキが送ったもの。

※ドラマの中では“アボリジニの詩では?”
 という真島からの返事があったけど、
 実際は参考文献としてテロップにも出ていたように
 「今日は死ぬのにもってこいの日」という本の中にある
 アメリカン・インディアンの詩からの引用。

原作にもあったアボリジニの世界観、死生観と重なる部分が多いので
この詩をドラマの重要なアイテムとして使い、
絵本では最後にアキからサクへのメッセージが書き込まれた。


  生きていくあなたへ

  もしも、おまえが
  枯れ葉って何の役に立つのってきいたなら
  私は答えるだろう
  病んだ土を肥やすんだと

  おまえは聞く
  冬はなぜ必要なの?
  すると私は答えるだろう
  新しい葉を生み出すためさ

  おまえは聞く
  葉っぱはなんであんなに緑なの?
  そこで私は答える
  なぜってやつらは命の力にあふれているからだ

  おまえはまた聞く
  夏が終わらなきゃいけないわけは?
  わたしは答える
  葉っぱどもがみんな死んで行けるようにさ

  おまえは最後に聞く
  隣のあの子はどこに行ったの?
  すると私は答えるだろう
  もう見えないよ

  なぜならおまえの中にいるからさ
  おまえの脚はあの子の脚だ
  がんばれ


死を描いた作品ではなく、
すべてのことには意味があり、
死もまた生へとつながっていくという
再生を描いた物語。

記憶が薄れていくことを悲しまず、
みんながずっとそれぞれの形でアキと共に生きている姿が
この上もなく清々しかった。

視聴者の中にはどうしてもこの作品が好きになれなかった人もいるだろうし、
原作や映画に極端にハマったために、
この連ドラ版をずっと冷めた目で見ていた人も多いだろう。

でも、原作や映画があれだけヒットした後に、
こういう形で連ドラ化したスタッフと役者には敬意を表したい。

基本的にはオリジナルのドラマを見たいという気持ちは強いけど、
こういうクオリティーで小説や映画をドラマ化するなら
いつでも見たいと思った。

             採点  9.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★★★
                  演出  ★★★★★
                  配役  ★★★★★
                  主題歌 ★★★★★
                  音楽  ★★★★★
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★★★☆

           平均採点  7.82(10点満点平均6)


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ああ探偵事務所  第10話 愛と極道!姐さんの寝乱れた浴衣

演出:田村直己
脚本:田辺満

最初からこれくらいのクオリティーで作れよ!
というくらいに面白かった。

ヒーローものには必ず登場するそっくりさんネタなんだけど、
そのニセモノが悪さをしてヒーローの評判を落とす、というような
ありきたりなストーリーでなかったところが良かった。
お色気もお笑いもバランス良く組み込んでいたし、
最後はホロっともさせた。

大黒組の幹部・竹田(中村育二)があんなにやさしいなら、
妻木(永井大)を身代わりに使うにしても
殺さない方法くらい考えそうなもんだけど…、
みたいなツッコミ所はある。
でも、そのあたりには目をつぶってもいいくらい
全体的にまとまりがあった。

大黒組の跡取り・健(永井大・二役)が守ろうとしている女性が
滝沢沙織だったというのも、
「アットホーム・ダッド」から見ている視聴者には
嬉しいキャスティングだったし。

それにしても、このドラマで
こんな真面目なレビューを書く日が来るとは思わなかったなあ。

次回は最終回。
この第10話を最終回にすれば良かったのに…、
みたいなことにならないことを望む。

             採点  7.0(10点満点平均6)


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2004/09/10

人間の証明  10

演出:河毛俊作
脚本:前川洋一

自供するまでの松坂慶子はスゴかった。
基本的にはこの取り調べ室だけで
物語を完結させたわけだけど、
竹野内豊と松坂慶子の対峙は本当に見事だったと思う。

棟居(竹野内豊)とシュフタン(ボー・スヴェンソン)の関係については
何とか最後に納得させたという感じかな。
でもこれなら8話はもっと突っ込んで描いて欲しかった。

全体的に見ると、
様々な謎が恭子(松坂慶子)へ集結していく構成は
うまく描けていたと思う。

ただ、設定を20年ずらしたことに関しては
結局、何も活かされないままだった。
このパターンでやるなら
テレビ東京でドラマ化した時のように
返還前の沖縄を絡めた方が自然だったと思う。

今回の設定で全共闘世代のその後を描けたら
それはそれはずばらしい「人間の証明」になっただろうけど、
そこまでのチャレンジ精神は最初からなかったようだ。

映画や昔の連ドラ版を見直すのではなく、
今制作されているドラマを見ているのだ、という実感を
もっと味わいたかった。

             採点  7.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★☆☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  6.80(10点満点平均6)


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バツ彼  第11話 本命は駄目なアイツ

演出:加藤新
脚本:小松江里子

章子(稲森いずみ)が恭介(高橋克典)の部屋へ
様子を見に行った時の雰囲気は良かった。
“ホント、私にはよくグチるわよね〜”の一言で、
恭介自身が自分の感情に気づく様子はよく分かった。

ただ、陽平(高嶋政伸)の方はどうなのかなあ。
紘子(中山忍)との関係がどうかというより、
女の子が目の前で泣いたことにショックを受けたようだけど、
そういう陽平のキャラがここまできちんと描けてなかった感じ。

ていうか、こうなるなら山根(天野ひろゆき)より
紘子の方を最初からのレギュラーキャラにしておくべきだったと思う。
対章子、対夏樹(真矢みき)だけでは、
陽平のそういう部分が描き切れなかったんじゃないかな。

まあ、いっか。
その点、「あいのり」は
瀬里葉というキャラを温存してるところが
なにげにスゴイと思う。

             採点  5.5(10点満点平均6)


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南くんの恋人  第10話

監督:佐藤嗣麻子
脚本:中園ミホ

前回の終わりから想像すると
日下部(田辺誠一)はもう少し別の絡ませ方をすると思ってたのに…。
意外と普通のキャラだったな。

で、結局、千次(北村総一郎)には
そのままの姿で会うことに。

ちよみ(深田恭子)が“恋人の南くんです”と紹介するところと、
南くん(二宮和也)が千次に結婚の許しを得るシーンは
さすがにカタルシスがあった。

最終回はハラハラさせつつも
結局はメルヘンの範囲で物語を終わらせそう。
ここまで来るとそれも致し方なしか。

             採点  6.5(10点満点平均6)


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2004/09/09

ラストプレゼント  10

演出:渡部智明
脚本:秦建日子
脚本協力:松田知子、栗本志津香

やっぱり歩(福田麻由子)に言うか。言うよな。
聡(佐々木蔵之介)から、というパターンもあったとは思うけど、
これまでの明日香(天海祐希)のキャラクターを考えると
明日香から告げた方がむしろ自然か。

“私から言うから。…私が言いたい”
このセリフには説得力があった。

しかし今回は言えないまま。
歩の方が先に明日香の様子がおかしいと気づく展開になった。
最終回でこの2人の会話をどう描くのか、
非常に興味深くなった。

ひとり家に残っていた有里(永作博美)が
“正しかったのかなあ、私”とつぶやく場面は、
完璧な照明とも相まって、
個人的には今回もっとも印象的だったシーン。

この有里の心理も、聡の心理も
蓮太郎(要潤)の心理も丁寧に描けていた。
明日香の生まれ変わりとも言える子供を産んだ、
綾音(田畑智子)の明日香に対する想いも面白く描けてた。

ただ、問題は両親の描き方だろう。
清孝(平泉成)はやっぱりすべてを理解していた。
だとしたら、どうしてそれを納得できたのかを描いて欲しかった。

最終回でフォローする可能性もあるけど、
今回の母親(大森暁美)の描き方を見ると、
そこまでは用意してない感じだった。
ほんのちょっとセリフを足すだけでもよかったんだけどなあ。

この点にかなり不満を残しつつも
最終回には期待しよう。

             採点  7.5(10点満点平均6)


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2004/09/08

ウォーターボーイズ2  IIIIIIIIII(10)

演出:佐藤祐市
脚本:橋本裕志

前回の流れからいくと
もっと恋愛要素を絡めた方が良かったような気がする。
でも、ボーイズたちの描写そのものは悪くなかった。

泳吉(市原隼人)たちが山本ベーカリーのパンを学校で売るシーン。
“今日、これを売り上げたからって
 この先どうなるの?”
と言う夏子(山口紗弥加)に対して、
“今日頑張ったら新しい考えが浮かぶかもしれないじゃないですか。
 明日につながるかもしれないじゃないですか”
と返した泳吉のセリフは彼らの姿勢を端的に表していて良かった。

結局、山本ベーカリーは閉店することになったけど、
落とし所としてはベストだったと思う。
洋介(中尾明慶)が大学へは行かずに
いつかもう一度山本ベーカリーを作ると宣言したあとの
“サンキュー”というお母さん(阿知波悟美)の一言は泣けたし。

粕谷(佐野史郎)と夏子の問題をクリアするためと思われる
貴和子(原沙知絵)の登場のさせ方はかなり唐突。
でも原沙知絵って何となくシンクロ顔だからいっか。

ヘンに笑いを取りに行くシーンが減って
全体的なまとまりは出てきた。
最終回の2時間SPは見ごたえがあると思うので、
次回はそこへのブリッジとしてうまく構成を練って欲しい。

             採点  7.0(10点満点平均6)


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君が想い出になる前に  第10話

演出:小林義則
脚本:横田理恵

記憶がないので、
光彦(椎名桔平)自身が事件を起こしたのでは、
と思ってしまい自殺を考える。
そして奈緒(観月ありさ)が信じてると言って止める。

この流れはいいと思う。
基本的にはラブストーリーなので。
でも、真相が分かり始めたら
いきなりサスペンスになってるんですけど。

どういうテイストの作品にしたいのか、
最後までぐちゃぐちゃだなあ。

光彦が育った施設も前半に出てきたけど、
あまりにも短いシーンなので草村礼子の出番は省略。
あんなに非常識だったマスコミ陣も
刑事(北見敏之)の一言であっさり退散した。

もうどんなに強引な最終回になっても驚かないぞ。

             採点  5.0(10点満点平均6)


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2004/09/07

ジイジ 〜孫といた夏〜  全4回

制作統括:大津山潮、峰島総生
プロデューサー:柴崎正
演出:赤羽博
作:野依美幸
共同製作:NHKエンタープライズ
制作:NHK、アベクカンパニー
出演:西田敏行、古手川祐子、榮倉奈々、落合扶樹、小杉彩人、
   いしのようこ、野村宏伸、横山香夢、他

人生の最後を愛する家族と過ごしたいと、
絶縁していた亡き息子家族の元に上京してきた
ジイジ(西田敏行)の10日間を描いた物語。

とくに新しいアイディアや切り口があったわけではなく、
改めて家族の対話の大切さを描いたという感じ。
西田敏行が主演だったのでドッシリとした印象はあった。

好印象だったのは子役。
民謡界出身の榮倉奈々、
「あっぱれさんま大先生」出身の落合扶樹だけでなく、
末っ子の小杉彩人が自然で良かった。

シーン的に印象深かったのは
第3話であたる(榮倉奈々)がジイジの人差し指を握るシーン。
あそこの流れはうまかった。

テーマが普遍的なものだっただけに、
全体としてはもう少し独創的なエピソードが欲しかった。

             採点  6.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★★☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★☆☆☆☆


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東京湾景  第10話 花嫁の逃亡

演出:平井秀樹
脚本:原夏美

記憶喪失、キタ━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!!!!!!

             採点  3.0(10点満点平均6)


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2004/09/06

逃亡者  第8話

演出:吉田秋生
脚本:渡邊睦月

ここまで真犯人を隠すためのミスリードに懲りすぎていたので、
少年犯罪審判に対する疑問や
被害者心理に関するセリフに時間を割いたのは良かった。

ストーリーを進める上での段取りには
今回もツッコミ所が結構あったけど、
倉庫の爆破シーンなどはかなり頑張った方じゃないだろうか。

でもさすがに峰島(阿部寛)があっさりと
永井(江口洋介)に対して
“オレの目はずっと曇っていたようだ。
 オレはアンタが犯人だと決めつけていた。
 アンタを疑ったことを謝るよ”
とか言ったシーンはちょっと白けたな。

まあ、もともと峰島の心理に関してはかなりムリがあった。
少年犯罪の被害者遺族であり、刑事であり、
永井との接点にはやや距離もあり、
このドラマを盛り上げるための
ミスリード役としても活躍しなければならなかったから。
ここはゴチャゴチャ文句を言わずに先に進むしかないか。

とりあえず今回で峰島に関するエピソードは終わった。
…と、思っていいのだろうか?

最後に田所(田中要次)が電話をしていた相手は誰か。
映像的には女性が映ったけど、
あれがそのまま田所の電話の相手と考えていいのか。
だとすればそれは誰か。

これで峰島の奥さんとか出てきたら
またややこしいことになるよなあ。

あまりサスペンス部分に懲りすぎると
最終回で必ずなーんだってことになるので、
そろそろ真犯人の動機に関する部分も描いて欲しい。

             採点  7.0(10点満点平均6)


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愛情イッポン!  第8話

演出:猪股隆一
脚本:樫田正剛
プロット協力:楠野一郎

ムリに笑いを取りにいかなかったので
それなりに感動的なストーリーとしてまとまった。

巴(松浦亜弥)が文也(小堀陽貴)と
再びイジメっ子に立ち向かったシーンがなにげに良かったな。

それにしてもこの作品は
スタッフの中に柔道指導者が入ってないんだな。
工事現場の巴の投げはムチャクチャだった。
左から背負ってたのに相手の右腕を持ってたよ。
最後に正平(中村雅俊)を投げた時は左腕を持ってたけど。

別に柔道をメインにしたドラマじゃないから
細かいことはいいんだけど、
もう少しキレイに撮って欲しかった。

で、次回はアテネから帰ってきたばかりの谷亮子が
金メダルを持参して特別出演。

4年後、この枠で卓球ドラマとか作りそうでコワイ。

             採点  5.5(10点満点平均6)


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2004/09/04

世界の中心で、愛をさけぶ  第10話

演出:堤幸彦
脚本:森下佳子

原作や映画を読んだり見たりしてない人でも
ここだけは知っているという
“助けてください”のエピソード。
人によって印象はだいぶ違ったかもしれない。

最も大きくドラマとしてのオリジナリティーを出したのは、
サク(山田孝之)の迷いとアキ(綾瀬はるか)の強い意志だった。

このドラマはサクやアキだけでなく、
その家族や友人たちも丁寧に描いているけど、
綾子(手塚理美)がサクに
結婚式の写真を焼き増しして欲しいと頼んだシーンは良かった。

実際にドラマに出てくる登場人物たち以外にも
アキを大事に思っている人、
アキに会いたいと思っている人はいる。

そんなことを考えて最後まで迷うサクは、
若さだけで突っ走ってしまった原作や映画のサクと違って
広い年齢層に受け入れられたかもしれない。

一方、アキも迷いがなかったわけじゃないけど、
“私、何のために死ぬんでしょうか?”という問いに
“それは残された人、ひとりひとりが決めることなんじゃないかな。
 その生き様を見て…。
 廣瀬亜紀はどんなふうに生きてきた?”
と谷田部先生(松下由樹)が答えたシーンは
大きなトリガーになったと思う。

もちろん、そのアキの質問自体が
すでにアボリジニの世界観に影響を受けているわけだけど、
ここでアキの意志は固まったように思える。

そうなるとこの谷田部先生や、
無謀な行動を察しながらサクを送り出した
サクの母・富子(大島さと子)たちのその後の17年も
相当につらいものだったのではないかと想像される。
そのあたりも最終回で少し描いて欲しい気はするんだけど…。


空港へ向かう途中、
タクシーに乗る場面でアキがサクを突き飛ばし、
ひとりで旅立とうとするシーンはインパクトがあった。

これ以上、サクに迷惑をかけられないという
アキの気持ちを表したものだけど、
これがあったからこそ
迷っていたサクが本当に覚悟を決めたという説得力につながった。

そして駅のホームでの会話。
“死んだらどうするの?”“担いで戻ってくるよ”
“重いかも”“いいよ”
“腐るかも”“アキはそのままでいいんだよ”
このシーンの山田孝之の声は良かったなあ。

で、有名なシーンが続いて最後の空港ロビー。
映画では台風によってその先が閉ざされてしまったけど、
飛行機はちゃんと飛ぶことができて、
あくまでもアキとサクの意志に委ねられているところが良かった。

ベンチから崩れ落ちた後も、
アキは立ち上がって搭乗ゲートへ向かおうとする。
しかも自らの足で歩いて、
最後まで自分の人生を生きようとする。
ここは今回のドラマ化の強烈なメッセージだったと思う。

けれどアキは力尽きてしまう。
そしてその場所が、サクの腕の中が、
本当の天国だと知る。
“好きよ、サクちゃん”

アキが世界の中心で愛を叫んだシーンを
ここまで丁寧に描いたのは今回のドラマが初めてだった。

この第10話全体を考えれば、
前半のシーンのカットがどれも短くて、
リズムに乗りにくかったことは歪めない。

でもこのアキの強い意志を受けて、
最終回、サクはどう再生していくのか。
じっくりと見届けたい。

             採点  7.5(10点満点平均6)


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ああ探偵事務所  第9話 突撃となりの女風呂!涙の殺人同窓会

演出:小松隆志
脚本:高山直也

今回は面白かった!
今時こんなトリックで満足するかよ、とか、
大家さん(川島なお美)が犯人なんて
もっと気楽に見せろよ、とか、
途中はいろいろ文句があったんだけど、
このオチは良かった。
そしてこの作品らしかった。

女風呂のシーンなんてちょっとしかなかったのに
突撃となりの女風呂!とタイトルに入れるところも
バカバカしくて良いしな。

あと2回、こんな感じでよろしく。

             採点  6.5(10点満点平均6)


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バツ彼  第10話 取り扱い注意の告白

演出:今井夏木
脚本:小松江里子

ユカはじゅん平にフラれたけど、
章子(稲森いずみ)は大丈夫だろう。
恭介(高橋克典)に好きって言った時、
酔ってはいたものの化粧してたし。

そしてひとりモテてない天野っち。
沼っちを見習って化粧してみよう。
劇的に変わるぞ。

             採点  5.5(10点満点平均6)


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2004/09/03

人間の証明  9

演出:久保田哲史
脚本:前川洋一

あと1回で大丈夫かなあ。
しかも通常の1時間枠しか取ってないみたいだけど。

それぞれの“人間の証明”という意味では
かなり脚本が頑張らないとムリそう。

ていうか、全共闘世代のその後という切り口までフォローするのは、
もう不可能に近いな。

とりあえず最終回まで見届けよう。
その時、作品全体に対してどういう印象が残るか。
役者は頑張ってたけどね…、
みたいな感じにならないことを祈る。

             採点  7.0(10点満点平均6)


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南くんの恋人  第9話

監督:大垣一穂
脚本:中園ミホ

前半は怒ったちよみ(深田恭子)が可愛かったし、
終盤はお母さん(名取裕子)を絡めながら
ちよみと野村さん(宮地真緒)の心情を描いてホロっとさせた。

“愛する人を守るためなら
 世界中の人に嘘をついてもかまわない”
というお母さんの言葉は良かったな。

最後に野村さんを抱きしめながら話す言葉も
ちゃんと野村さんとちよみ2人に話しかけていたし。

ちよみと野村さんの関係においては
セックスができる、できないまで話をしたのが
意味があって良かった。

あと、野村さんがちよみを連れて歩くシーンができたことで、
男はポケット、女はバックという対比ができたのも
ちょっと面白かった。

ここまで来ると、
ちよみの存在を知る人間がどこまで広がるのか、
というのが興味の的。
それによってラストの雰囲気も変わってくるような気がする。

             採点  6.5(10点満点平均6)


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2004/09/02

ラストプレゼント  9

演出:南雲誠一
脚本:秦建日子
脚本協力:松田知子、栗本志津香

4人の生活はかなり楽しそうだったけど、
作品のテーマとしてはさすがにあまり時間を割くわけにはいかない。
実際に手紙を残しつつも、
明日香(天海祐希)が様々な人に
伝え残していることを伝えようと動いた。

明日香らしい言葉で来実(須藤理彩)を独り立ちさせ、
蓮太郎(要潤)にはハッキリと病気のことを告げ
プロポーズを断った。

ただその中で、主治医・澤口(升毅)との食事シーンは、
“お願い”という言葉を使っていたせいか、
ちょっと分かりにくかった。

たぶん明日香は、
最大限自分の自由を許してくれた澤口に
感謝の気持ちを伝えたかったのだと思う。
何か澤口のためにしてあげたかったのだと思う。
でもその方法が分からなかったので
とりあえず食事に誘ったのではないか。

ところが思いもよらず澤口が
今まで誰とも料理を分け合ったことがないと言う。
それが明日香と食事をしたことで
“人と何かを分け合えるっていい”ということに気づく。

だから明日香の“お願い”は
その時点でもう聞き届けられたんだと思う。
明日香自身がその後に
“私が生きてた意味がもうひとつ増えた”と言っているけど、
もし自分が生きてきた意味に迷いが生じて
それを澤口に相談しようとしていたなら
“もうひとつ”なんて言い方はしなかったと思うし。

いずれにしてもこのシーンはちょっと不親切だったかな。

4人で暮らし始めてからの歩(福田麻由子)の明るさと
明日香が家を離れるたびに見せる寂しそうな表情は、
歩の正直な気持ちをストレートに表現していて良かった。

で、その明日香の行動を
有里(永作博美)は歩に説明しようとするんだけど、
うまく説明ができなくて、
“ゴメン、むずかしい”と正直に言う。

今まで有里の未熟さもうまく描写してきたけど、
ここは決して有里の未熟さを表現したものではなかった。
むしろ有里も成長して、ひとりの母親になりつつあった。
歩の気持ちを真剣に理解しようとしていたからこその言葉だった。
このシーンは何だか妙にせつなかったなあ。

それにしてもこの作品は各登場人物が生きている。
たぶん、有里を主人公にしても、
聡(佐々木蔵之介)を主人公にしても、
蓮太郎を主人公にしてもドラマは作れると思う。

三谷幸喜の作品がたいていそうなんだけど、
秦建日子もそこへ近づいたか。

正直、秦建日子はもう最終回だけなんだよな、
ちょっと不安があるとすれば…。
今回はどういう最終回を用意しているのか。

みんなで海へ行って“ごっちゃり鍋”という
ストレートな締め方もあり得たけど、
この回で3人一緒に食べるシーンを作ったので
もうそれはないだろう。

有里が聡に明日香の病気を告げたのは、
当然と言えば当然の展開。
そうなると、歩にも伝えるのではないか、
という気もしてきた。

初回に歩の誕生日のシーンがあったから、
「ラストプレゼント」って勝手に
明日香が最後に伝える娘への愛のことだと思ってたけど、
もしかしたら歩から明日香への…?

あと2回。
次回はまず両親との別れか。
ヤバイ、泣きそう。

             採点  8.0(10点満点平均6)


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2004/09/01

ウォーターボーイズ2  IIIIIIIII(9)

演出:高橋伸之
脚本:中谷まゆみ

今回は中谷まゆみの良さが出た。
シンクロと恋愛のバランスが良くて、
内容も詰まっていた。

こういうのを見せられちゃうと、
最初から中谷まゆみが1人で書いていれば
もっと完成度の高い「ウォーターボーイズ」になったのでは?
とか思っちゃうよな。

唯一残念だったのは、
粕谷(佐野史郎)の過去について
泳吉(市原隼人)が栞(石原さとみ)に相談するシーンが
なかったこと。

これはあまりにも不自然だったので
たぶん編集でカットされたんだと思うけど、
そこがあれば“過去じゃなくて今だと思う”と
栞がアドバイスをしたシーンはもっと活きたし、
“お前も見るんだよ”と泳吉が栞の手を引いたシーンも
さらに盛り上がったと思う。

シンクロのメンバーを少し増やしたのは自然で良かった。
また最後に突然大人数になるのは
さすがに現実離れしすぎるからね。

最終回は姫乃高校の学園祭で
シンクロ公演をやらなきゃ話にならないので、
緑ヶ丘高校での公演が中止になったのは当然の展開。
そこに粕谷の過去を絡めつつチームの結束を固めたのは
いい構成だった。

もう大原(山口紗弥加)は半分オチたようなものなので、
あとは加代(浅見れいな)か。

恋愛のパーツもしっかり描きながら
ここをうまくクリアして欲しい。

             採点  7.0(10点満点平均6)


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君が想い出になる前に  第9話

演出:石川淳一
脚本:小川智子

やっぱりダメか。
奈緒(観月ありさ)と光彦(椎名桔平)を描く上で
光彦の過去は面白く膨らませると思ったのに、
こんな使い方じゃな。

週刊誌の記者のキャラなんて
いつの時代のドラマだよって感じだった。

冒頭の2人で食事、突然の雨、濡れて帰宅、
カミナリ、抱きつく奈緒…、とかも、
相当こっぱずかしかったな。

最初からこういうノリの作品だったということで
もう諦めるしかないか。

             採点  5.0(10点満点平均6)


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