電車男 DELUXE 〜最後の聖戦〜
プロデュース:武内英樹、若松央樹
演出:武内英樹
脚本:武藤将吾
脚本協力:徳永友一
原案:中野独人「電車男」
音楽:Face 2 fAKE
主題歌:「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」サンボマスター
オープニングテーマ:「トワイライト」エレクトリック・ライト・オーケストラ
制作:フジテレビ
出演:伊東美咲、伊藤淳史、北村一輝、藤村俊二、秋吉久美子、豊原功補、
白石美帆、須藤理彩、佐藤江梨子、劇団ひとり、佐藤二朗、前川泰之、
堀北真希、岸部シロー、ソニン、松野明美、吉瀬美智子、次長課長、
小出早織、菅原永二、小栗旬、六角精児、温水洋一、我修院達也、
山崎樹範、なすび、掛田誠、他
完全オリジナルのストーリーということで
あまり期待してなかったんだけど、
思ったより楽しめた。
原作の「電車男」を取り巻く状況などを絡めつつ、
「電車男」がビジネスのネタになっていく様子を
芯にしているところが面白かった。
一連のシリーズでは堤幸彦が演出した舞台版がかなり良くて、
「電車男」という物語がフィクションか、
ノンフィクションかということよりも、
それを読んで何だかの変化があった人を
うまく描いていたんだけど、
今回も電車男・山田(伊東淳史)とは
直接会っていないネットの住人たちをきちんと描いていたと思う。
できすぎた展開ではあったけど、
山田が沙織(伊東美咲)のために
ミュージアムで姿を晒そうとした時、
全員が見るのをやめたところは
やっぱりカタルシスがあった。
その前の“世界はそれを愛と呼ぶんだぜ”という書き込みも
すごく効いてたし。
そこを落とし所にして、
2人を引き裂こうとしていたIT企業の社長・前園(北村一輝)が
電車男の本質に気づくところも筋が通っていた。
この手の役を北村一輝がやるとやっぱりハマる。
ツンデレ系の秘書(吉瀬美智子)も
マニア心をくすぐるキャラクターだったし、
新たな登場人物も違和感なく作品に溶け込んでいた。
陣釜さん(白石美帆)は飛ばしすぎの感もあったし、
タヒチまで行く展開はさすがに大袈裟すぎたけど、
中盤のコメディ部分を中心に
レギュラー陣はよく集まって盛り上げていたと思う。
速水もこみちは不参加だったけど、
堀北真希はちょい役でもちゃんと出てきたし。
ラストで山田に“結婚”という言葉を最後まで言わせず、
エンディングに行った演出もセンスがあったと思う。
採点 7.0(10点満点平均6)
脚本 ★★★★☆
演出 ★★★★☆
配役 ★★★★☆
主題歌 ★★★★★
音楽 ★★★☆☆
新鮮さ ★★☆☆☆
話題性 ★★★☆☆
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