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2008/03/30

ちりとてちん  全26週・151回

制作統括:遠藤理史
演出:伊勢田雅也、勝田夏子、井上剛、菓子浩、三鬼一希、
   吉田努、末永創、櫻井壮一、周山誠弘、橋爪伸一朗
作:藤本有紀
音楽:佐藤俊彦
語り:上沼恵美子
制作:NHK大阪
出演:貫地谷しほり、和久井映見、青木崇高、渡瀬恒彦、佐藤めぐみ、
   桂吉弥、茂山宗彦、加藤虎ノ介、松重豊、江波杏子、米倉斉加年、
   京本政樹、原沙知絵、橋本淳、宮嶋麻衣、桑島真里乃、松尾貴史、
   キムラ緑子、木村祐一、田実陽子、川平慈英、渡辺正行、友井雄亮、
   生稲晃子、久ヶ沢徹、松永玲子、竜雷太、藤吉久美子、辻本祐樹、
   桂よね吉、波岡一喜、林家染丸、芝本正、五木ひろし、森田直幸、
   榎田貴斗、押元奈緒子、村上佳子、和田はるか、中井飛香、
   星野亜門、佐藤初、小阪風真、伊藤千由李、他

シリーズ通算77作目の朝ドラ。
最初は「タイガー&ドラゴン」の上方版かと思ったけど、
じつに丁寧に組み立てられた、
ひとことで言えば傑作だった。

確かに落語の内容に沿ったストーリーは多かった。
でも、それが大小幾重にも重なった構成になっていたところは
本当に見事だったと思う。
しかもその重ね方の妙は落語ネタだけでなく、
ラストシーンの分娩室前の「愛宕山」まで、
すべてに貫かれていたと思う。

福井県・小浜を中心とした若狭塗り箸と
大阪を中心とした落語の重ね方もムリがなかった。
“研いで出てくるのは塗り重ねたものだけ。
一生懸命生きていれば、
悩んだことも落ち込んだことも綺麗な模様になって出てくる”
というのは全編に貫かれたテーマだったけど、
その軸がしっかりしていたので、
塗り箸職人の家に生まれたコンプレックスだらけの喜代美(貫地谷しほり)が
大阪へ出て落語家の修業をするという話にもブレが出なかった。

人から人へ伝え続けていくことも大きなテーマになっていたので、
登場人物の関係は、師弟、兄弟弟子、そして親子が多かったわけだけど、
そこもまたうまく小浜と大阪を重ねていたと思う。

師弟関係であり、親子でもあった
草若(渡瀬恒彦)と小草若(茂山宗彦)、
正太郎(米倉斉加年)と正典(松重豊)の対比、
兄弟弟子の関係だった
草々(青木宗高)と小草若(茂山宗彦)、
秀臣(川平慈英)と正典(松重豊)の対比なども、
小浜と大阪をうまく繋げていた。

あと、細かいことだけど、
正典と糸子(和久井映見)、草々と喜代美という
小浜と大阪の夫婦の見た目ね。
背の高さの違いが同じようなバランスで、
そこも美しく対比してあったと思う。

草若が亡くなったあと、
草原(桂吉弥)、草々、小草若、四草(加藤虎ノ介)、喜代美が
草若の落語をどう守っていくか考えていく終盤に入る前、
秀臣もまた正太郎の弟子であり、
伝統の塗り箸を守るために秀臣なりに頑張ってきたことが描かれるところも
すごくうまく構成されていたと思う。

あそこは小梅(江波杏子)の気持ちにもスポットが当たったけど、
小梅も職人の家を守るおかみさんであり、
正典と同じように秀臣を息子と思って接してきたことが分かる展開は
本当に見事だったと思う。

あのあたりはエーコ(佐藤めぐみ)も見せ場だった。
当初、エーコは単に
コンプレックスを持つビーコ(貫地谷しほり)の対象として
出しているのかと思っていた。
だから終盤にビーコがエーコと本当に向き合える時が来て、
そこがビーコの成長を描く山場になるはずだと
勝手に想像していたので、
途中でエーコが離脱した時はかなり面食らった。

でも、実際はそんな単純なものではなく、
エーコもまたビーコと同じように悩み、落ち込むひとりの女性で、
塗り重ねてきたものが後になって
綺麗な模様になって出てくる主人公のひとりだった。

もちろん、喜代美と清海(佐藤めぐみ)は
落語における喜六と清八を意識した設定だったわけだけど、
清海の使い方もこのドラマはうまかったと思う。


そんな清海の離脱と喜代美・草々の結婚で
大きくストーリーが動いた年末年始。
この時点で喜代美が結婚したということは
喜代美がおかみさんになることが
ドラマの最終地点であることは想像できた。

でも、そこをどう盛り上がるんだろうと思っていたら
最終週はまたうまく重ねてきた。

不器用で間の悪い、いつも脇役のビーコ、
というのが喜代美の大きなコンプレックスで、
その象徴として高校時代の学園祭、
舞台に上がれずスポットライトを人に当てるだけの仕事が
前半で描かれていたわけだけど、
それと同じ状況が「ひぐらし亭」の初日にやってきて、
舞台を見て笑っている母・糸子(和久井映見)を見ながら
自分が本当に何になりたいのか気づくという展開は、
伏線の最後のまとめとしてかなり効果的だったと思う。

このドラマは人から人へ伝えていくという大きなテーマを
師弟関係だけでなく、親子関係も軸にして描いていたので、
草々が小草々(辻本祐樹)という弟子を取って
喜代美がおかみさんになるだけではやはり弱かった。

子供ができて、母親の生き方を初めて客観的に見ることができて、
喜代美が糸子のすべてを受け継ぎたい、
お母ちゃんみたいになりたいと思う部分は必要だったと思う。

しかも、その生き方は喜代美がずっとコンプレックスを感じていた
人にスポットライトを当てる生き方で、
その人を照らして生きる人生がどんなに素晴らしいか、
どんなに豊かであるかに気づいて、
コンプレックスを乗り越えることと
母親=おかみさんになる決意、
その両方を同時に描いた展開はやっぱりうまかったと思う。

“ぎょうさん笑って生きていき”というのは
正太郎から喜代美への遺言で、
喜代美はその約束を守ることを心に誓っていたわけだけど、
確かに糸子もぎょうさん笑って生きてきたからなあ。

正直言えば、最後は少しバタバタした感じもあった。
とくに25週から最終週はまた時間が飛んだので、
13年間、女流落語家として頑張った喜代美の活躍は
あまり描かれなかった。
もう少し喜代美が落語家として成功した姿が見られていたら
最後の決断ももっとストレートに入ってきたと思う。
そういう意味ではせめてもう1週あったら、
という気がしないでもなかった。

でも、逆に言うとそこはリアルだったかもしれない。
第11週でまだ年季明けしてない若狭(貫地谷しほり)が
“上方落語の女性の噺家として5本の指に数えられる…”
と言って客を笑わせていたけど、
あれはそんなに女流落語家がいないからウケたわけで、
若狭が成功した様子を大袈裟に描かなかったのは
それはそれで正しい選択だったかもしれない。


で、最終週に改めて思ったのは、
糸子がいかに強力なキャラクターであったか、ということ。
喜代美と草々が結婚して
草若の弟子たちの話が多くなってきてからも
もちろん十分に面白かったんだけど、
糸子の出演が多かった前半は
週の初めに爆笑し、週の終わりに号泣する連続だった。
それを最終週でまた味わえたのは、
糸子の存在の大きさの証明でもあったと思う。

まあ、キャラクターの話をしだしたらキリがないくらい
全員が良かったんだけど…。

草若の弟子たち5人のバランスも絶妙だった。
落語を演じるシーンになると
さすがに本職の桂吉弥がずば抜けてうまかったのは歪めないけど、
他の役者も個性を活かして頑張っていたと思う。
最後の方は5人並ぶとそれだけでもう格好良かった。

あと、個人的には順子ちゃん(宮嶋麻衣)が好きだったな。
前半はとくにエーコとビーコの関係が軸になっていただけに
順子のキャラクターは貴重だった。
演じた宮嶋麻衣もすごく良かったと思う。
こういう人は息の長い女優さんになって欲しい。

とにかく脚本の完成度はビックリするくらい高い、
また最初から全部見たくなるような朝ドラだった。

            採点 9.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★★★
                演出  ★★★★★
                配役  ★★★★★
                音楽  ★★★★★
                新鮮さ ★★★☆☆
                話題性 ★★★☆☆


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ロス:タイム:ライフ  第8節

演出:永山耕三
脚本:渡辺千穂

街で見かけていたビストロからオープン記念の招待状が届いて
そこで最後の誕生日会をやろうとするわけだけど、
その店のシェフが昔の恋人だったという展開は悪くなかった。

好きな仕事をがむしゃらにやってきた清美(真木よう子)が
別の人生もあったかもしれないと想像するキッカケとしては
かなり効果的だったと思う。

清美は送られてきた招待状とブイヤベースの味で
シェフが昔の恋人であることに気づいたんだろうけど、
そこはあまりくどく描かずに、
最後のメッセージだけで後悔してないことを伝えたところも
良かったと思う。

そういう意味では最後まで見るとそんなに悪くなかった。
でも、前半がなあ。

がむしゃらに仕事をしている様子は
内容的にも前半で時間をかけて描かないといけないのは当然だけど、
そこが効果的に描けているとは思えなかった。

やっぱり主人公が死んだ後に
審判団が登場するというコンセプトがコミカルなので、
どうしてもそこに引っ張られてしまうんじゃないだろうか。
今回なんか、前半からもう少しシリアスにやっても
そんなに違和感はなかったと思うけどな。

とくに前半は音楽の選択が軽すぎた。
逆に後半は「傷だらけの天使」を使ったり、
音楽の使い方もちぐはぐな感じがした。

清美の会社に対する思いも、
監督が永山耕三で会社名がハートスポーツなので、
「東京ラブストーリー」を知っていれば
清美が学生時代からこの会社で働くことが夢だったというひと言で
それなりの説得力は出るわけだけど、
ひとつのドラマとしてはそのあたりも前半でしっかり出して欲しかった。

真木よう子の回ということで多少は期待してたんだけど…。
またしても完成度という意味ではそんなに高くなかった。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2008/03/26

プロポーズ大作戦 SP

プロデューサー:瀧山麻土香、三竿玲子
演出:成田岳
脚本:金子茂樹
音楽:吉川慶
主題歌:「明日晴れるかな」桑田佳祐
制作:フジテレビ
出演:山下智久、長澤まさみ、榮倉奈々、平岡祐太、濱田岳、
   三上博史、藤木直人、紺野まひる、森本レオ、宮崎美子、
   松重豊、菊池健一郎、渡部豪太、酒井敏也、他

昨年、4〜6月期に放送された月9の続編。
連ドラの最終回でハッキリとは描かれなかった部分をフォローした
本当の意味での最終回という内容だった。

時間的には1年後の話で、
エリ(榮倉奈々)とツル(濱田岳)の結婚式が
ハワイで行われるところからスタート。

1度目はエリがその式をすっぽかして日本へ帰ってしまうわけだけど、
それを健(山下智久)が客観的に見ることで1年前の出来事、
つまり、礼(長澤まさみ)が披露宴会場から飛び出してしまった時の
多田(藤木直人)の気持ち、
礼の両親(森本レオ・宮崎美子)の気持ちに
健が改めて思いを寄せるという形で繋げ、
過去に戻ってエリとツルの仲を修復するだけでなく、
健と礼のその後も描いたのはうまい構成だったと思う。

健は1年間も礼の両親に謝りに行かず、
ズルズルと礼と付き合ってたのかよ、
というツッコミはあるものの、
何回過去をやり直しても健は健のままという部分は
連ドラで散々描いていたので、
そこはあまり気にならなかった。

あくまでも“未来を変えるのに遅すぎることはない”
というテーマに乗っ取って、
遅まきながら礼の両親に挨拶に行き、
礼にきちんとプロポーズしたストーリーは
分かりやすくて良かった。

サイズが大きすぎた指輪の話も
このSPの冒頭で礼が無くした靴の話と絡めて回収していたので、
プロポーズのシーン自体もかなり絵になっていたと思う。

多田の話にはあまり時間が割かれなかったけど、
幼なじみの幸子(紺野まひる)の存在を具体的に出してきたことで
多田の幸せも想像できたので納得はできた。

ツルが全然変わってなかったのも嬉しかったな。
ツルがエリを裏切るはずがないことは
連ドラを見ていれば最初から分かっていたことだけど、
その迷いのない一途な想いと行動力は
今回も健とは違うタイプとして描かれていて良かった。

連ドラの最後がああいう終わり方だったこともあるけど、
続編SPとしてはかなり満足のできる内容だった。

            採点 8.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★★★
                演出  ★★★★☆
                配役  ★★★★★
                主題歌 ★★★★★
                音楽  ★★★★☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★★★☆☆


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2008/03/25

薔薇のない花屋  最終話

演出:中江功
脚本:野島伸司

結局、意表を突くような驚きの展開はなく、
普通のハッピーエンドだった。
ヘンに雰囲気を壊すラストになってもイヤだったから
まあ、これはこれで良かったんだけど。

父親の手術が成功した後に姿を消した美桜(竹内結子)が
もう一度英治(香取慎吾)と会える過程に、
第3話でのエピソードを使って
ヒントを残していた美桜を英治が見つけるところや、
オーラスで中学生くらいに成長した省吾(今井悠貴)が
“お花屋さん”の元へ助けを求めに来て、
英治が自信を持って“それでも人生はすばらしい”と言うところなどは、
最終回らしいまとめ方だったと思う。

あと、みんなが集まった英治の誕生日会で
英治が泣いてしまうところも、
分かりやすい象徴的なシーンとしては悪くなかった。

前回の終わりから引っ張った
英治が雫(八木優希)に本当のことを言う部分に関しては
ややあっさりしていたものの、
英治の雫への愛情はここまでたっぷり描いてきたわけだし、
雫のおませなキャラクターも一貫して描いてきたわけだから、
夜中になると泣いているという菱田(池内淳子)の報告だけで
あとは英治と雫らしいやり取りで収めたのも
個人的には納得できる範囲だった。

しかし、安西(三浦友和)は最後まで元気だったなあ。
悲劇的なパーツがあるとすればそこだと思ったんだけど、
結局、そこもハッピーな雰囲気だけだった。

終わってみると意外と普通のドラマだった。
6話くらいまではやたら面白かったんだけど、
それも野島伸司の脚本だからもっと何かあるに違いない、
という先入観で期待度が高まっていたのかもしれない。

終盤がつまらなかったというより、
たぶんこっちが勝手に前半で盛り上がり過ぎたんだと思う。
そういう作り方をしていたところが
野島伸司らしいテクニックだったとも言えるんだけど。

ただ、普通のドラマだったとしても、
終盤における登場人物の心理描写はかなり雑だったというか、
強引だった気がする。

英治が恨むべき相手ではなかったと分かった後の安西もそうだけど、
英治と正反対の生き方をしてきた舜(玉山鉄二)も
登場回数が少なかったとはいえ簡単に描き過ぎていた。

やっぱり舜を出すならもっと早く出すべきだったし、
逆に終盤まで“キミ”が英治でないことを引っ張るなら
英治に今も残るトゲの部分はそんなに描かなくてもよかった気がする。
そこが中途半端になったことで
英治と舜の正反対の生き方というところもやや曖昧になったし、
2人の絆の説明にも説得力を欠いたと思う。

そういうところでの繊細さや物語としての仕掛けがなくなってくると、
野島伸司のセリフの掛け合いが余計に鼻についたりもした。
この最終回では英治が美桜を迎えに行った時の
美桜のツンデレリアクションとか、
ちょっと見ていてもしんどかったなあ。

でもまあ、とにかく雫は可愛かった。
そして何だかんだ言っても前半は面白かった。
ここ何作かの野島作品に比べれば見やすかったと思う。

            採点 6.5(10点満点平均6)

                脚本  ★★★★☆
                演出  ★★★★★
                配役  ★★★★☆
                主題歌 ★★★★★
                音楽  ★★★★☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★★★☆☆

          平均採点 6.77(10点満点平均6)


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2008/03/24

佐々木夫妻の仁義なき戦い  終

演出:平川雄一朗
脚本:森下佳子

普段の仕事では法倫(稲垣吾郎)は法倫らしく、
律子(小雪)は律子らしく戦っているのに、
夫婦のことになるとそうはいかない。
だから自分らしく向き合えば?
というまわりからの助言もあって、
最終口頭弁論の本人尋問で
2人が本当の気持ちを話す展開に。

法廷での宣誓を結婚式のように見立てるというのは
おそらく最初からの狙いで、
そういう意味では最終回らしくまとめたと言えなくもない。
ただ、やっぱりそういうアイディアに
無理やり当てはめたストーリーだったという印象が強かった。

この最終回も律子が知り合いに偽証させてまで
アキラは法倫の子供ではないという戦法に出て、
それに対して法倫が律子はそんなことをしないと言い切る部分が
律子の心を動かしたっぽく描かれてたけど、
何か全然感情移入できなかった。

いや、もちろん見せ方のひとつとして
法倫と律子のキャラクターを表していたのは分かるけど、
それを客観的に見せられても楽しくないというか…。
夫婦ゲンカのバカバカしさをコミカルに描くにしても、
もう少し別の切り口、別の見せ方はあったような気がする。

企画自体は悪くなかったと思う。
実際、前半はエンターテイメント性もあって
かなり面白かった。

でも、主人公の2人をアクの強いキャラクターにしすぎたせいで、
本気で2人が戦うようになってからは
ドラマとしての面白さも消えてしまったと思う。
とくに子供ができてからは…。

最後にまわりの人間が冷静に2人ことを見ている流れにするなら
もっと序盤から脇役を活かす内容でもよかったと思う。
山本耕史はもちろんのこと、
藤田まことや西村雅彦などの事務所のメンバーも
豪華だったのにもったいなかった。

企画を本当に活かすテイストに落とし込めなかったところが
ちょっと残念だった。

            採点 5.5(10点満点平均6)

                脚本  ★★☆☆☆
                演出  ★★★☆☆
                配役  ★★★★☆
                主題歌 ★★★★☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 6.60(10点満点平均6)


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2008/03/21

鹿男あをによし  最終話

演出:鈴木雅之
脚本:相沢友子

儀式とその前後の話はあっという間に終わって、
大半はエピローグに費やされた。
せめてリチャード(児玉清)が
儀式に使い終わった鏡を気にするくだりくらい
あってもよかったと思うけど。

あと、なぜ彼らが使い番や運び番に選ばれたかも
鹿島神宮の説明などを入れて
もっと分かりやすくセリフにしてもいいような気がした。
何となく最初の頃から鹿島の話は少なかったので、
もしかしたら何か事情があったのかもしれない。

エピローグに関してはやっぱり堀田(多部未華子)が
小川(玉木宏)の印を解きに行くシーンが山場だったけど、
藤原(綾瀬はるか)が女性だったことで
ちょっとちぐはぐな状況になってしまった。

ドラマ化にあたって藤原を女性に変えたこと自体は
決して失敗ではなかったと思う。
話はかなり分かりやすくなったし、
藤原が鹿に語りかけるシーンなどは面白くも描けた。

この最終回も、
実は最初に若草山へ行った時から
藤原は小川と付き合っているつもりだったとか、
印を解く方法を藤原が堀田に伝えるという展開は面白かったと思う。

ただ、普通に小川と藤原をくっつける結末にしていたので、
堀田の初めてのキスはかなり宙ぶらりんの状態になってしまったし、
藤原が嫉妬するような状況も効果的には描けなかった。

そもそもこういう結末にするなら
前回で小川がマドンナ(柴本幸)をまだ気にしている展開は
やっぱりいらなかったと思う。
あのやり取りがあって、小川が藤原を儀式に誘って、
若草山で藤原が告白して、いきなり小川が藤原にキスするという流れは
ちょっと強引だったと思う。

全体としても、原作の内容にこだわった部分と
ドラマとしてオリジナリティを出そうとする部分のバランスは
そんなにいいとも思えなかった。

構成に関してもその中途半端さは出ていて、
初回の政治家が地震について議論するシーンは
やっぱりいらなかったと思う。
あれで初回の印象はだいぶ変わってしまったような気がする。
卑弥呼も映像として出す必要はなかった。

一方、山寺宏一は鹿の声を実に魅力的に表現したと思う。
このドラマの最大の成功は音楽と山寺宏一の声じゃないだろうか。
だからこそ、卑弥呼に関しては鹿に話させるだけの方が
神秘性が出たと思うんだけど。

まあ、そういう惜しかった部分はいろいろあったけど、
もともとの話がよくできているので全体としては十分に面白かった。
神話、歴史、考古学、ファンタジーなどを組み合わせた
見応えのあるエンターテイメントだった。

            採点 7.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★★☆
                演出  ★★★★★
                配役  ★★★★★
                音楽  ★★★★★
                新鮮さ ★★★★☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 7.20(10点満点平均6)


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だいすき!!  最終話

演出:竹村謙太郎
脚本:渡辺千穂

琴音(福田沙紀)はちょっと都合良く動かされた感じだったけど、
ひまわり(佐々木麻緒)を施設に預けなくてはいけないかも、
という状況から、
柚子(香里奈)がまわりの人の助けを借りて
ひまわりを育てていこうと考えるまでの過程を、
起伏を付けてうまくまとめた最終回だったと思う。

何気なく野村さん(MEGUMI)が食事を持って現れたところが
個人的にはすごく好きな展開だったな。

柚子がひまわりを生むところから
ひまわりが小学生になるまでを描いていたので、
全体的にはエピソードのピックアップという印象も強かった。
でも、そのことで伝えられる要素も増えているわけだから
こういう作品はそれでいいと思う。
感動させるだけが目的ではないはずなので。

障害を扱った過去のドラマと比べて
すごく良かったとは思わないけど、
見やすい作品ではあった。

            採点 7.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★☆☆
                演出  ★★★☆☆
                配役  ★★★★☆
                主題歌 ★★★★☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 6.85(10点満点平均6)

だいすき!!だいすき!!
香里奈 平岡祐太 福田沙紀


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3年B組 金八先生  最終回

演出:今井夏木
脚本:清水有生

美香(草刈麻有)の父親(宅麻伸)に
金八(武田鉄矢)が話した内容は、
親の子供に対する愛し方にも触れていたので、
一応、このシリーズのまとめにはなっていたと思う。

ただ、そういう身勝手な、
我が子だけという愛し方に対して、
美香をひとりにしなかったのは3Bだ、
美香は父親に友だちを見せたかったのだ、という文脈は、
ちょっとムリがあるような気がした。
そもそも美香が3Bに溶け込んでいく過程を
そんなに丁寧に描いてきたわけではないので。

結局、このシリーズは
芯の無さが最後まで影響した感じだった。
もちろん、親と子の関係はかなりハッキリとした軸だったけど、
ストーリーの背骨がなかったのは厳しかった。

裏サイトはもう少し全体の軸になるのかと思ったら
そんなこともなかったし、
最後で美香の友だちへの思いを前面に出すなら
もっと全体的に美香を中心に構成してもよかった。

大事件が起きるような話ではなく、
身近な問題を取り上げる企画自体は別に悪くなかったと思う。
でも、その作り方はやっぱり失敗だった。
前半のかなり中途半端な回も
後半にまとめる布石だと思ったから流せたけど、
結果的にこれではどうしようもないと思う。

最終回の答辞でクラス全員が
何を学んだか説明していったシーンは、
ちょっと呆れたりもした。
それを説明しなくても伝えるのがドラマだろうに。

清水有生が実力のない脚本家だとは思わないけど、
小山内美江子を外してまで
「金八」を続ける意味はもうないんじゃないだろうか。
視聴率的にも内容的も
それを考えざるを得ない第8シリーズだった。

            採点 5.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★☆☆☆
                演出  ★★☆☆☆
                配役  ★★★☆☆
                主題歌 ★★☆☆☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★☆☆☆☆
                話題性 ★☆☆☆☆

          平均採点 6.05(10点満点平均6)


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2008/03/20

斉藤さん  最終話

演出:久保田充
脚本:土田英生

ヘンに視聴率が高かったりすると
最終回でムダに時間延長するから困るよなあ。
とにかくかなりダレた最終回だった。

内容的にもまるで恋人同士のような
斉藤(観月ありさ)と真野(ミムラ)の別れにウエイトを置きすぎて、
この作品らしさは薄くなってしまったと思う。
というか、その斉藤と真野の関係も
時間をかけた割に前回の仲違いから修復までを
きちんと描けたとは思えないし。

空港で涙を見せたくない斉藤が
紙コップを捨てずに立ち上がってしまって、
それを真野に注意されるところ自体は悪くなかったので、
斉藤と真野の別れはあそこを活かした上で
もっと完結に描いた方がよかったと思う。

みんなが斉藤に影響される必要はもちろんないんだけど、
高校生が一列で自転車を走らせるだけでなく、
もう少し他の変化も描いて欲しかった。

企画はタイミングが良かったし、
観月ありさは斉藤さんにハマってたし、
真野夫婦も中盤以降はドラマの大きな魅力だった。

ただ、雑なところもすごく多かったと思う。
脚本も脇役のキャラクター設定も
完成度はそんなに高くなかった。
この手のドラマにしては子役に魅力を感じなかったのも
最近ではむしろ珍しかったと思う。
そういう意味ではかなりもったいない作品だった。

            採点 6.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★☆☆
                演出  ★★★☆☆
                配役  ★★★★☆
                主題歌 ★★★★☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★★☆☆
                話題性 ★★★☆☆

          平均採点 6.64(10点満点平均6)


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あしたの、喜多善男  11日目 最後に残された、自由

演出:下山天
脚本:飯田譲治

善男(小日向文世)が自殺をしようとしたシーンは、
“美しい死なんてあるものか”という部分を
もっとえぐると思っていた。
そういう意味ではややインパクトの少ない最終回だったけど、
テレビドラマとしては納得のいくまとめ方だった。

とくに、善男だけでなく、
各登場人物の心理を、静かに、丁寧に描いたところは、
このドラマらしいクオリティーの高さだったと思う。

ここまでで唯一もったいない使い方をしていた
カウンセラーの江端(岩松了)も最後に出てきて、
みずほ(小西真奈美)の内面を吐露させたところは、
ストーリー的にも効果的だった。

三波(今井雅之)に対する思いの後処理ではなく、
善男に対する罪悪感、善男と暮らしていた日々、
それらとみずほを正面から向き合わせ、乗り越えさせ、
その後で江端に自分の仕事は終わったと言わせたところは良かった。
このシーンは7話でみずほが
ネガティブ善男を見た理由にもなっていたと思う。

そしてその中で善男との生活の全部が偽物ではなく、
ほんの少しでも本当の気持ちを向けた時があったはず、
という流れからみずほが善男の居場所を思い出す展開になり、
みずほが心から“あの人を助けたい”と言ったシーンには説得力があった。

そのみずほと自殺を思いとどまった善男が
警察署の前で会うシーンは最高のクライマックス。
言ってみれば善男とみずほが初めて本当に見つめ合った瞬間で、
そのまま何も言わずに別々の方向へ歩き出した演出はすごく良かった。

あと、原案となった小説では
ずっと聖書を読んでいたしのぶ(吉高由里子)が、
映画のリハーサルで台本を読むシチュエーションで語ったセリフも、
聖書的だったというだけでなく、
それぞれの登場人物をつなげる効果的なものだったと思う。

最初はB級アイドル・みずほのたどたどしいしゃべり方で始まり、
リカ(栗山千明)やみずほの映像をバックで流しながら、
“人間にとって最も困難なこと、
それは他者を、そして自分を許すことなのだ。
その先にこそ調和があると知りながらも、
人は許すことをなかなかできない”とセリフを読み続け、
どんどん感情が入っていって、
“本当の愛を手に入れたいのならば許すことを知りなさい。
他者を、そして自らを”と読み終わった時には
泣きながら“死なないで”とつぶやいていた。
あのシーンも秀逸だった。

誘拐騒動以後、しのぶはやや出番が減ってしまったけど、
このドラマにおける吉高由里子のしのぶ役は貢献度が高かったと思う。

とにかくこのドラマは、
あの小説からこういう物語を作りだした、
というところがすごかった。

正直、三波が生きていた展開は意外だった。
でも、ネガティブ善男という存在を作り、
誰の心の中にもあるネガティブ要素
(島田雅彦やフロイトは「死に欲」と表現しているもの)
と向き合う過程を描いた点を考えると、
心理学者の三波が善男と話すシーンは必要だったと思う。
なので最終的にはそこも納得できた。

視聴率が低かったのは小日向文世が主役だったからではなくて、
ネガティブ善男を具体的に出してきたからだと思う。
やっぱりテレビでこういう見せ方は受け容れられにくい。
でも、あえてそれをやって
テーマをしっかり描いたスタッフの姿勢は評価したいと思う。

見栄え重視の分かりやすいドラマが増えていく中、
テーマと推進力を伴った脚本、演出、音楽、
そして個性的で魅力的なキャストなど
見応えは十分だった。

            採点 8.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★★★
                演出  ★★★★★
                配役  ★★★★★
                主題歌 ★★★★☆
                音楽  ★★★★★
                新鮮さ ★★★★☆
                話題性 ★☆☆☆☆

          平均採点 7.14(10点満点平均6)

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ハチミツとクローバー  11(クローバーの数で表記)

演出:谷村政樹
脚本:金子茂樹

森田(成宮寛貴)が絡むところはもちろんのこと、
真山(向井理)と理花(瀬戸朝香)もたいして盛り上がらず、
フツーに終わった感じだった。
あゆみ(原田夏希)と野宮(柏原崇)のシーンだけが
ちょっと見られたくらいか。

このドラマはとにかくコミカルなシーンが笑えなくて
最初からリズムに乗れなかったんだけど、
仮にそういう部分をなくしてシリアスにまとめたとしても
やっぱりハマれなかったと思う。
それくらい森田やはぐみ(成海璃子)のキャラは
最後まで違和感があったし、
原作のせつなさをほとんど表現できていない脚本だった。

ドラマ化にあたっていろいろ変更したことが悪いんじゃなくて、
単に出来が悪かっただけだと思うけど。
有名原作をドラマ化する悪い部分ばかりが出た作品だった。

            採点 5.0(10点満点平均6)

                脚本  ★☆☆☆☆
                演出  ★★☆☆☆
                配役  ★☆☆☆☆
                主題歌 ★★☆☆☆
                音楽  ★★☆☆☆
                新鮮さ ★☆☆☆☆
                話題性 ★☆☆☆☆

          平均採点 5.55(10点満点平均6)


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薔薇のない花屋  第10話

演出:中江功
脚本:野島伸司

もうストーリーとしてのひねりはなさそう。
ただ、舜(玉山鉄二)のキャラクターを
わざとらしいまでに英治(香取慎吾)と正反対にしていたことには
分かりやすい説明がされていた。

自分は英治とは正反対の生き方を選んでいる、
光を目指していると言う舜に対して美桜(竹内結子)が言った
“彼(英治)の方が日差しの方を向いて生きてるわ。花のように。
あなたは光なんかに近づかない。近づけないのよ。
どんなに階段を上がっても暗闇に迷い込むのよ”というセリフは、
ドラマ全体の切り口を理解する上でも分かりやすかった。

まあ、実際は光の方を向いて生きようとしている英治の
トゲの部分もこれまでは描こうとしていたわけで、
そういうアプローチと舜の存在が
うまく整理されていない感じもするけど。

一応、英治と小野先生(釈由美子)との会話で
舜の内面も解説していたので、
結局は舜の扱いもあまりひねりのない収め方をするような気がする。

とりあえず、舜が美桜の父親(尾藤イサオ)の手術をしないことになって、
安西(三浦友和)が執刀するものの途中でリタイヤ(そりゃそうだ)。
美桜が英治に頼んで英治が舜を連れてこようとする展開になった。

そこで舜が英治に対して、
信じているなら雫(八木優希)に自分が本当の父親ではないと言え、
という段取りになって最終回へ。
あとはドラマ全体をどう終わらせるかだけか。

結局、直哉(松田翔太)にそんなに込み入った背景はなかったけど、
直哉と英治の関係はシンプルで
ある意味、光の部分を一番分かりやすく描いていたかも。
そこを最終回前に描き終えているのがせめてのも救いか。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2008/03/17

佐々木夫妻の仁義なき戦い  9

演出:那須田淳
脚本:森下佳子

コメディ要素がほとんどなくなると、
生々しい夫婦のいさかいや
弁護士同士の論理的な言い争いばかりになるので、
日曜の夜に見たいと思うようなドラマじゃなくなるなあ。

しかも、法倫(稲垣吾郎)が裁判で、
律子(小雪)が言った“お腹の中の子供は人間じゃない”発言や
自分に家事を押しつけたり暴力を振るったりすることを、
他人の人権を無視しているから、
他人の痛みに対して鈍感だからと主張したり、
突然証人に立った猪木(古田新太)が言った
“実際に手が出る人と出ない人の間にはものすごい差がある”
という発言などはシビア過ぎてヘコんだ。
律子は猪木に対して
女じゃないから分からないんだとまで言うし。

もうドラマの終盤だから
一般的な夫婦の話に落とし込んでいくのかと思ったんだけど、
相変わらず法倫や律子の人間性をつついていくんだよな。
そうなると2人とも愛せるキャラではないので
勝手にやってくれよって気分にもなる。

何だかんだ言ってもハッピーエンドになると思ってたけど、
ここまでやって最終回はどうするんだろうか。
どっちに転んでもスッキリしないような気がしてきた。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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ロス:タイム:ライフ  第7節

演出:筧昌也
脚本:吉田智子

第5話もそうだったけど、
やっぱりドラマに慣れてる脚本家の方が
何だかんだ言ってまとめ方はうまいな。

吉田智子は別に好きな脚本家じゃないけど、
ノウハウを分かってるというのは
それなりの安定感を出せるものなんだと思う。

瑠偉子(常盤貴子)の死はせつなかったし、
ある意味、救いもなかった。
でも、瑠偉子のキャラクターはまったくブレてなかったし
最後の最後まで筋を通した生き様は描けていたと思う。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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未来講師めぐる  #010

演出:唐木希浩
脚本:宮藤官九郎

未来が見えない永作(橋本じゅん)や
とにかくダメダメだったはまる(船越英一郎)の存在も絡めて、
かなりまとまりのある最終回だったと思う。

未来が見えなくて嘘をついていたとしても
永作が丸顔食堂の親子を救っていたところや、
めぐる(深田恭子)が中吉(地井武男)と暮らしていたのは
はまるなりの娘への気遣いだったようなところは、
何となくとっちらかっていた内容をうまくまとめていた。

塾でめぐるがはまるを相手に授業をして、
やるべきことは何かを考えさせたところも
塾を舞台にした設定を活かしていて良かったと思う。

メッセージ的な部分もコメディの中で
堅苦しくない程度に盛り込めていたんじないだろうか。
めぐるが立てこもる永作に言った、
未来が見えなくても未来は変えられる、
現に自分の未来は変わったけど人と人が関わるってそういうこと、
出会った人の数だけ未来がある、という部分は、
ややストレートではあったものの良かったと思う。
中吉が言った少し不思議もすごく普通も
SFには変わりないというのも良かったし。

結局、吉田家の自慢は小さなオバチャンみたいなもので、
みんなが心に小さなオバチャンを飼っていれば
世界はもっと平和になるのに、ていうのも面白かったなあ。
バカバカしい設定をきちんとひとつに収束させたところは
さすがに宮藤官九郎らしかったと思う。

1話から3話くらいまではリズムが悪くて
どうなることかと思ったけど、
中盤以降はなかなか面白かった。
あと、深田恭子の使い方をすごく良く分かってるな、
という作品でもあった。

            採点 7.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★☆☆
                演出  ★★★☆☆
                配役  ★★★★☆
                主題歌 ★★★☆☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 6.35(10点満点平均6)


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エジソンの母  最終話

演出:武藤淳
脚本:大森美香

かなり力業で強引に押したところもあったけど、
筋は通した最終回だったと思う。

とくに火事を起こしてしまった賢人(清水優哉)が、
もしタイムマシーンがあったら過去に戻って、
ママや先生が泣かないように、
みんなとずっと仲良くいられるように、
ママとパパが離婚しないようにしたいと、
特別な存在ではなくて普通の子供らしい発想をしたところ。

美浦(谷原章介)やあおい(坂井真紀)、
博(大杉漣)のセリフなども絡め、
とにかく前へ進もう、
好奇心を満たすためにもまわりの人を幸せにすることを考えよう、
という視点を改めて強調したところ。

加賀美(松下由樹)夫婦のパーツも使って、
教育は第二の母であるというポイントも
しっかりセリフにしていたところ。

そして最後の規子先生(伊東美咲)の演説で
誰だってエジソンの母になれるということを
ドラマチックな展開で見せたところ。
そういう流れは分かりやすく示していたと思う。

正直、雑な部分やムリヤリなところも多々あった。
でもテーマに沿ったまとめ方はできていたんじゃないだろうか。

全体的には面白い企画だったと思う。
教育現場の混乱や教員志望者が減っている現状、
子供たちへの接し方に悩む大人たちなどを踏まえて、
エジソンというキーワードでコミカルにまとめた内容は
なかなか見応えがあった。

規子先生役が別の人だったらもっと見やすかった気もするけど、
賢人を演じた清水優哉は実にハマっていたと思う。
いろんな役ができるような器用な子ではないかもしれないけど、
賢人はこの子で大正解だったと思う。

いろいろ問題を起こしても
賢人がみんなに好かれる子だったことは、
彼のしゃべり方で説得力が出ていた。
清水優哉の貢献度は高かったと思う。

雑なところもあったものの、
山口雅俊と大森美香らしい作品だった。

            採点 7.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★★☆
                演出  ★★★★☆
                配役  ★★★★☆
                主題歌 ★★★☆☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★★☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 6.90(10点満点平均6)


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4姉妹探偵団  最終回「ストーカーと、殺しのキス」

演出:新城毅彦
脚本:福田卓郎

一応、このドラマは顔が売れてるゲストを多く出して
なるべく犯人が分からないような工夫はしていたので、
解決したかに思えた事件にさらに黒幕がいたという最終回は
内容として悪くなかったと思う。

ただ、一貫して言えるのは、
ゆるいミステリーはあってもいいけど、
そこに面白さが伴わないとどうしようもないということか。
もう少し笑えるドラマだったら
ぐだぐだのミステリーでも許せたんだけどな。

しかし、最後まで夕里子(夏帆)が
4姉妹で力を合わせればどんな事件でも解決できるとか言ってたけど、
その4姉妹に意味がないところが一番問題だったんだよなあ。
そのあたりの企画からしてダメなドラマだった。

            採点 5.5(10点満点平均6)

                脚本  ★☆☆☆☆
                演出  ★☆☆☆☆
                配役  ★★☆☆☆
                主題歌 ★★★☆☆
                音楽  ★★☆☆☆
                新鮮さ ☆☆☆☆☆
                話題性 ★☆☆☆☆

          平均採点 5.22(10点満点平均6)


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鹿男あをによし  第9話

演出:村上正典
脚本:相沢友子

リチャード(児玉清)が高松塚古墳に目を隠したと嘘をつき、
小川(玉木宏)たちは目の奪還に失敗するものの、
堀田(多部未華子)のカンによって黒塚古墳で見つけ、
目を手に入れることができる、という流れ自体は悪くなかったと思う。
ただ、見せ方が少し雑だった。

とくにリチャードが黒塚古墳に行くのが遅れたところは
最初からもう少し分かりやすく描くべきだったんじゃないだろうか。
人間があずかり知らない大きな力の存在を示唆するのはいいとしても、
道は通行止めだけど電車はすぐに動いてることを
ニュースでちらっと流すだけだったので少し強引な感じがした。

小川とマドンナ(柴本幸)の描き方もどうなんだろう。
小川も藤原(綾瀬はるか)もかなり疎くて、
冷静に見ている堀田はみんな分かってるところは面白かったと思う。
でも今回、小川が藤原に儀式に参加してくれと言うところは良かったので、
前回の藤原の気持ちをハッキリ描いた時点から
そのままそこへ向けて盛り上げていった方がよかったような気がする。

何となく全体的に種明かしのシーンの羅列になって、
気持ちのうねりが出なかったところはちょっと残念だった。

とはいえ、ラストで鹿に乗った堀田が登場するシーンは
さすがに盛り上がった。
鼠の声役で戸田恵子も出てきたし、
最終回は儀式とエピローグでうまくまとめて欲しい。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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だいすき!!  第9話

演出:堀秀樹
脚本:渡辺千穂

美代子(岸本加世子)と柚子(香里奈)のシーンもいいんだけど、
蓮(平岡祐太)と琴音(福田沙紀)も印象的だった。

病院のランドリーで蓮が琴音に言った“ありがとう”は
全部分かった上でのセリフだったので、
過剰なシーンにならなくて全体のバランスとしても良かった。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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3年B組 金八先生  第21回

演出:加藤新
脚本:清水有生

もうストーリーとしての意外性はなく、
金八(武田鉄矢)が卒業式に出られないことになって、
美香(草刈麻有)が父親(宅麻伸)の横暴を立ち聞きして、
3Bみんなで体育館に立てこもるというお馴染みの展開。

唯一、美香の母親(かとうかず子)が
金八と直接会って、金八と話す自分の娘を見て、
金八はいい先生なんじゃないかと思ったところだけ
今回のシリーズらしさがちょっと出てたけど。

最終回は金八が美香の父親に何を言うかにかかってるわけど
もうあまり期待してもしょうがない感じ。
生徒も金八もすでに泣いているところが
見ていてかえって冷めてしまった。

            採点 5.0(10点満点平均6)


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2008/03/13

斉藤さん  第10話

演出:久保田充
脚本:土田英生

南アフリカへの引越が決まっているので、
どんな時でも同じ行動を取る斉藤さん(観月ありさ)のキャラは
より際立って描けたと思う。

斉藤の真野(ミムラ)に対する接し方は
三上(高島礼子)がかなりセリフでフォローしていた。
単に友達だから本当のことが言いにくいという切り口ではなく、
斉藤にとって真野は初めての友だちだから言えない、
言えない自分に斉藤自身も戸惑っているという部分は、
斉藤のような人のこれまでの孤独が感じられて効果的だったと思う。

で、贈収賄事件に絡む市長の悪質な行いが分かってきて、
斉藤がひとりで市議会に乗り込むという展開に。
あそこはドラマっぽいというか、
エンタメ寄りの浅い描き方になっていたけど、
その直前に斉藤が真野を巻き込まないために
真野に対して“うっとうしい”と言うシーンは、
斉藤よりも真野のキャラがよく現れたシーンだった。

もちろん事情を知らない真野はショックを受けただけでなく、
斉藤の物言いに怒ったりもしてるだろうけど、
あの状況で真野が謝ったところは真野のキャラがよく出ていて
ちょっと泣けるシーンでもあった。

三上が斉藤から引越のことを聞いてあとに
真野に言ってないなら“まだ聞いてないことにする”と言ったところや、
市議会への乗り込むことを止めようとしたシーンで
“あなたのことを心配してるんでしょ”と言ったところなど、
三上のキャラもよく出ていたと思う。

柳川一家に絡む話はこのままあっさり終わりそうだけど、
斉藤と真野の関係、斉藤が地域に残していくものは
最終回もしっかり描いて欲しい。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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あしたの、喜多善男  10日目 最終章ー絶望をのりこえろ

演出:下山天
脚本:飯田譲治

善男(小日向文世)が三波(今井雅之)と会ったシーンで、
ネガティブ善男は暗示催眠のせいではなく、
イヤなものを見ないために
善男自身が作り上げたものであることが描かれた。

やはり善男は最初からすべて分かっていた。
自分が得することだけを考えてみんなが近づいてきたことを知っていた。
それでも騙されたふりをしていれば自分にやさしくしてくれた。
そうやって自分自身も騙していた。
イヤな世界、イヤな自分をすべて見ないで生きてきた、
それが喜び多き善人な男、“喜多善男”だった。

これでちょっと違和感のあった暗示催眠の話から
普遍的なテーマへと話が戻ったと思う。
善男がネガティブ善男と向き合い、受け容れ、
すべてを吐露するシーンはさすがに見応えがあった。
ネガティブ善男が消える瞬間の表情などはとくに。

では、なぜみずほにネガティブ善男が見えたのか、
というところはやや疑問が残るけど、
それもやはりみずほ自身が作り上げたものなんじゃないだろうか。

善男がすべてと向き合った後のバランスも良かったと思う。
矢代(松田龍平)がすでに自分の利益のためだけに
善男の側にいるんじゃないことは、
視聴者にはもう分かっているわけだけど、
善男がもう一度矢代に会いに来て、
みずほと一瞬だけ心がつながったことがある話をして、
矢代も善男に自分の正直な気持ちを話そうとした瞬間に警察が来て
善男が矢代とリカ(栗山千明)をかばって姿を消すという展開は、
すごく丁寧に組み立てられていたと思う。

みずほを陥れたのは素直に考えれば森脇(要潤)だけど、
そのあたりは最終回でどう描かれるのか。
そのままでも森脇のみずほに対する歪んだ接し方という意味では
あまりズレない状態で組み込めるような気がするけど、
いずれにしてもみずほの心理は最終回で詳しく描いて欲しい。

死ぬことを決めた善男のまわりに集まってきた
いろんな事情を持った人物たちが、
少しずつ善男に死なないで欲しいと思うようになる過程は、
極端にならない範囲ですごくうまく描かれていると思う。

            採点 8.0(10点満点平均6)


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貧乏男子  Final debt ボンビーメン卒業!

演出:猪股隆一
脚本:山浦雅大、山岡真介

最終的な一美(小栗旬)とオムオム(ユースケ)の描き方は
一番納得のできる落とし所だったと思うけど、
それ意外は内容の薄い最終回だった。

未海(山田優)が自分でクジを作って
一美に告白するかどうか決めるシーンが来た時は
わざわざそんな色合いの違うシーンを入れなくてもいいのに、
という程度の違和感だったけど、
最後には美海と引田(八嶋智人)が結婚までする始末。

確かにこれまでの美海と引田の掛け合いを考えると
その組み合わせがあってもいいとは思うけど、
流れとしてはどっちつかずだった。

もう書くことがなくなってムリヤリに水増ししたのかとも取れたけど、
その割りには白石(三浦春馬)とすみれ(仲里依紗)については
何のフォローもなかったし。
白石が部屋で日記を書きながら
2度続けて時間が経過する展開に至っては、
適当に終わらせてる感じしかしなかった。

このドラマのテーマ自体は悪くなかったと思う。
ただ、その作り方はやっぱり失敗だった。

封筒貼りを使った初回と最終回の描き方を比べるまでもなく、
一美の成長も描かれていたわけだけど、
この手のドラマに主人公が成長する部分はいらなかったと思う。
ちょっとバカだけど揺るぎのないキャラクターにするべきだった。

もちろん、一美の揺るぎのない部分も描かれてはいたんだけど、
中途半端な成長を付け加えたりするもんだから
土台が揺れてしまったんだと思う。

一美にブレがなくて、
そこにオムオムが仕掛けていくというスタイルを通していたら
印象は全然違うものになっていたと思う。
そこが一番残念だった。
まあ、それ以外にも脚本的には問題が多かったけど。

公式HPにも脚本家の名前が書かれていなかったし、
初回に書いた山岡真介は
その後、5話と最終回にクレジットされただけだから、
やっぱりスタート間際に何かトラブってたような気がする。
そう思わざるを得ないくらいドラマとしての完成度は低かった。

            採点 5.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★☆☆☆
                演出  ★★☆☆☆
                配役  ★★☆☆☆
                主題歌 ★★★★☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 5.50(10点満点平均6)


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ハチミツとクローバー  10(クローバーの数で表記)

演出:松山博昭
脚本:金子茂樹

前半ははぐみ(成海璃子)のケガの経過と
真山(向井理)が理花(瀬戸朝香)を小樽に連れて行った話を
平行して描いていた構成だったけど、
単にシーンをつないでいるだけのようになって、
どちらも盛り上がりに欠けた。

で、最後は森田(成宮寛貴)がはぐみを
病院から連れ出すという展開に。
このドラマにおける森田とはぐみの描き方を考えれば
それなりに筋が通っているとも言えるけど、
一番薄っぺらい部分を広げてしまった感じ。

竹本(生田斗真)のナレーションも回数が多すぎて
逆効果になってる気がする。

            採点 5.0(10点満点平均6)


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薔薇のない花屋  第9話

演出:中江功
脚本:野島伸司

雫(八木優希)の母親(本仮屋ユイカ)の名前はルリだった。
で、英治(香取慎吾)や舜(玉山鉄二)とは
3人で普通に会っていたらしい。
ただ、舜はルリが医者の娘であることは知らなかったとか。

まあ、そこはそれでもいいんだけど、
これまでの登場人物と比べると
舜のキャラクターがあまりにも類型的な感じ。
“名も無き戦士”のひとりである英治がああいうキャラだから
わざとそうしたのかもしれないけど、
何か急にストーリーが単調になった気もする。
種明かし部分が多くなったから仕方ないとも言えるけど。

一応、英治の心理は…、
やはりルリのことが好きだった。
だから舜の本心を伝えずにルリと会い続けることを望んだ。
その結果、ルリは出産に耐えきれずに死んだ。
つまりルリを殺したのは自分だ。
安西(三浦友和)から許されるとも思っていない。
というような流れで描かれていた。

そして美桜(竹内結子)の方は…、
改めて自分のしてきたことを英治に話し、
自分の気持ちを分かってもらいたいと思うものの、
英治はそんなことはもういいじゃないかと真剣には聞いてくれない。
舜と英治の話も聞いてしまい、混乱する。
父親の“希望”も聞き、父親と暮らすことを考える。
最後に英治に問いただすものの、
やはり誰も愛していないのだと感じる。
というような流れ。

英治は四条(寺島進)に相談し、
薔薇の花束を車に積んでアパートに帰ってきたけど、
そこで美桜に別れを切り出されるという展開だった。

このあたりの心の動きもかなり強引だったと思う。
とくに英治が薔薇の花束まで買って美桜の元へ行ったのは、
舜の出現でストーリー的な種明かしは進んでいるものの
登場人物の心理はかなり動いているはずなので、
あまりにも急な展開という印象だった。
英治が薔薇を手にするのはオーラスだろう、とも思っていたし。

というか、やっぱり英治の心理にしても美桜の心理にしても、
ちょっと筋が通らないところがあるんだよなあ。
演出的にも英治が仕事を決める時に
採用者が履歴書を見て大袈裟に笑ったり、
妙に意味を持たせているような箇所がいくつかあった。

まだ2話残っているので、
もしかしたらまだ明かされていない重要なカードが残っているのかもしれない。
いや、そうであって欲しい。
そうじゃないとかなり尻つぼみの作品になってしまう。

とりあえず今回は、
四条が元刑事だったことが語られた部分だけは納得できた。
省吾(今井悠貴)を助けに行く時に
あまりにも迷いなく英治が四条を連れて行ったので、
そこにはちょっと違和感を感じていたんだけど、
英治が四条の過去を知っていたのなら納得できる。

さて、あと2回。
もう一度盛り上がって欲しいなあ。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2008/03/10

佐々木夫妻の仁義なき戦い  8

演出:那須田淳
脚本:森下佳子

前回の終わりで法倫(稲垣吾郎)が考えていたのは、
子供の命を確実に守るために
とりあえず律子(小雪)に生んでもらって、
その後、離婚して親権を獲得するというものだった。

父親の義務として子供の生きる権利を守る、
それが自分の正義であると考えるところは
法倫のキャラクターが出ていたと思う。

その後、律子が法倫の思惑に気づいて家出。
律子がいる猪木(古田新太)の家に毎晩通う法倫に対して、
今度は律子がストーカーの被害届を出すという手にでる。

2人ともそういう弁護士らしい
ロジカルな発想や行動をしながらも、
出産に向けての準備をしたり、
一緒に出産を経験したりしていくうちに、
自分たちでも説明できないような感情が生まれてくるという流れだった。

まあ、このドラマはラストで必ず
そんなに簡単には解決せず…、という段取りで次回へ引っ張るので、
律子が法倫を警察に引き渡す形で
次回は裁判になるようだけど。

ドラマとしてやりたいことは分かるし、
弁護士を主人公にしたコメディとしては
ひとつの方法として成り立ってると思うし、
夫婦という関係のある側面はきちんと描こうとしていると思う。

でも、それを見ていて楽しいかというとそうでもないんだよなあ。
根本的なところで法倫や律子に共感できないこともあるけど、
きっとこのドラマの作り方自体がロジカルで、
人間くささが出てないんだと思う。
それがあればダメ夫でもダメ妻でも
微笑ましく見られるんだろうけど。

ちなみに生まれてきた子供の名前は明日=あきらだった。
このドラマの登場人物はみんなプロレスラーの名前なので、
おそらく前田日明(まえだあきら)から取ったんだと思う。
ある意味、プロレスの歴史を変えた人だから、
意図して子供に前田の名前を残しておいたんだろうな。

そのプロレスへのこだわりが
最後まで作品の中では浮いてしまっているところも痛い。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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ロス:タイム:ライフ  第6節

演出:冨士川祐輔
脚本:上田誠

役者として成功することを夢見てきた男、
北澤(田中直樹)が主人公だったので、
恋人・陽子(畑野ひろ子)のために
就職するのではベクトルが変わってしまうし、
かといってヒーローショーで北澤たちのシャドー団が勝っては
自分勝手な内容になってしまうし、
一応、北澤が死ぬキッカケとなってしまった子供を軸にして
脇役としての生き様を最後まで見せた内容は悪くなかったと思う。

北澤と陽子の関係については浅かったものの、
この企画のドラマとしてはまとまっていた方だった。

この話を第2話でやっていれば
このシリーズももう少し色合いがハッキリしたのにな。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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1ポンドの福音  Final Round

演出:佐藤東弥
脚本:福田雄一

耕作(亀梨和也)がチャンピオンであり続け、
アンジェラ(黒木メイサ)を待つという展開だった。
チャンピオンになりたくてもなれなった
大勢のボクサーの夢も背負って耕作が戦うという部分は
上田(岡田義徳)のパーツとも絡めていたし、
ストーリーとしては悪くなかったと思う。

最後は少し蛇足気味に長かったけど、
ジムのメンバーのその後も見せながら
ハッピーな雰囲気で終わらせるという意味では
このドラマらしかったかも。
アンジェラの私服だけでなく、
エプロン姿まで見られたのは良かった。

まあ、本当はかつらでいいから
ショートカットで出てきて欲しかったんだけど。

ただ、アンジェラが最終的な決断をした心の動きは
もう少し詳しく見せて欲しかった。
シスターをやめて試合を見に来るという展開はいいんだけど、
会いたかっただけでは弱った気がする。

全体的には見やすいドラマだったと思う。
ボクシングの試合はやっぱり良い映像が撮れなかったものの、
耕作の練習風景などはかなり様になっていた。
そこは亀梨和也が頑張ったと思う。

アンジェラにもう少しコミカルさがあってもよかったと思うけど、
上田(岡田義徳)や院長(もたいまさこ)など、
脇役はキャラを立てて押さえていたので
そういう意味でも見やすかった。

土曜9時枠としては
それなりに形になっていた作品だったと思う。

            採点 6.5(10点満点平均6)

                脚本  ★★★☆☆
                演出  ★★★☆☆
                配役  ★★★★☆
                主題歌 ★★☆☆☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 6.61(10点満点平均6)


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未来講師めぐる  #009

演出:高橋伸之
脚本:宮藤官九郎

20年後が見えなくなっためぐる(深田恭子)は
普通であることを満喫するものの、
ユーキ43(田口浩正)に会えない寂しさも感じる。
そんな時にユーキ43にそっくりな
氷高(田口浩正)という刑事が現れ、
めぐるは混乱し、ユーキ(勝地涼)は嫉妬する展開。

離婚していたと思っていた両親(榊原郁恵・船越英一郎)は
実は別れていなくて、
ずっと隠れて一緒に暮らしていたことも判明したりして、
めぐるが見えないものは信じないと感じたり、
氷高に説得されて会いたい人には今すぐ会おうと思う流れなどは良かった。

ユーキのキスでめぐるはまた20年後が見えるようになったものの、
叔父・永作(橋本じゅん)の影響で最後は逮捕されてしまうことに。

細かいセリフは笑わせてるところもメッセージ性があるところも
どちらも面白いと思うけど、
この大筋のストーリーはどうなんだろう。
最終回はうまくまとめてくれるといいんだけど。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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エジソンの母  第9話

演出・脚本:大森美香

前回のラストでちょっと強引だった
青柳(杉田かおる)の300m誘拐を拾って、
テレポーテーションからタイムマシーン、
タイムカプセルまで話を繋いでいたのは
意外と気が利いていた。

ギフテッド教育と留学を勧めていた織田(森口瑤子)は、
やはりこれも極端な考えをする人物として描かれて、
あおい(坂井真紀)にオシリを叩かれるという展開。
その場面での“規子先生(伊東美咲)が日本の教育の代表なら
私は日本の教育を信じます”というあおいのセリフを
規子と美浦(谷原章介)が側で聞く展開になって、
ドラマとしてはひとつのクライマックスになっていた。

教育のあり方、エジソンたちへの大人の接し方に
たったひとつの正解があるわけではないので、
この描き方自体は悪くなかったと思う。

カレーパーティーでの青柳(杉田かおる)の怒り方はまた極端だったけど、
青柳に何か変化をもたらすキッカケにしているのだとしたら
あの描き方も致し方なかったのかもしれない。
とりあえず玲実(村中暖奈)が家出すると言い出して
ラストシーンには繋がっていたわけだし。

そのラストは賢人(清水優哉)たちの秘密基地が火事になるという
意外とベタな方向へ。
このドラマは各話の内容でメッセージ的なものは伝わっていると思うので、
最終回に対するウエイトはそれほど高くないとは思うものの、
どういう終わらせ方をするのかは興味ある。

何だかんだ言っても伊東美咲がメインなんだろうし、
規子がどう動くかが見どころか。
全体のほんわかしたトーンを守りつつ、
なるべく分かりやすい終わらせ方に期待したい。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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4姉妹探偵団  第8話「呪われた天才ピアニスト!殺人連鎖の謎」

演出:池添博
脚本:高山直也

このB級テイストに雛形あきこが妙にハマってたので、
雛形あきこが犯人の方がよかったな。

そんなことより、今回の最大の事件は、
「トリック」の池田荘で大家さん(大島容子)が殺されたこと。
まあ、今回はことぶき荘になってたし、
大家さんじゃなくて占い師だったけど。

ピアニストの恨みがどうのこうのより
そっちの方が気になった。

            採点 5.0(10点満点平均6)


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2008/03/07

鹿男あをによし  第8話

演出:村谷嘉則
脚本:相沢友子

内容的にはマドンナ(柴本幸)とリチャード(児玉清)の
正体が確定するまでだったので、
また進み方が遅かったとも言えるけど、
その描き方はドラマ版としてかなり面白かった。

まず、小川(玉木宏)、堀田(多部未華子)、
そして藤原(綾瀬はるか)の3人がマドンナの元へ行き、
自分たちの正体を明かしながら問いただしても
マドンナは“何のことかサッパリ分かりません”と
真実を語ることを拒否。

その後、鹿の運び番でも使い番でもない藤原が
ひとりでもう一度本当のことを教えて欲しいと頼みに行った時に
マドンナが心を動かされる展開が良かった。

とにかくこのドラマでは、
天然キャラではあるものの、
小川のことを信じると決めた後の藤原にまったく迷いがなくて、
その藤原と信じるべき人を間違えてしまったマドンナの対比は
かなり面白く描けていたと思う。

小川のことが好きとハッキリ口にした藤原の恋愛感情が
どこまで描かれるのかは分からないけど、
堀田や肝心の小川にもあまり信用されていない藤原が、
それでも小川の話を信じて協力している姿は
一貫して美しいと思う。

で、小川、堀田、藤原の3人は、
もしリチャードが鼠の運び番なら、という仮定から
ついに本当の目、三角縁神獣鏡に辿り着く。
ここでも藤原の歴史の知識が役に立つわけだけど、
そういう藤原の姿が描かれていたからこそ、
藤原が鹿に話しかけられるところはちょっと泣けた。

もちろん、それまでも自分から勝手に話しかけたり、
小川のあっちへ行ってろと言われれば遠くにポツンと立っていたり、
鹿と藤原のシーンはずっとコミカルに描かれていたし、
話しかけられた後も藤原の天然キャラは変わらなかったんだけど、
あのシーンは何だかグッと来るものがあった。

鼠の運び番という正体が暴かれる前から
リチャードの小川に対する嫌がらせを描いているのも
意外と丁寧な構成だと思う。
今後の展開も含めて。

欲を言えば、なぜマドンナがリチャードを信じてしまったかも
今回の中でマドンナに語らせた方が分かりやすかった気もする。
でも全体的にはクライマックス前のかなり見応えのある回だった。

            採点 8.0(10点満点平均6)


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だいすき!!  第8話

演出:塚原あゆ子
脚本:渡辺千穂

夏海(臼田あさ美)の父親・啓祐(小野寺昭)が
事前に柚子(香里奈)と出会っていたり、
柚子が蓮(平岡祐太)の姉であると分かった後に
柚子が作ったサンドイッチを啓祐が乱暴に突き返してしまうあたりは
さすがに分かりやす過ぎる展開ではあったものの、
啓祐の葛藤や柚子の真っ直ぐなところは描けていたと思う。

とくに柚子が啓祐にパンをあげる時に
家族全員の数にこだわったりしているところは良かった。

たとえ病気にならなくても障害を抱えた子供を残して
先に旅立つ覚悟をしなくてはいけない親の気持ちは重要なので、
この手の作品では繰り返し描かれる要素であっても
美代子(岸本加世子)のパーツはあった方がいいと思う。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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3年B組 金八先生  第20回

演出:生野慈朗
脚本:清水有生

裏サイト問題があっさり解決してしまった。
管理者の祐樹(植草裕太)以外は
もう誰も悪質な書き込みはしてなかったのか…。

確かに誰でも書き込めると言えば書き込めるけど、
だったらパスワードのことも
事前にちょっとくらい説明しておいてもいいのに。

前回の書き込みの時はすぐにたくさんのレスが付いたのに、
今回、裕樹がクラスのみんなから管理者であることを指摘されたあと、
金八(武田鉄矢)が担任を外されたことを書いた書き込みには
誰もレスを付けないというのも
ほぼすべて外部からの書き込みなら状況としてはおかしいし。

それにしても、もう裕樹以外は誰も裏サイトに
悪口や噂話を書き込んでなかったということは、
これまで個別に描かれていた各生徒に関することは
すべて完了しているということなのか。
それはちょっとムリがあるなあ。

確かに年が明けてからの3Bにはそれなりのまとまりがあったけど、
序盤はかなり中途半端なまま終わった回も結構あると思う。
各回のクオリティーだけでなく、
これじゃシリーズ全体としてももう見込みはないかも。

ただ、この回だけに限って言えば、
クラスのみんなが実名で金八が好きであることを書き込み、
その名前を使って別の誰かが書き込みをし、
クラスメイトの名前を勝手に使われることに対して
初めて裕樹がイヤな思いをするという流れ自体は
そんなに悪くなかったと思う。

クラスメイトを守ることが
裏サイトを閉じるキッカケになったのは、
裕樹を本当の悪者にはしないこのドラマらしさはあった。
あと、イガピー(田辺修斗)のKYっぷりが
こういう状況でも徹底しているのはちょっと面白かった。

一応、責任を取る形で金八が3Bの担任を降りたので、
どういう形で卒業式を迎えるかだけが今後の見どころか。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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2008/03/06

斉藤さん  第9話

演出:本間美由紀
脚本:土田英生

斉藤組に入ると三上(高島礼子)に冷たい態度を取る
山本(濱田マリ)たちの取り巻きグループに、
斉藤さん(観月ありさ)が自分と真野(ミムラ)との関係も含めて
友達ならこういう時こそ側にいるべきと話したシーンはさすがに良かった。
真野が友達だからこそ
引っ越しすることを斉藤が真野に簡単には話せないという
ラストの展開まで含めて。

でも、その直前に三上が山本に言った
“山本さんにもそういう風に思われていたのね”には
説得力がなかったと思う。
山本のキャラクターをそこまで丁寧には描いてきてないので。

まあ、それを言ったら
柳川の息子(山田親太朗)の友達に関してもそうなんだけど、
脇役ももう少ししっかり描いていたら
今回の話はもっと良くなっていたと思う。

三上の過去に関してはまだ描かれなかったものの、
柳川の息子が見つかった後の三上と斉藤の会話はなかなか面白かった。
斉藤が何か問題を抱えているんじゃないかと三上が察したシーンを
ワンカットでも入れておいて欲しかったけど。

歌う真野のキャラクターと
透(佐々木蔵之介)との掛け合いは最高に面白かった。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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あしたの、喜多善男  9日目 今こそ復讐のとき

演出:三宅喜重
脚本:飯田譲治

ホントに三波(今井雅之)が生きてたよ。
出てきてもまだ杉本(生瀬勝久)の仕掛けだと思ってたけど、
みずほ(小西真奈美)がいなくなってからも2人で話していたので
本人に間違いないらしい。
何かちょっと個人的にはシラけちゃったなあ。

ただ、みずほと2000万円の取引をしつつも、
矢代(松田龍平)が善男(小日向文世)に言う“死ぬなよ”は
前回みずほが言ったそれとは違っていたり、
杉本が正体を明かした上で
善男に死ぬのはやめてみずほの悪事を暴く協力をしてくれと頼んだり、
とにかく善男が自分の意志で死に向かっていることを
強調する流れにはなった。
そこは一番大事なところだからいいんだけど…。

とりあえず、三波にもう関係ないと言われたみずほの気持ち、
館道(平泉成)との関係が切れたしのぶ(吉高由里子)の今後、
今までみずほの味方だったはずの森脇(要潤)の行動など、
いろいろ気になるところは出てきた。
もうあまりが話が分散しないように
うまくまとめてくれるといいんだけどな。

次回、善男が三波と本当に会うのかどうか、
そこで善男が死ぬことを決めた理由がハッキリするのかどうか、
そこに注目か。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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貧乏男子  8th. debt ボンビーメン怒る!

演出:吉野洋
脚本:山浦雅大

オムオム(ユースケ)が
テルテル(上地雄輔)やチャぎー(音尾琢真)の代わりは
いくらでもいると言った事に対して一美(小栗旬)が怒り、
その怒り方が肖像画に落書きするというのは一美らしかったし、
一美がオムオムの過去について触れた時にオムオムが
“その話をお前なんかにされたくねえんだよ!”と怒鳴ったシーンも
オムオムの内面がハッキリと出て悪くなかった。

でも、そこに至る過程の描き方がやっぱり甘いと思う。
テルテルとちゃぎーがお客の猫を逃がしてしまったり、
その猫を一美と探すくだりはもっと別の見せ方があったと思う。

とくに今回の話の場合、
オムオムに対するテルテルとチャぎーの気持ちは重要だったので、
そこはもう少し印象的なエピソードを用意して欲しかった。

とりあえず一美の借金が最初の金額に戻って、
オムオムと最後の勝負をすることに。
どうやら初回と同じ仕事を与えそうなので、
何とか全体として芯が通った内容にして欲しい。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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ハチミツとクローバー  9(クローバーの数で表記)

演出:谷村政樹
脚本:金子茂樹

真山(向井理)を中心に考えればまあ見られた。
小樽へ連れて行くために
理花(瀬戸朝香)を札幌行きの列車に乗せるシーンは、
直前に回想シーンを入れ過ぎだったものの
それなりにドラマにはなっていたと思う。

で、ラストははぐみ(成海璃子)がケガをする展開に。
ふーんそこもやるんだあ、
という感想程度しか湧かないのがつらいところ。

            採点 5.5(10点満点平均6)


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2008/03/04

薔薇のない花屋  第8話

演出:西坂瑠城
脚本:野島伸司

雫(八木優希)が安西(三浦友和)の家に行かないと話は進まないので
その段取りはどうしても必要だったわけだけど、
冒頭の“本物は誰だ”はうまく作っていたと思う。

このための布石だったと思えるくらい
初回で使った頭巾もアイテムとして活きていたし、
これまで雫のちょっと大人びたキャラクターも描かれていたので、
もし当てたら父ちゃんが全部自分のことを分かった上で
自分のためにおじいちゃんのところへ行かそうとしていると思える、
という手紙の文面だけでその説得力を出していた。

雫が可愛かったと言えばそれまでだけど、
あまり込み入った話にしないで雫を安西の家に行かせた展開は
やっぱりうまかったと思う。

で、今回の大きな動きは
雫の本当の父親であると思われる神山(玉山鉄二)という男が、
美桜(竹内結子)の父親(尾藤イサオ)の手術を
執刀する医師として出てきたこと。

これまでビデオの中で語られていた雫の父親像が
ほぼ英治(香取慎吾)を差しているように思われたということは、
当然、英治と同じ生い立ちを持つ人物であることは想像できたけど、
前回気になったのは、ビデオの中で雫の母親(本仮屋ユイカ)が
英治のことを“紹介しまーす”と言っていた点。
しかも“シャイなんでーす”と、
まるでビデオを見ている人物が英治のことを知らないような表現だった。

ということは、雫の母親は英治と神山が
同じ施設で育ったというようなことを知らない可能性もあるのか。
現在、神山が医師になっているということは、
かなり裕福な家に引き取られて、医大に行って、
その時に医師の娘である雫の母親と知り合った可能性は考えられる。

でもそうなると、神山が事前に紹介しない限り、
雫の母親と英治の接点はないような気がするけど…。
どうなんだろう、そのあたりは。
神山もビデオを見るべき人物ではないという
さらにひねった展開もあり得るんだろうか。

いずれにしても、ビデオの中で雫の母親が訴えていた
雫の父親の心を溶かそうとしていたメッセージは、
やっぱり英治にも当てはまる部分は多いわけで、
実は前回の種明かしもそんなにどんでん返しにはなってないとも言える。

嘘を突き通しても守りたかった雫との生活も壊れたし、
美桜との関係もやっぱり期間限定だと諦めているし、
次回は英治にどうしようもなく残るトゲの部分が
大きく描かれるかもしれない。

気になる直哉(松田翔太)は素性は、
どちらかというと英治寄りなのかも。
闇金融の事務所へひとりで乗り込んでいった四条(寺島進)は
もしかしたら意外にハードな過去を持つ人物だったりして…。

今回、菱田(池内淳子)のコミカルな描き方いいとしても、
安西の孤独を強調するための妻・久美子(仁科明子)の離れ方や
美桜が英治に一緒に暮らそうと言うシーンなどは、
ちょっと精度が低かった。

とくに前回ですべてを知った美桜の心の動きは
描き方がかなり不十分だったと思う。
まあ、今回は神山の登場という大きな展開があったので
仕方がない部分もあるけど、
次回はそのあたりも丁寧に描いて欲しい。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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2008/03/03

佐々木夫妻の仁義なき戦い  7

演出:中前勇児
脚本:森下佳子

法倫(稲垣吾郎)と紗枝(桜井幸子)がキスをした事実を
猪木(古田新太)と小川(山本耕史)から聞いた律子(小雪)が、
紗枝に対して損害賠償請求をするか、
離婚するかを法倫に迫るところから始まる今回の話は、
弁護士夫婦を主人公にした作品としてなかなか面白かった。

もちろん、律子は法倫と紗枝が
キスをしたことだけに怒っているわけじゃなく、
ひとりの女性としてどうしても許せない感情があったわけだけど、
そこで律子が法倫に言い放った
“あなたが今許してもらわなきゃいけないのは私でしょ?
国の法律じゃなくて私の法律でしょ?”は名言だった。

その後、律子の妊娠が発覚して最後の離婚調停では
法倫がどれだけ律子を大事に思っているかを語って離婚回避に至るものの、
この段階でそんなハッピーな終わり方をするわけもなく、
家裁を出たところで律子の握手を法倫が拒否するラスト。

確かに子供を中絶したいと言った時の律子は、
弁護士らしい説明ではあったけど限度を超えていた。
律子もすべて本気で言ったわけではなく、
ブレーキが利かなくなったような状態だったけど、
法倫がそのあたりを踏まえて何を自分の正義だと決めたのか。
次回の描き方にはちょっと興味が湧いた。

小川と猪木の関係は半分ギャグ半分マジメだったけど、
2人が近づくと律子が逃げるところがなくなると
猪木が言ったシーンは良かったと思う。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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ロス:タイム:ライフ  第5節

演出:大木綾子
脚本:土田英生
原案:筧昌也

こういう内容が詰まった話を
最初から期待してたんだよな。

由香里(美波)が雑誌を買いに行ったのに
売り切れていたと言った時から
ストーリーは深く動き出していたわけだけど、
砂場で遊ぶ同じ本屋にいた子供たちや
由香里にも審判団が付いていたことが分かる瞬間、
甫(伊藤淳史)よりもロスタイムが長かった由香里が
最後に原稿を出版社に届ける展開など、
ドラマチックな要素は多かった。

何でも命令していた由香里とその子分だった甫の関係も、
お互いが大人になった微妙な距離感が出ていて、
幼なじみならではのせつなさが余計に描けていたと思う。

もちろん、作品全体の設定のことを考えれば、
第2話で五味(平泉成)に
ロスタイムが表示されなかったのはなぜなんだとか、
もし都並(小山慶一郎)が助けることが分かっていたなら
ロスタイムの行動も運命の一部になってしまうじゃないかとか、
そもそも人によってロスタイムの時間が違うなら、
今回のように事故で大勢が死ぬ場合は
現場に戻った時の建物の壊れ方がバラバラじゃないかとか、
だいだい書店の外を歩いている人は中へ入ってきたりしないのかとか、
やっぱりツッコミ所は満載なんだけど、
今回みたいに見応えがあればまあいっかという気にもなる。

次回以降も
ぜひこれくらいのクオリティーでお願いしたい。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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1ポンドの福音  Round8

演出:狩山俊輔
脚本:福田雄一

予想に反してタイトル戦はあっさり終了。
やっぱり試合をクライマックスに使うのは
難しいという判断だったんだろうか。
結果くらい最終回に持ち越しても
そんなにもったいぶった流れにはならなかったと思うけど。

とくに前半で耕作(亀梨和也)が
アンジェラ(黒木メイサ)に“黙ってろ!”と大声を出したあとの
“リングに上がるのはオレだ”というセリフが効いていたので、
ちょっと最後の試合の使い方はもったいなかった。

でもその代わり、試合前日に
ジムのメンバーがみんなでふざけなががら参加した
シミュレーションは良かった。
普段なら真っ先におちゃらける耕作だけに、
あのシーンでの耕作はいろいろな感情が入っていて良かったと思う。

ということで、最終回はアンジェラの決断が中心になりそう。
本当に祈ることしかできないのか、
という院長(もたいまさこ)の問いに、
アンジェラが答えを出す、はず。

もう試合のシーンが本当にないのだとしたら、
そこをどう盛り上げられるかに期待したい。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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フキデモノと妹

プロデュース:奥住尚弘、淺井千端
監督:木内麻由美
脚本:春名功武
制作協力:MMJ
制作:テレビ朝日
出演:岡田将生、恒松祐里、秋本奈緒美、浅野和之、酒井若菜、溝端淳平、
   小松未可子、藤岡静香、神谷涼太、橋本くるみ、他

第7回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞ドラマ。
フキデモノに悩む兄と難病の妹の関係を軸に
主人公の心の葛藤を描いた青春ファンタジックストーリー。

難病で入院する妹・真美(恒松祐里)の元へ
毎日お見舞いに行く兄・和輝(岡田将生)。
そんなある日、和輝のフキデモノから芽が出て花が咲く。

異常事態に和輝は混乱するが、小学生の妹は大喜び。
仕方なく花を切らずにマスクを付けて生活するが、
和輝はそんな状況がイヤでイヤでたまらない。

やがて花は3つに増え、
花の成長に合わせて妹の病状も回復していく。
家族全員が喜ぶものの、
その顔では彼女もできず、就職もできず、
和輝は悩み続ける。

そのうち花は枯れ始め、最後の一輪もしおれてくる。
すると妹の病状も悪化し、
その花が妹にとっての「最後の一葉」に。

花を大切にしなかった和輝は
妹の命よりも自分の外見を気にしていたことに落ち込む。
同じように外見にコンプレックスを持つ
バイト先の先輩・純子(酒井若菜)は和輝の気持ちを理解し、
自分の手で花を切ってあげると提案するが、
和輝はギリギリのところでそれを拒否。

病院に駆けつけ、花に水をやり、
花が元気を取り戻すと同時に妹も奇跡的に回復していく…。
というストーリー。

セットも衣装もポップでファンタジックなものにしていて、
全体を絵本の中のような世界観にしていたのは良かった。
顔から花が咲くというコミカルな設定と
ちょっとせつないテーマのギャップを
演出がうまくバランスを取って埋めていたと思う。
ただ、ラストは少し分かりにくかった。

顔から花が咲いてる男として和輝は人気者になり、
彼女もできるものの、
最後に彼女も純子も咳をしだして、
和輝に新たなフキデモノができるという終わり方だった。

彼女たちのためにこれからも和輝は
顔から花を咲かせ続けるだろうことは想像できたけど、
あの咳だけでは中途半端だった。

妹との関係だけでスッキリと収めるか、
彼女か純子か片方に絞って、
もう少しハッキリと和輝のこれからを示唆するか、
どちらかにした方がよかったと思う。

全体の雰囲気もテーマも良かっただけに、
ラストがちょっともったいなかった。

            採点 7.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★☆☆
                演出  ★★★★☆
                配役  ★★★☆☆
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★★☆☆
                話題性 ★☆☆☆☆


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2008/03/01

未来講師めぐる  #008

演出:唐木希浩
脚本:宮藤官九郎

めぐる(深田恭子)の能力を利用しようとして
未来の見えない叔父・永作(橋本じゅん)がやってきたり、
何通りもの未来が見えて心のカーテンを開けたり締めたりもできる
いとこのシンゴ(槇岡瞭介)が現れたり、
めぐるが頭を打って未来が見えなくなったり、
本筋のストーリーはかなり混沌としてきた。

印象的だったのは、万引きをしたいづみ(足立梨花)が
普通に就職して、普通に結婚して、普通に子供が欲しいと言った時に、
“普通がどれだけ大変か分かってるの?
普通を軽く考えないで”とめぐるが叱ったシーン。

その時すでにめぐるは未来が見えなくなっていて、
他人が持っていない道具をたまたま1個だけ持つことが許された
エスパー吉田から普通の吉田に戻っていたわけだけど、
そこから改めてめぐるが普通であることを実感する展開になったのは
ちょっと面白かった。
このあたりは全体のテーマにも繋がっていきそう。

前回ほどのスピード感はなかったものの、
模索中のみちる(黒川智花)などはどんどんキャラが立ってきて
レギュラー陣の掛け合いはやっぱり面白かった。

            採点 6.5(10点満点平均6)


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エジソンの母  第8話

演出:波多野貴文
脚本:大森美香

縄跳びとポアンカレ予想、
静電気と求め合う力を絡ませながら描いた内容。

教育委員会の織田(森口瑤子)から
ギフテッド教育を勧められたりしながらも、
賢人(清水優哉)への接し方が変わってきた鮎川(伊東美咲)と
鮎川が好きな賢人やあおい(坂井真紀)の関係を示唆した描き方は良かった。

そのギフテッド教育に向けた留学の話に
美浦(谷原章介)が積極的に乗って、
あおいとの関係を狭めてきたのも面白かったし、
玲実(村中暖奈)も賢人と結婚すると言い出して
静電気と絡めてあったのは面白かった。

途中で鮎川、美浦、久保(細田よしひこ)、
美浦の研究室の学生がいきなり賢人の家でご飯を食べたり、
最後にテレポーテーションとかけて
青柳(杉田かおる)が賢人を誘拐しそうになったり、
ちょっと展開が強引なところもあったけど、
切り口自体はなかなか面白かったと思う。

鮎川だけでなく、クラスの他の生徒も
いろんなことに好奇心を持つようになったきた変化が描かれていた。
エジソンは賢人のことだけではないはずなので、
そこも緩やかに描かれているのは良かった。

まあ、疑問の持ち方がまだ中途半端なので、
モーターから始まるしりとりをしようとして、
“次は「あ」なの?「た」なの?”
という部分まで疑問に思ったところは妙に笑った。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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4姉妹探偵団  第7話「増毛剤の復讐!? 花嫁を消すマル秘トリック」

演出:常廣丈太
脚本:立見千香

朋子(宮地真緒)と和人(斉藤慶太)の関係が
序盤でもう少し詳しく描かれていれば、
ラストにも説得力が出ただろうに。

ゲストが中途半端に豪華なのは
このドラマの見どころのひとつだけど、
端役で長江健次が出てきて、
そのあと見栄晴も出てきたのはちょっと笑った。

            採点 5.5(10点満点平均6)


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鹿男あをによし  第7話

演出:河野圭太
脚本:相沢友子

堀田(多部未華子)が鹿の使い番であることが明らかに。
ドラマでは藤原(綾瀬はるか)が小川(玉木宏)を信じているので、
2人の話を堀田が聞いてしまったり、
3人で鼠の運び番が誰かを考えたりシーンは面白かった。

ただ、堀田が自分にも印を付けられていることを小川に説明するのが
鏡を見るだけだったのは残念。
原作のデジタルカメラだけに鹿の顔が写るというのも
かなりムリのある設定だったので、
そこはうまくアレンジしてくれると思っていたんだけど、
何の仕掛けもないままだった。

あれだったら堀田が下宿に泊まっている間にでも
ガラスに写って小川は気づいていただろうに…。

堀田が小川に初めて会った日にマイ鹿と言ってしまった理由は
何とか違和感なく話を進められたので、
鹿顔をお互いが認識するくだりはもう少し工夫して欲しかった。

とりあえず、小川、藤原、堀田の3人は、
狐の使い番はマドンナ(柴本幸)、
鼠の運び番はリチャード(児玉清)だと確信して次回へ。

藤原が小川の話を信じてすべて理解しているというのは、
話が分かりやすくなっていい設定だったと
ここへ来て改めて思う。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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だいすき!!  第7話

演出:堀秀樹
脚本:渡辺千穂

蓮(平岡祐太)が夏海(臼田あさ美)と結婚しないのは
自分がちゃんとしてないからだと感じた柚子(香里奈)が、
パン屋さんで働けるようになるまでの話。

蓮の気持ち、廉の家族のことも真剣に考えたい夏海の気持ち、
そして夏海に触発されるような形で
柚子が勇気を出して動こうとした気持ちなどは描けていたと思う。
相変わらず琴音(福田沙紀)の描き方は
やや中途半端な気もするけど。

健常者だけの家だったら何でもないことが
どれだけの喜びに変わるかという部分は丁寧に描けていたと思う。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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交渉人〜THE NEGOTIATOR〜  最終回

演出:松田秀知
脚本:寺田敏雄

結局、あらゆる部分が中途半端なまま終わってしまった。
とりあえず宇佐木(米倉涼子)の父親は、
仲間の警察官が奪われた拳銃で連続殺人事件が起きているのに
警察が事実を隠蔽しているので内部告発しようとしていたということだった。
その結果、警察の“誰か”に消されたということらしい。

高林(大杉漣)の指示で片山(高橋克実)が凶器の拳銃をすり替えたことより、
内部告発しようとしていた宇佐木の父親を誰かが殺した方が大問題だけど、
そのあたりは最後に映された新聞記事にも出ておらず、
闇に葬られた感じだった。

まあ、その方がかえってリアリティーがあるとも言えるけど、
そもそもこのドラマは宇佐木が自分の父親の死の真相を確かめたくて
交渉班に入ったところから始まってたんじゃなかったのか?
少なくとも宇佐木がそこを気にせず、
普通に仕事に戻っていたのはムチャクチャだった。

高林が宇佐木の素性を知っていながら
なぜ交渉班への加入を認めていたのかも説明されず、
辻褄の合わないことだらけ。

説明不足と言えば、
宇佐木とは血が繋がっていない澪(林丹丹)のこともそう。
結局、真里谷(城田優)のキャラクターが
ゴミ置き場に捨てられていた親の顔も知らない子で、
友達を作るために人の罪まで背負っていたということだったので、
澪の存在はその真里谷に宇佐木が
“私ならあなたを待てる”と言った根拠になっているだろうことは想像できるけど、
あまりにも説明不足だった。

公式HPでは留美子(安めぐみ)が
途中から事件に巻き込まれるみたいなことが書いてあったので、
当初は留美子が人質になる予定だったのかもしれない。
でも、それだって留美子みたいな女性が
なんで宇佐木の友達なのかさっぱり分からないし、
この最終回の内容ではどう転んでも説得力のない終わり方になったと思う。

交渉班のメンバーも急に宇佐木のシンパになっちゃってたしなあ。
あと、過去の過ちを認めて高林の隠蔽を明かそうとした片山が、
蓮見(高知東生)に将来を賭けた協力を仰ぐものの、
山荘に突入した後に甘利(高岡蒼甫)の拳銃を取ってきたのは
別の人だったりするし。

米倉涼子の下着効果もあってそこそこ視聴率は取れてたので
全8話は予定通りだったと思うんだけど、
なんでこんな中途半端な終わり方になったんだろう。

まあ、最初からマジメに作ってるのか、
わざとダサく作ってるのかよく分からなかったので、
中途半端だったのは最終回だけでもないんだけど。

途中はやや盛り上がったものの、
終わってみれば役者陣が可哀想に思えるくらい
まとまりのない内容だった。

            採点 4.5(10点満点平均6)

                脚本  ★☆☆☆☆
                演出  ★★☆☆☆
                配役  ★★★☆☆
                主題歌 ★☆☆☆☆
                音楽  ★☆☆☆☆
                新鮮さ ★★☆☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 5.81(10点満点平均6)


交渉人~THE NEGOTIATOR~交渉人~THE NEGOTIATOR~
米倉涼子


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3年B組 金八先生  第19回

演出:大岡進
脚本:清水有生

都立高校の受験に反対する政治家の父親(宅麻伸)も
若い男がいるらしい母親(かとうかず子)も家にいなく、
今後の相談に来た美香(草刈麻有)を家に泊めてしまった金八(武田鉄矢)。

それを知った遠藤(山崎銀之丞)が保健室で大声でしゃべり、
ベッドで聞いていた祐樹(植草裕太)が裏サイトに書き込み、
問題になるという展開。

美香が3Bで初めて友達ができそうだと前向きになっていたところなので、
その美香の問題と裏サイトの問題を絡めるのは効果的かも。
表面上は金八を慕ってきた感じの生徒たちが
一方では裏サイトに書き込んでいる心理を
うまく描いてくれるといいんだけど。

これで裏サイト問題があっさり描かれてしまうと
何のために引っ張ってきたか分からないので、
頼むからしっかり描いて欲しい。

            採点 5.5(10点満点平均6)


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斉藤さん  第8話

演出:久保田充
脚本:相内美生

撤去せざるを得ない状況になったジャングルジムと、
辞めずにすんだベテラン教諭・佐原(須藤理彩)を絡めた、
このドラマらしい内容だったと思う。

佐原が幼稚園を辞めようと思った理由が、
いつの間にか親にいい顔をするようになった自分、
父兄と向き合うことから逃げてきた自分に嫌気が差したからというもので、
最後に佐原が山本(濱田マリ)や阿部(阿南敦子)に向かって
本当に自分が見てきた子供たちの印象をハッキリと話すシーンは
さすがにグッと来るものがあった。

ただ、卒園アルバムのデータを山本が佐原に渡す時に
わざわざこれを無くしたら子供たちの思い出を無くすことだ念を押したり、
相変わらず細かい段取りは安っぽさが抜けないところもあった。
ラストで佐原の教え子たちが集まってくるシーンも、
もう少し別の見せ方があったと思うんだけど。

でも、三上(高島礼子)もかつては
斉藤さん(観月ありさ)のようであったことが明かされたり、
その三上に園長(古田新太)が救われたこともあったことが語られたり、
今後の興味が引かれる内容もいろいろあった。
ずっと三上にくっついていた山本や中村(矢沢心)たちが、
三上から離れていく様子も次回への布石として描かれていたし。

三上がこれまでにどういう理由があって考え方の変化があり、
そして今後、どう変化していくのか、
そこは非常に興味があるのでしっかり描いて欲しい。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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あしたの、喜多善男  8日目 真犯人はアンタだ

演出:日比野朗
脚本:飯田譲治

あらゆる可能性を膨らませたような展開に。
まず11年前、善男(小日向文世)に
保険金がかけられていたのは事実のようだった。
5社に分けて合計5億5千万円。
となると、善男を自殺に追い込んで
保険金を取ろうとした計画自体はあった可能性もある。

善男の死を望んでいないしのぶ(吉高由里子)は、
館道(平泉成)との仕事を駆け引きの道具にして
みずほ(小西真奈美)に善男を死なせないようにしてくれと頼む行動に。

みずほは善男に当時は好きだったと言い、
死なないで欲しいと抱きしめるものの、
その後の表情などから察すると
やはりこれは館道との仕事を考えてのことで、
みずほは三波(今井雅之)を忘れられていないだけ、
と考えるのが自然な感じだった。
それが三波による暗示かどうかは別にして。

一方、杉本(生瀬勝久)は11年前の飛行機事故で
飛行機に乗っていなかった日本人を見つけ、
それが三波だと信じて会いに行くものの、
どうやらその吾妻(山崎まさよし)は別人だった様子。

ラストでみずほに三波から電話が掛かってきたけど、
これは11年前に死んだと思われていた人間から
“番号、ずっと変えてなかったのか”と
携帯電話に掛かってくるのはちょっとおかしい。

もし、本当にみずほが11年前から三波と会っていなかったのなら、
これは別人ということになる。
モノマネをずっと小ネタに使っているので、
杉本がカマをかけている可能性は高そう。

いずれにしても、やっぱり善男がなぜ死を決意したのか、
というところが最後にはキモになってくる気がする。
“誰かにとって絶望するようなことでも
何でそんなことで、と思う人もいる”というようなキッカケが。

今回は善男の口から
“好きな相手のエサになれて嬉しい”とか、
“真実だって嘘と同じように人の数だけ存在してるのかもしれない”とか、
意味深な言葉も聞かれたし、
善男が明確な意志を持って死に向かっているのは確かだと思う。
それが三波の死にも関係してるような気がしてきた。

            採点 7.0(10点満点平均6)


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貧乏男子  7th. debt ボンビーメン内定取り消し!?

演出:茂山佳則
脚本:山浦雅大

一美(小栗旬)が白石(三浦春馬)の借金を肩代わりしたことに対する
引田(八嶋智人)と未海(山田優)の受け取り方は少し違っていて、
一美はもう一度引田に認めてもらいたいという一心で
借金返済に精を出すという流れ。

一美自身が引田を裏切ってしまったと思っている気持ちと、
“この5千円はメガネ先輩につながっている”というような
一美の価値観は出ていたと思う。

ただ、やっぱりそういうテーマを描くために
細かいところが雑になっている感じは歪めない。
前回出てきた白石の父親は主要人物じゃないからまあ許せるとしても、
白石はもう少し深く描くべきじゃないだろうか。
前回から今回にかけての白石は
あまりにも当事者意識がなくてさすがに違和感が残ってしまう。

未海は一美のことを理解しようとしていたことや、
テルテル(上地雄輔)が一美を心配して動いたことなどで、
前回のかなりムリのある展開も
多少は本筋に戻せた感じはした。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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ハチミツとクローバー  8(クローバーの数で表記)

演出:松山博昭
脚本:金子茂樹

野宮(柏原崇)があゆみ(原田夏希)を
初めて内装を手がけたホテルに連れて行ったり、
朝帰りしたあゆみを美和子(滝沢沙織)がフォローしたりするところは、
本来、大人チームの良さが出るところだと思うけど、
何となく締まりもなく流れてしまった感じ。

でも、時間はそれほどかけなかったものの、
竹本(生田斗真)が宮大工の仕事を手伝うところと、
はぐみ(成海璃子)が庄田(松重豊)の息子(吉川史樹)と
絵を描くシーンはそんなに悪くなかった。
竹本とはぐみの心の動きは描けていたと思う。

それにしても成海璃子と生田斗真は8歳差で、
成海璃子と吉川史樹は5歳差なのか。
吉川史樹との方が年齢が近いって、何かスゴイな。

            採点 6.0(10点満点平均6)


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