四つの嘘 最終回
演出:藤田明二
原作・脚本:大石静
コメディっぽさを出したドラマ化の最終回としては、
これもアリだったと思う。
冒頭の満希子(寺島しのぶ)の描き方はかなり萎えたけど、
病院のベッドで警察に言わないでと言い出して、
“子供たちが可哀想すぎる。ママがこんな女だって知ったら…”
と泣き出した時に、詩文(永作博美)から
“しょうがないでしょ。そうなんだから”とツッコまれた時点で
まあいっかという気分になった。
そのあとの詩文の家でのシーン、
最終的に取られた700万円を詩文に貸したと
夫の武(渡辺いっけい)に言ってしまう展開など、
続けてたたみ込まれるとむしろ笑えたし。
ネリ(高島礼子)と福山(長谷川博己)のところも
そういうコメディだと思って見れば説明不足でも許せた。
結局、作中に登場人物たちが吐き出した本音と数と同じくらい、
多くの嘘にまみれた日常に戻っていくという感じだったけど、
そこをシニカルにまとめた最終回だったんだと思う。
ただ、7話くらいまではそのノリが面白かったんだけど、
終盤は振り幅が小さくなったせいもあって、
かなりあっさりと終わった感じだった。
詩文、ネリ、満希子という3人のキャラクターは一貫して面白かったと思う。
でも、全体の切り口とか、3人の関係性にあまり変化がなくて、
そこがだんだんと淡泊に感じてしまった原因のような気もする。
終盤の事件はあの程度で収めるにしても、
やっぱり子供がいる詩文と満希子は
娘たちとの関係をもっと深く描いたり、
満希子の知らない詩文とネリの関係があったりした方が、
全体的な変化は出たと思う。
3人がみんな同じ枠の中に入ったまま
ストーリーがずっと進んでしまったような感じで、
そこがちょっと物足りなかった。
それにしても、自分の小説をドラマの脚本にした大石静は
かなり面白かっただろうなあ。
ていうか、あの原作をこういう連ドラにした、
という部分は見ていてもすごく面白かった。
永作博美、寺島しのぶ、高島礼子という豪華な共演で、
オトナが楽しめる作品ではあったと思う。
採点 6.5(10点満点平均6)
脚本 ★★★★☆
演出 ★★★★☆
配役 ★★★★☆
主題歌 ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
新鮮さ ★★★☆☆
話題性 ★★☆☆☆
平均採点 6.78(10点満点平均6)
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