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2009/01/23

ありふれた奇跡  第三回

演出:田島大輔
脚本:山田太一

加奈(仲間由紀恵)と翔太(加瀬亮)の関係と
心の傷の描き方のバランスが絶妙。
翔太が自殺をしようとした原因を2度話そびれた時は
あまり引っ張らない方がいいのではと思ったけど、
結果的にそのタイミングも絶妙だった。

藤本(陣内孝則)の過去と今の生活を描きながら、
藤本の“若いヤツは…”という言葉に
翔太が食ってかかるシーンはインパクトがあった。

それが翔太のトラウマだったわけだけど、
あの藤本の部屋のシーンを挟んでの翔太の告白は、
全体の流れから言っても効果的だった。

藤本の部屋へ加奈も昼過ぎにやって来て、
翔太と一緒に建物から出るところで重雄(風間杜夫)に会うシーンも
ストーリーの転がし方としてうまかった。

そのあとで、翔太の自殺未遂を
祖父の四郎(井川比佐志)が見つけていたことが明かされるわけだけど、
それなら翔太が居場所も告げて連絡していたのもムリはない。
翔太の様子はここのところおかしかったので
四郎が重雄に様子を見に行かせるのも当然。
そこで加奈と田崎家の人間が会う展開は面白かった。

“人も仕事も減らしていた”四郎が、
翔太の左官の仕事をやりたいという希望を受け入れた上で
セメントの左官をとことんやり通せと言ったあたりも、
四郎のキャラクターが出ていて良かった。
加奈と翔太だけでなく、
他の登場人物もジワジワと描かれていると思う。

細かいところだけど、
翔太が仕事を休んだ翌日の神戸(松重豊)のリアクションなんかも
個人的にはすごく好きだった。
神戸の人間性も3回でしっかり描けてるよなあ。

翔太が死のうとしたことがあることを家族が知っていたのは
ちょっと予想外だったんだけど、
だからこそ翔太と加奈の違いがハッキリしてきたとも言える。

加奈の心の傷に関しては今回のフラッシュバックで
またいろいろと想像が膨らんでしまったけど、
加奈の家族は加奈が死のうとしたことを誰も知らないんじゃないだろうか。
それが今の加奈の不安定さにも繋がっているような気がする。

もしそうだとしたら、
次回、加奈が田崎家を訪れるのは想像以上に大きな展開になると思う。
非常に楽しみ。

            採点 7.5(10点満点平均6)


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