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2009/02/16

ありふれた奇跡  第六回

演出:田島大輔
脚本:山田太一

加奈(仲間由紀恵)の過去は
やはり中絶して子供が産めなくなっているということだった。
フラッシュバックの映像は、
誰にも知られないように外国で中絶していたため、
それを思い出してのこと。

その時の心理としては、
付き合っていた男が同じ時期に
別の女性にも中絶させていたということで、
並ぶように中絶するのは惨めで悔しかったと説明された。

この加奈の過去自体は想像を超えるものではなかったけど、
そのあとが山田太一らしい話の持っていき方だったと思う。

2人で話すと翔太(加瀬亮)が格好いいことを言いそうだからと
藤本(陣内孝則)を同席させて加奈が話し始めたところから始まって、
自分本位に考えていいから、ゆっくり、時間をかけて、
リアルに考えて欲しいと言う加奈、藤本。

待てない、急いでしまう翔太、
悪気のない静江(八千草薫)の曾孫が見たいという言葉に
子供を持つ気はない、欲しいと思っていないと言ってしまう翔太。

祖母にそんなことを言った翔太に
怒っているけど実際は怒る気持ちが高ぶらない加奈。
このあたりの展開は実に見応えがあった。

前回がああいう終わり方だったので、
同席してもらうのが藤本というところに
若干、違和感はあったけど、
加奈が死のうとしたことがあるのを知っているのは
翔太と藤本だけなので、
それは仕方がないと思う。

加奈から話を聞いた翔太が、
子供のこと、親子のことを改めて考えていく終盤は、
他の登場人物も自然に絡んでくる流れで
うまくできてるな、という印象だった。

神戸(松重豊)が子供の絵を見せるシーンは面白かったし、
翔太の母親の律子(キムラ緑子)がムキになって話すシーンと
ラストカットは意外とグッと来た。

あと、翔太と加奈のことで
朋也(岸部一徳)が重夫(風間杜夫)と四郎(井川比佐志)に
会いに来るシーンのやり取りも面白かった。
事前に重夫が中城が訪ねてくるのを中島と勘違いしてる段取りがあったので、
言い合ってる最中に重夫がシルバーナさんと口走っても
四郎がまた間違えたくらいの反応しかしないところがまた面白かったし。

とにかく家族の話への波及の仕方と、
繊細な心の動きの描写が見事な回だったと思う。

            採点 7.5(10点満点平均6)


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