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2009/03/26

春さらば 〜おばあちゃん 天国に財布はいらないよ〜

プロデューサー:橋本かおり、朝倉雅彦、井上由紀
監督:阿部雄一
作:井上由美子
音楽:羽毛田丈史
制作協力:ザ・ワークス
制作:テレビ東京、博報堂DYメディアパートナーズ
出演:夏川結衣、市原悦子、原田芳雄、山本學、畠山彩奈、小泉孝太郎、
   塚本高史、高橋ひとみ、温水洋一、山村美智、大路恵美、伊藤正之、
   芹沢礼多、村松恭子、一青妙、喜多道枝、神谷亮太、他

テレビ東京開局45周年記念ドラマ。
井上由美子のオリジナルで、夏川結衣主演、
市原悦子、原田芳雄、山本學が共演ということで、
テレビ東京だけどちょっと期待して見た。

正直、ラストはきれいにまとめすぎだと思ったものの、
物語の構造自体はすごく練られていたと思う。

基本的には介護の現場を舞台にした
老人たちとホームヘルパーの騙し合いがメインで、
主人公のかすみ(夏川結衣)が
はたして天使か悪魔かという部分が最大の見どころ。

そのかすみが介護を担当する利用者のことを
“かよわいお年寄りだとは思ってない、
複雑怪奇な世の中を渡ってきた百戦錬磨の強者、
一対一の戦いを挑むのみ”と考えて
ひとりひとりと真剣に向かい合っていたので、
視聴者がどう受け取るにしても説得力が出て見応えがあった。

原川(山本學)がかすみに贈った絵でも、
背中にあるのは天使の羽か、背負っている荷物か、
という見せ方をしていたけど、
この原川の存在はかなり効いていたと思う。

最後に騙し返したといっても
かなりかすみを信用していたりく(市原悦子)と、
お金を渡す時から明らかに疑っていた海野(原田芳雄)。
この2人だけでなく、
かすみに全財産を譲ると遺言を残して死んでいった
原川がいたのが良かった。

はたして原川はかすみの真意に気づいていたのかどうか。
いずれにしても原川が最後まで孤独ではなかったのは確かで、
だからこそラストでりくと海野が被害届けは出さずに
かすみに罪滅ぼしをしてもらうと言ったところは説得力が出て、
物語の構造をより深くしたと思う。

それにしても、市原悦子は最高だったなあ。
シナリオ上のキャラクター分けだけじゃなく、
市原悦子がいたことでこの3人のバランスはすごく良かった。

あと、高橋ひとみもうまかったと思う。
姑であるりくにかなりきつく当たる役だったけど、
そんなに不快感がなかった。
ヘンに紋切り型のイヤな嫁にならず、
本気でりくとぶつかっていたのが良かったような気がする。
まあ、市原悦子効果なのかもしれないけど。

介護現場での詐欺という
テレビドラマとしてはやや冒険したモチーフを使いながら、
逆説的に介護の問題を考えさせ、
人間同士の深い関わり合いを描いた
なかなかの秀作だった。

            採点 7.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★★☆
                演出  ★★★★☆
                配役  ★★★★★
                音楽  ★★★☆☆
                新鮮さ ★★★☆☆
                話題性 ★☆☆☆☆


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