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2009/06/22

夜光の階段  最終回 英断

演出:藤田明二
脚本:竹山洋

結局、道夫(藤木直人)は死なずに、
すべてを自供して逮捕される結末だった。
テレビドラマの場合、それも仕方ないか。

岡野(石井正則)の裁判中に
弁護士の桑山(小林稔侍)が証人の道夫を追いつめていって、
その間ずっと裁判長が黙ってるというのが
「名探偵の掟」なみにバカバカしくって笑えた。
最後はおふくろさんが泣いてるぞみたいな落とし方で、
思いっきり古くさかったのも失笑ものだったし。

そういう意味ではB級に徹したのかもしれない。
ただ、道夫の母親への思いとか、
フジ子(夏川結衣)への愛情とかを立たせるのなら
もう少し別の終わらせ方もあった気がする。

とりあえずこのテイストを受け入れるとして
全体の印象をまとめると、
フジ子のアレンジは悪くなかった。
幸子(木村佳乃)の序盤の雰囲気は良かったけど、
道夫と2年付き合って変わったという部分が
今風になってなくてシラけた。
桑山の奥さんを出さずに丸岡(余貴美子)を最初から同行させて、
その丸岡が岡野裁判の検事になるのはいくら何でもムリがあった。
という感じだろうか。

要するに一番の問題は、今風にアレンジしてたフジ子と、
かなりコテコテに演じていた雅子(室井滋)と、
今風と古くささが同居してた幸子のバランスが悪かったんだと思う。
だから見ている方はどのへんで楽しめばいいのかよく分からなかったし。

雅子のコテコテさと道夫の“殺してやる”で笑わせるなら、
そのテイストで徹底して欲しかった。

逆に、一応キャストは揃えていたんだから、
最初からマジメに作るという手もあったと思う。
本来は桑山が「検察官同一体の法則」の壁にぶつかりながら、
冤罪で刑に服しそうな被告を救おうとする話でもあるわけで、
そこをマジメに描いてもタイムリーな企画だったかもしれない。

本当は時代を現代に置き換え、
エンターテイメント性と社会性を追求するという
難しいところにも挑戦して欲しかったんだけど。

松本清張生誕100年スペシャルとして
キャストも揃えていただけに、
かなりもったいない仕上がりだった。

            採点 4.5(10点満点平均6)

                脚本  ★☆☆☆☆
                演出  ★☆☆☆☆
                配役  ★★★☆☆
                音楽  ★★☆☆☆
                主題歌 ★☆☆☆☆
                新鮮さ ★☆☆☆☆
                話題性 ★★☆☆☆

          平均採点 5.56(10点満点平均6)


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