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2009/07/06

風に舞いあがるビニールシート  全5回

制作統括:遠藤理史
プロデューサー:岡本幸江
演出:岡田健、渡邊良雄
脚本:宮村優子、加藤綾子
原作:森絵都「風に舞いあがるビニールシート」
音楽:菅野よう子
主題歌:「i say,"yes"」布施明
制作:NHK
出演:吹石一恵、クリス・ペプラー、片平なぎさ、佐野史郎、吉沢悠、
   平岩紙、篠原ともえ、塩見三省、宮崎美子、長谷川朝晴、大島優子、
   趙珉和、オレンヂ、ダンテ・カーヴァー、カプール・シャクンタラ、
   サヘル・ローズ、ソイラ・レア、浅利陽介、他

森絵都の直木賞受賞作「風に舞いあがるビニールシート」から
表題作をドラマ化したもの。
結論から言うと、第1話の構成がもったいなかった。

里佳(吹石一恵)がキャリアアップを目指して
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に面接に来るところから始まって、
里佳がエド(クリス・ペプラー)と結婚するまでを
第1話の中で順番に描いたことで、
どこに焦点を当てたいのかが曖昧な出だしになってしまったと思う。

オーソドックスではあるけど、
里佳がUNHCRでバリバリ働くところから始めて、
あとから里佳が転職を考えた動機や
面接シーンなどのエドとの出会いを描き、
2人の価値観の違いや距離が近づく様子を描けばよかったんじゃないだろうか。

男女の物語ではあるけど、
やっぱりUNHCRの活動を通して
見て見ぬ振りをしてはいけない景色に気づき、
ひとりの女性が新たな一歩を踏み出す話でもあると思うので、
そのあたりの世界観を初回でしっかり出すべきだったと思う。

NHKのドラマで体の相性などは描写できないので、
2人関係の進展が多少強引になってしまうのは仕方ない。
でも、2人の結婚を2話目の前半に持ってくるだけでも
ずいぶんと印象は違ったんじゃないだろうか。

離婚に至るまでの描き方や、
離婚後もエドが緊急連絡先のトップを里佳にしていたエピソードなど、
里佳が改めてエドのことを知る部分はむしろ丁寧に描いていただけに、
出だしの構成は本当に残念だった。

捨て犬に関するボランティアをする主婦とか、
みんなで野球をするシーンとか、
原作に含まれる別の作品のエッセンスも取り入れていたけど、
とりあえず登場人物の配置はなかなか良かったと思う。

里佳の日本人の上司として出てきた神谷(片平なぎさ)や、
通信社の記者として最初から登場した寺島(吉沢悠)だけでなく、
里佳の両親(塩見三省・宮崎美子)や
同級生の恵利子(篠原ともえ)と尚美(平岩紙)も、
うまくストーリーに絡めていた。

とくに、正式な国際職員になることをためらう里佳に
父親が“言い訳に親を使うな”と突き放すところや、
エドが死んだあとも仕事をする里佳をなじった恵利子が
ビルを出たあとに“そんなつもりじゃなかったの”と震えるところなどは
すごく印象的だった。

ドラマとしての肉付けは悪くなかったし、
日本語と英語が混ざる内容ながらもそんなにゴツゴツした感じなかったし、
今まであまりスポットが当たらなかった舞台を描いた作品としては
意欲的なドラマだった。

            採点 7.0(10点満点平均6)

                脚本  ★★★★☆
                演出  ★★★☆☆
                配役  ★★★☆☆
                音楽  ★★★☆☆
                主題歌 ★★★★☆
                新鮮さ ★★★☆☆
                話題性 ★☆☆☆☆


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