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2009/08/31

任侠ヘルパー  第8話

演出:西谷弘
脚本:古家和尚

またまた重い内容だった。
それでも、高齢者の終末を切り口にしつつ、
ドラマとしてのエンターテイメント性も確保していたと思う。

まず、鷲津組が組長の鷲津(竜雷太)を「タイヨウ」に入れたまま
若い衆をひとりも付けなかったのは、
最初からりこ(黒木メイサ)に襲わせるためだった。

その時点で鷲津は“家族”から捨てられていたわけだけど、
久米(田中哲司)が鷲津組の人間に刺されていたことを知って、
りこも“家族”を守るために鷲津を襲うという構図。
このあたりは任侠に生きる人間がヘルパーになるという
ドラマのコンセプトをうまく活かしていたと思う。

自分が組員たちから捨てられたことを自覚した鷲津が
同室になった山浦(峯のぼる)の境遇に感情移入して、
見舞いにもほとんど来ず、延命治療だけを望む家族に怒りをあらわにした時、
どうするかは家族が決めることだと彦一が言ったシーンはかなり重たかった。
安易にこの家族を責められない雰囲気でもあっただけに、
考えさせられる内容になったと思う。

ただ、そのあとで礼を言いにきた息子(梶原善)が
父も喜んでいると思うと言った時に
どうしてそんなことが分かる、そう思いたいだけだろうと、
彦一が声を荒げたシーンは、
それなりのメッセージ性があった。

若干、不満だったのは、晶(夏川結衣)に関する部分。
社内で晶の病気がバラされてしまうところは
そんなに膨らます必要もないのであの程度でもいいけど、
涼太(加藤清史郎)の行動を見て晶が彦一に感謝するようなところは
ちょっと急ぎすぎたように思う。

彦一と晶の対立はこれまでも大きな軸だったので、
もう少し丁寧に描いて欲しかった。

で、彦一たちが来る前から「タイヨウ」で働いていた零次(山本裕典)が
実は鷹山(松平健)の舎弟だったことが明らかになった。
鷹山の真意はまだ分からないけど、
それによって見終わったあとの満足感はかなり変わりそう。

縦軸が多いと言えば多いので、
整理しながらうまくまとめて欲しい。

            採点 7.5(10点満点平均6)


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